誰にでもできる株式会社の作り方〜バーチャルオフィスで登記編〜
前エントリの通り会社を作りましたので、予告通りバーチャルオフィスで会社を設立する方法を経験を元に書いていきます。たぶんこの通りにやれば株式会社が作れます。
たまにはキャッチーなタイトルをつけてみました。
基本的な手順としては、以下の通りです。
- 会社名を決める
- 会社設立を謳っているところ
司法書士行政書士に会社設立をお願いする - バーチャルオフィスを契約する
- 代表印と角印を作る
- 出資者(発起人)の印鑑証明を取得しておいてもらう
- 事業目的など必要事項を決める
- 定款作ってもらう
- 資本金を振り込む
- 定款とかいろんな書類に超印鑑押す&会社設立日を決める
- 待つ
- 登記簿謄本を取得する
- バーチャルオフィスに登記簿謄本をFAXする
- 最後に気になるお値段
では、以下流れに沿って詳細を見ていきましょう。
会社設立を謳っているところ司法書士行政書士に会社設立をお願いする
これは印鑑証明取得の後でもいいんですが、早いうちに相談してしまえば、この手順を全て教えてもらえます。
うちは司法書士にお願いしたけれど、司法書士しかできないというわけでもないみたいです(詳しくはコメント欄)。会社設立を謳っているところに行ってみれば大丈夫だと思われます。(3月30日1:44追加)
会社設立を代行できるのは行政書士らしいですよ。なので行政書士のところに行きましょう。
会社設立を代行できるのは司法書士らしいですよ。なので司法書士のところに行きましょう。
ネットで会社設立とか検索するといっぱいヒットします。
最初はその中から適当に選んでそこにしようと思って、調べていました。税理士が必要だよなと思って、会社設立と税理士顧問とセットで頼めるところをメインに探していました。
その中では「設立+税理士紹介プラン | 東京都会社設立相談センター」がよさそうでした。
ここは安いですよ。会社設立代行の報酬は0円(実費のみ)、税理士顧問契約の報酬は年間20万円程度、それで税理士が月一回会ってくれます。
会って説明も聞いてきましたが、感じも良かったです。
でも、私たちは結局知り合いの社長が紹介してくれた「税理士法人HOP」さんにお願いしました。
サイトには特に書いていませんが、会社設立代行もしてくれます。価格は内緒です。
信頼している人がお願いしているところはやっぱり安心感があります。実際お会いして腕も人柄もよさそうでしたので、HOPさんにお願いしました。
バーチャルオフィスを契約する
私たちは「西新宿プラス」というバーチャルオフィスにしました。月4,980円です。
登記するには本店所在地の住所がないといけません。自宅は使えず、オフィスを借りる金はもったいないので、バーチャルオフィスを使うことにしました。
でも、この時点ではまだ法人はできていないので、個人で申し込みます。
同じ住所で同じ会社名の会社があるとダメなので、申し込みのときに会社名を伝えて、チェックしてもらいましょう。
代表印と角印を作る
だいたいどこの司法書士行政書士に行っても、うちではんこ頼めますよって言われますが、あまり安くないことが多いので、自分で買うことをお勧めします。お金のないスタートアップ企業は細かいところでケチりましょう。
私たちは「いいはんこやどっとこむ」にしました。ここ安いです。
代表印と角印のセットで一番安いのが3,360円。なんとなくもうちょっと高いのにしました。
しかも、ここできあがりがすごい早いです。2回頼んで、一回が土日挟んで3日、もう一回は1日で届きました。
銀行印は代表印でいいんじゃないかと思います。ゴム印はよく押すような事業の方は作るといいんでないでしょうか?
