2019年からずっとブログのネタが溜まっているにも拘らず私の行動スピードが異常に遅くなって全然ブログが更新できておらず、ブログ執筆の為ご協力戴いた皆様には大変申し訳ありませんとしか言いようがない状態です。本来であれば時系列順にブログを執筆すべきところではありますが、この度、観劇した演劇をレポート致します。
2024年5月21日(火)〜6月2日(日)、東京都新宿区四谷三栄町10-12 ボナフラワービル B1にある小劇場・三栄町LIVE STAGEに於いて、「次につながる現場」+「三栄町から発信するコンテンツの創造」をコンセプトに365日・年間20公演以上行う企画団体・三栄町LIVEが製作した演劇『ボーイズオンファイヤーVSガールズオンファイヤー』が上演されました。脚本・演出は表情豊さん。
↓三栄町LIVE STAGEの入り口
↓『ボーイズオンファイヤーVSガールズオンファイヤー』の看板
本作は田舎の銭湯・「玉の湯」内にあるサウナで繰り広げられる人間模様を描いたもので、男湯側サウナを描いた回と、女湯側サウナを描いた回があり、筆者が観劇したのは女湯側サウナを描いた回でございます。
全体を通じた事件に、銭湯の店主夫妻である玉川夫妻の夫婦喧嘩がありましたので、私はてっきり1つの事件を男湯側と女湯側から描いたのかと思いましたが、玉川夫妻の夫は男湯側サウナを描いた回と女湯側サウナを描いた回の両方に登場するのに対し、妻は女湯側サウナを描いた回にしか登場しないので、私の予想は外れているかもしれません。
さて、本作の序盤、玉川夫妻の妻はプロレス好きで、銭湯のテレビで常にプロレスの試合を放映していると語られるのですが、これが後半の伏線でした。
後半、トキさん(機械クジラ回転機構)演じる玉川夫妻の妻が、「炎のファイター 〜INOKI BOM-BA-YE〜」を背景にしてアントニオ猪木のコスプレ姿で登場し、アントニオ猪木の物真似をしたので爆笑してしまいました。ただ、アントニオ猪木の物真似をした玉川夫妻の妻が「1、2、3!」と掛け声を挙げたので、私は「ダー!!」と拳を突き上げる準備をしていたのに、玉川夫妻の妻が「ダー!!」と言わなかったのは残念です。これ以降、本作のテーマはサウナからプロレスに移行し、玉川夫妻の妻が舞台上の空気を全て支配することとなりました。新日本プロレスのテーマ曲「The score」がいちいち流れ、「The score」を背景にして玉川夫妻の妻がサウナ内の空間を仕切って劇中のサウナの客同士にプロレスの試合をさせたのであります。いちいち「The score」と共に舞台中央に立ってその場を進行させた玉川夫妻の妻の活躍が笑えました。テレビアニメ『タイガーマスク』のオープニング主題歌「行け!タイガーマスク」がいきなり流れたのも個人的に面白かったですし、玉川夫妻の妻によるアントニオ猪木の物真似と、もう1人の登場人物による藤波辰爾の物真似の掛け合いの場面では、引き続き玉川夫妻の妻による物真似は面白いのですが、残念ながら私の知識量では藤波辰爾の物真似が似ているかどうか分かりませんでした。或る登場人物が武藤敬司のポーズをしていたのは分かりました。
玉川夫妻の妻が劇中のサウナの客同士にやらせたプロレスの試合は3試合ありましたが、特に印象深いのは、幼馴染であったカオリ(演・八七すい)とキラリ(演・藤崎里菜)の対決であります。スリーパー・ホールドを仕掛ける場面があったのですが、ガチでやってましたよ。このカオリとキラリの対決は、これより前の劇中で描かれたカオリとキラリの関係の帰結でありました。それ以前の場面における劇中の台詞によれば、2人はグループLINEでいつも喧嘩しているとのことでしたが、やはりプロレス以前の或る場面では、サウナからカオリ以外の全員が退室してカオリ1人だけ残った時、キラリが戻ってきて「行かなくていいの」とカオリを連れていく場面があり、喧嘩しながらも心の底では思いやっている様子が伝わってきました。そうした一連の場面の積み重ねを経て、カオリとキラリの関係の集大成たるプロレスの試合を通じてカオリとキラリが完全に和解した場面が、本作の中で最も名場面でありました。
以下は公演終了後のチェキタイムで撮影して戴いたチェキでございます。被写体の御三方にはブログに掲載して良いとの許可を戴きました。チェキタイムではトキさんがアントニオ猪木のコスプレ姿をされていたのにトキさんのチェキを購入し忘れて後悔しております。
↓脚本・演出の表情豊さん
↓左=キラリ役の藤崎里菜さん、右=カオリ役の八七すいさん
↓藤崎里菜さん
表情豊さん、藤崎里菜さん、八七すいさん、ありがとうございました!!!