工場全体に送っている給水ポンプは、商用電源でポンプを回しっぱなしにすることで給水されていることがほとんどです。
それをインバーターを用いて必要最低限も圧力で運転することによって、大幅な電力削減に成功した事例を紹介します。
工場全体の給水を15Kwのポンプで送水していました。
商用電源(50Hz)では、0.6MPaで送っていたものをインバータ化により、必要圧力0.46MPaで運転したいとの要望でした。
ただし、周波数を固定にすると、負荷の変動により吐出圧力も変動してしまいます。
これを吐出圧力を一定にする為に、ポンプ二次側に圧力センサーを取り付け、吐出圧力を一定にするのにPIDコントローラーにて、インバーターの周波数をコントロールしました。
施工前の電流値39~46Aに対し、現在は昼間の低負荷時には21A下げることができました。
一か月の消費電力は6割まで下がりました。
運転中の負荷の変動により変化した圧力は、PID制御により、設定圧に戻されます。PID制御の最適化により、圧力の変動は、±0,02MPaとなります。