エレベーターから降りたら、ちょっと見えにくい位置で車椅子の方がエレベーター待ちをしていた。
私が降りた後で乗り込むので、どうしたってワンテンポ遅れるのだけど、そのワンテンポの間にエレベーターの中のおばちゃんが「閉」ボタンを押してしまった。
閉まるドアを押さえながら「まだ、車椅子の方が乗られるので」とかエレベーターの中のおばちゃんに声をかけたら、
おばちゃんは「あら、そうなの。ごめんなさい」みたいな感じで車椅子の方がエレベーターに乗り込むのを待ってくれて、
エレベーターは無事、おばちゃんと車椅子の方を乗せて出発してったんだけど、
果たしてわたしはわざわざ「車椅子の方が」と言うべきだったんだろうか。
電動車椅子で、最新式のエレベーターだったから別に介助も要らなかったし、
車椅子には言及しないで「まだ乗る人がいるので」でもよかったんじゃないか?
『エレベーターの中のおばちゃん』の対義語が『エレベーターの外の車椅子の方』なのは差別なんだろうか。
でもなあ。
「まだ、おばあちゃんが乗るので」や「ベビーカー乗るので」とか「ちっちゃい子いるので」だったら
エレベーターの発車を待ってもらうためのただの申し送り事項で、伝達が必要な特記事項に過ぎず、
エレベーターに乗るのを待ってたあのお姉さんが、嫌な思いしてなかったらいいんだけど。