なんかの小説を読んでいたら、「結婚して5年の妻と1ヶ月前に別れた」みたいな部分があって、ふーんと読み流していたらよく考えると自分、結婚10年目だった。
いろいろあったが、なんとなくもう10年になっちゃっている。
結婚して一年目に子供が出来て、2年目に生まれて・・・ようやく育って手がかからなくなってきたら、2人目が生まれて・・・と子育てに追われていたら10年経ってた。
いろいろケンカもしたし、それなりの危機もあったような気がするんだけど、確か、ことごとく自分から謝っているような気がする。
記憶をかなり紐解いたが、嫁が謝ってキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! という記憶が無い。
大体の状況に於いて、オレが悪いような気がして謝ってしまうのだ。
ケンカする時って「オレが稼いで来てるのに」「オレだけがそんなに悪いのか」っていう気持ちが強い。ケンカして嫁が泣き、しばらく頭を冷やして嫁の立場で考えてみると、あ、ツラいのはオレだけじゃなかったんだな、と思えて来て謝ってしまう。プライドのかけらも無い。大体冷静に見ればオレの言い分や行動の方が無茶なのだ。姑であるオレの母親と嫁がタッグを組んでオレを責める。責められるだけのオレではあるのだ。
冷静に考えれば、悪くもない嫁が謝る必要は無かった。タイトルは釣りという事になる。
オレを謝らせるのは、嫁の二つの言葉かもしれない。
一つ目はオレの職場が変わって引越しとかいろいろ重なった時。オレがなかなか家に帰れず、引越しの片づけなど、あまり家の事を手伝ってやれなかった時だ。
「引越しとかで大変だったからかな、夜一人で目が覚めた時、ああああああああああああああああああああああああって叫びたくなる時があるの」
ただ、それだけだった。怖かった。いつもはオレに小言ばかりいう気丈に見える嫁が壊れてしまいそうな時がある事、オレしか守ってやれる人がいない事を、その時、痛烈に感じた。
もう一つは、嫁が子供の頃のお義父さんの事を語った時のことだ。お義父さんはすでに他界されている。
「子供の頃ね、お父さんは飲んで帰ってくると、お母さんや私に暴力を振るうことがあったの。私が小学校くらいの時。中学校になってからはそういうことは無くなったんだけどね。いつもは優しいお父さんが本当に怖かった。飲み会の日はおかあさんに押入れに入れられて、震えながら隠れてた。飲み会の日が本当に嫌だった」
話を聞いた後、嫁の頭を撫でて、嫁にとって、子供たちにとって、いつも優しいお父さんでありたいと、その時強く思った。
クソヘタレでプライドの欠片も無いオレは、これからもきっと嫁に謝り続けるだろう。
死ぬまで嫁が謝るのを聞かなくていい。
愛だな、美しいよ。
http://anond.hatelabo.jp/20081226104324 そういう風に思えるのは素晴らしいと思う。 良いお父さんだね。
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