ガンダムTVシリーズ7年ぶりの新作となる『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、毎週日曜午後5時～MBS／TBS 系全国28局ネットにて放送中。水星からアスティカシア高等専門学園に編入して来た少女、スレッタ・マーキュリーと学園理事長の一人娘ミオリネ・レンブランの出会いから物語ははじまる。この出会いは、どんな波乱を巻き起こしていくのか。
一度見たら忘れられない魅力的なキャラクターデザイン原案を手がけたのは、新進気鋭のイラストレーター・モグモ。本作参加の経緯からデザイン作業、こだわった点などについて、お話をうかがった。
――さっそくですが、キャラクターデザイン原案として参加された経緯からお聞かせ下さい。
モグモ バンダイナムコフィルムワークスの方にご挨拶する機会があった時に「次のガンダムの企画コンペに参加しませんか？」と、モリオン航空として誘われたのがきっかけです。正直受かるとは思わなかったんですが、こんなチャンスは二度とないと思って即答しました。
――実際にスタッフとして決まった時の気持ちは、どんなものでしたか。
モグモ 勿論プレッシャーもありましたけれど、企画コンペのお話を聞いた時「これまでにない新しいガンダムを作る」「いろいろなチャレンジをする」という言葉がありましたので、むしろ「そこに参加できれば楽しいんだろうな」というワクワクの方が強かったですね。
――スタッフとしてお名前が発表された時の周りの反応に関して、どんな印象を抱かれましたか。
モグモ 周りの知り合いからはお祝いの言葉をいっぱい頂きました。あと、SNSを見ていたらビックリされている方が多かった印象ですね。今以上に知名度がなかったと思いますし。いろんな反応を頂いて、改めて身が引き締まる思いです。
――コンペでイラストを提出するにあたって、どんなイメージをもって臨まれたのですか。
モグモ あらかじめ「女の子が主人公」というのは決められていましたので、まずそこから考えました。通常のガンダムシリーズは、未熟な少年がガンダムに乗ることで成長していくというストーリーが定番だと思ったので、その逆を行こうという気持ちで、自立した指揮官タイプの女性をイメージして立ち絵を描いてみました。
――現在のスレッタのイメージとはまるで違いますね。
モグモ はい、性格はまるで逆ですよね(笑)。スレッタの性格設定はあとで決まったので、その時はとにかく自分の中でカッコいいと思った女性像でまとめました。
――コンペのイラストは「こういうものを描いてほしい」というリクエストを基に描かれているのですか。
モグモ いえ、リクエストはほとんどなかったです。基本的には勝手に描いたものと、今回設定協力で参加している、一緒に同人誌をやっているHISADAKEさんといろんな設定――それこそライバルの魔女とかも考えて、企画書としてまとめて提出した感じですね。
――実際に現場へ入ってみて、『水星の魔女』チームの印象はいかがですか？
モグモ こういう状況でしたので直接やり取りする機会はなくて、週一のオンラインミーティングなどでやり取りをしていたのですがいつも迅速に丁寧に対応してくださり、本当に助かりました。その上他の作業もたくさんされていたので、いつ休んでいるんだろう、と心配になるくらいです。創作に対する姿勢や熱量を感じましたね。
――現在のキャラクターデザイン原案に落ち着くまでに、小林寛監督とどんなやり取りをされたのですか。
モグモ 打ち合わせの際に、小林監督は「（『水星の魔女』を）数十年にも残るガンダムにしたい」とおっしゃったんです。それが僕的にはすごく大きく響いたんですね。自分の中で、これまでの仕事でそれだけの心持ちで手がけたものはなかったですし、改めてガンダムという作品の大きさ、その新作を手がけるという重みを感じました。そこから意識したのは、今流行のデザインを取り入れるのはやめようということです。なるべく時代性を感じさせないデザインやシルエットを手がけるように心がけました。
それと長い時間愛されるということは、幅広い世代に愛されるということでもあるので、小さい子供でもわかるくらいシンプルに、かつ大人が見ても満足してもらえるようなデザインを目指したいと考えていました。
――モグモさんは、学園の制服デザインも手掛けられているんですよね。
モグモ はい。制服は最初海外のクラシカルな士官学校の制服をベースに考えましたが、世界観が決まっていく中でよりSF的な要素を強めていって現在の形に収まりました。腕周りのゆったりとしたラインが特徴なのですが、これは魔女が着ているケープを意識させるシルエットが欲しいと考えて、あのような形になりました。
あとパンツスタイルは、小林監督からのリクエストですね。あまり他のアニメでも見ないスタイルなので自分も面白いなと思いました。
――キャラクターによって着こなしや丈も違いますが、その辺りも意識的に？