出資者(発起人)の印鑑証明を取得しておいてもらう
定款作るときに印鑑証明と同じ住所を書かないといけないので、司法書士行政書士さんに印鑑証明のコピーを渡す必要があります。
そして法人登記申請のときに原本が必要になります。
なので、各出資者に印鑑証明を取得しておいてもらいましょう。
事業目的など必要事項を決める
たぶん会社設立を頼んだところで何かフォーマットをもらうと思います。それに書き込めばいいです。
うちの場合は以下のような内容でした。
悩むところは発行可能株式数くらいでしょうか。これはよくわかりません。
4倍くらいが目安とか言ったり、うちはVCからの出資を最初の目標としているので、なんとなく多くしましたが、それが正しいのかもなんだかよくわかりませんw
資本金を振り込む
代表取締役の人の銀行口座(普通に使っている口座でよいです)に出資者(代表含む)から出資金を振り込む作業です。
時期は司法書士行政書士さんが振り込んでいいよって行ったら振り込みます。定款作成日より前に振り込んではいけません。
通帳のコピーがちゃんと出資者が振り込んだよって証明になるので、通帳に出資者のフルネームが表示されるように振り込みましょう。普通に振り込めば表示されます。
代表以外の人は普通に振り込むだけで、同じ銀行に口座持ってれば手数料も無料だったりして簡単なんだけども、代表は意外に面倒。自分で自分の口座に振り込みます。これが同じ口座から同じ口座にはできず、別に銀行からやろうとしたらATMでは限度額でできず、窓口でしたらえらい手数料取られた。面倒だった。
以下のように通帳のコピーを取ります。なお、ネットバンクの場合は下記情報が記載されたWebの画面を印刷すればよいです。
- すべての出資が完了したところで、その通帳の資本金の入金のページをコピーする。
- 銀行名、支店名が分かる、通帳の表紙裏をコピーする
定款とかいろんな書類に超印鑑押す&会社設立日を決める
そして、以下のものを持って司法書士行政書士さんのところに行きます。
- 出資者・取締役の個人の実印
- 出資者・取締役の個人の印鑑証明書原本
- 上記の通帳のコピー
- 会社代表印
そうするといっぱい印鑑を押さされます。なので、がんばって押しましょう。
そして、ここで大事?な会社設立日を決める必要があります。
会社設立日は登記申請書類が法務局に届いた日です。
正確を期すなら自分で本店所在地の管轄の法務局に出しに行きましょう。うちは司法書士行政書士さんにお願いしたらその日に着くように出してくれました。
待つ
何か不備があれば代表に法務局から電話がかかってきます。書類を出した法務局に行って、言われた通りに直せば大丈夫。
1週間もすれば、法務局から印鑑カードが送られてきます。
はい、おめでとう。会社のできあがり。
これで印鑑証明も登記簿謄本も取得できるようになります。もう会社はできていますが、登記簿謄本を取得して会社ができている気分を確かなものにしましょう。*3
登記簿謄本を取得する
印鑑カードを持って、法務局に行きます。目の前にある紙の申請書類は目にも留めず奥にあるLoppiみたいな機械に向かいましょう。
これが、便利な証明書発行請求機です。
印鑑カードを入れて、何が何枚欲しいかをタッチパネルで指定すれば、何も書かずに登記簿謄本(1000円)や印鑑証明(500円)が取得できます!機械から出てきた紙を持って収入印紙を紙に書かれた金額だけ買いましょう。そして、ちょっと待っていれば登記簿謄本などがもらえます。
はい。登記簿謄本が取得できました。眺めて、あー会社ができたんだなって気分に浸りましょう。
なお、一般的に登記簿謄本と呼ばれるものは履歴事項全部証明書ってやつです。よくわからないので注意しましょう。
Webで謄本を取得することもできるらしいのですが、それは試していません。
バーチャルオフィスに登記簿謄本をFAXする
うちで使ったバーチャルオフィスだとこの登記簿謄本をFAXしなくてはなりません。それをもって個人契約を法人契約に切り替えます。
これで本当にバーチャルオフィスを使った会社のできあがり
最後に気になるお値段
実費は20万円ジャストくらいです。それに司法書士行政書士への代行手数料、はんこ代、バーチャルオフィス代、印鑑証明取得代が加わるといったところですね。
バーチャルオフィスで登記編と書いてて次がありそうですが、次があるかはわかりません。期待せずお待ちください。