モグモ はい。キャラの個性にもなるので、そこは細かく調整していきました。
（C）創通・サンライズ・MBS
一度見たら忘れられない魅力的なキャラクターデザイン原案を手がけたのは、新進気鋭のイラストレーター・モグモ。本作参加の経緯からデザイン作業、こだわった点などについて、お話をうかがった。
――さっそくですが、キャラクターデザイン原案として参加された経緯からお聞かせ下さい。
モグモ バンダイナムコフィルムワークスの方にご挨拶する機会があった時に「次のガンダムの企画コンペに参加しませんか？」と、モリオン航空として誘われたのがきっかけです。正直受かるとは思わなかったんですが、こんなチャンスは二度とないと思って即答しました。
――実際にスタッフとして決まった時の気持ちは、どんなものでしたか。
モグモ 勿論プレッシャーもありましたけれど、企画コンペのお話を聞いた時「これまでにない新しいガンダムを作る」「いろいろなチャレンジをする」という言葉がありましたので、むしろ「そこに参加できれば楽しいんだろうな」というワクワクの方が強かったですね。
――スタッフとしてお名前が発表された時の周りの反応に関して、どんな印象を抱かれましたか。
モグモ 周りの知り合いからはお祝いの言葉をいっぱい頂きました。あと、SNSを見ていたらビックリされている方が多かった印象ですね。今以上に知名度がなかったと思いますし。いろんな反応を頂いて、改めて身が引き締まる思いです。
――コンペでイラストを提出するにあたって、どんなイメージをもって臨まれたのですか。
モグモ あらかじめ「女の子が主人公」というのは決められていましたので、まずそこから考えました。通常のガンダムシリーズは、未熟な少年がガンダムに乗ることで成長していくというストーリーが定番だと思ったので、その逆を行こうという気持ちで、自立した指揮官タイプの女性をイメージして立ち絵を描いてみました。
――現在のスレッタのイメージとはまるで違いますね。
モグモ はい、性格はまるで逆ですよね(笑)。スレッタの性格設定はあとで決まったので、その時はとにかく自分の中でカッコいいと思った女性像でまとめました。
――コンペのイラストは「こういうものを描いてほしい」というリクエストを基に描かれているのですか。
モグモ いえ、リクエストはほとんどなかったです。基本的には勝手に描いたものと、今回設定協力で参加している、一緒に同人誌をやっているHISADAKEさんといろんな設定――それこそライバルの魔女とかも考えて、企画書としてまとめて提出した感じですね。
――実際に現場へ入ってみて、『水星の魔女』チームの印象はいかがですか？
モグモ こういう状況でしたので直接やり取りする機会はなくて、週一のオンラインミーティングなどでやり取りをしていたのですがいつも迅速に丁寧に対応してくださり、本当に助かりました。その上他の作業もたくさんされていたので、いつ休んでいるんだろう、と心配になるくらいです。創作に対する姿勢や熱量を感じましたね。
――現在のキャラクターデザイン原案に落ち着くまでに、小林寛監督とどんなやり取りをされたのですか。
モグモ 打ち合わせの際に、小林監督は「（『水星の魔女』を）数十年にも残るガンダムにしたい」とおっしゃったんです。それが僕的にはすごく大きく響いたんですね。自分の中で、これまでの仕事でそれだけの心持ちで手がけたものはなかったですし、改めてガンダムという作品の大きさ、その新作を手がけるという重みを感じました。そこから意識したのは、今流行のデザインを取り入れるのはやめようということです。なるべく時代性を感じさせないデザインやシルエットを手がけるように心がけました。
それと長い時間愛されるということは、幅広い世代に愛されるということでもあるので、小さい子供でもわかるくらいシンプルに、かつ大人が見ても満足してもらえるようなデザインを目指したいと考えていました。
――モグモさんは、学園の制服デザインも手掛けられているんですよね。
モグモ はい。制服は最初海外のクラシカルな士官学校の制服をベースに考えましたが、世界観が決まっていく中でよりSF的な要素を強めていって現在の形に収まりました。腕周りのゆったりとしたラインが特徴なのですが、これは魔女が着ているケープを意識させるシルエットが欲しいと考えて、あのような形になりました。
あとパンツスタイルは、小林監督からのリクエストですね。あまり他のアニメでも見ないスタイルなので自分も面白いなと思いました。
――キャラクターによって着こなしや丈も違いますが、その辺りも意識的に？
モグモ はい。キャラの個性にもなるので、そこは細かく調整していきました。
（C）創通・サンライズ・MBS
アニメージュプラス編集部
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