2023/12/10 - 2023/12/10
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momotchiさん
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久しぶりに妻と一泊旅行の二日目、前編「フルーツバス停と島原雲仙散策」、中編「長崎散策と軍艦島ミュージアム」に続く後編です。
後編では、長崎県から佐賀県に移動し、鍋島藩の焼物の郷伊万里を散策し唐津市呼子でイカの活き造りをいただきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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オランダ坂や軍艦島ミュージアムを散策しホテルまで戻って来ました。
車に乗換えホテルのすく近くにある新地交差点から、ながさき出島道路に乗り焼物で有名な伊万里を目指します。ホテルニュータンダ 宿・ホテル
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ながさき出島道路から長崎道に乗継ぎます。
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西九州道から回るコースもありますが今回は武雄JCTを直進します。
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武雄JCTから少し走ると川登SAがあったので長崎の土産物購入に立寄りました。
川登サービスエリア 道の駅
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長崎の土産が所狭しと並んでいます。
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長崎の土産と言えば、やはりカステラが定番のようです。
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スタッフの方に平戸のかすどーすは置いていませんかと伺うと、同じような商品で平戸シュガーラなら置いていますよと勧められ購入しました。
長崎市内で数軒土産物店を回って平戸のかすどーすを探してみましたが、置かれていないようでした。
平戸シュガーラやカステラなど長崎土産も沢山購入することができたので先に進みます。 -
長崎道を快走します。
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武雄北方ICで長崎道を流出します。
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武雄北方ICから国道498号線で伊万里を目指します。
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ホテルから1時間半ほどで伊万里市街地の中心となる伊万里駅に到着しました。
この伊万里駅にはJR九州の筑肥線と松浦鉄道の西九州線が乗り入れていて、両駅舎は歩道橋で結ばれています。松浦鉄道は旧JR松浦線で1898年(明治31年)に陶磁器輸送のため伊万里鉄道により有田伊万里間が開業したのが始まりで、1988年(昭和63年)にJRから第三セクターに変わり、2002年(平成14年)には 伊万里駅新駅舎完成に伴いJR線と松浦鉄道線が分断され新たにJRと松浦鉄道の駅舎が誕生したようです。伊万里駅 駅
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松浦鉄道側から見たJR伊万里駅です。
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松浦鉄道の駅舎内です。
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まもなく佐世保行き列車の発車時刻のようなので、発車まで待つことにしました。
松浦鉄道の伊万里駅は有田駅と佐世保駅を結んでいますが、列車はスイッチバックでしか行き来することができない構造になっています。現在は有田駅方面と佐世保駅方面への直通列車はなく、全て伊万里駅発着となっていました。 -
12時40分、列車は佐世保駅に向け発車して行きました。
列車を見送った後、伊万里駅舎内にある観光協会で情報を仕入れ、散策に向います。 -
伊万里市街地の道路沿いには沢山の陶器が飾られています。
「伊万里焼ロードギャラリー」というそうで、2010年(平成22年)に伊万里陶磁器協同組合の協力により整備されたそうです。伊万里駅前公園 公園・植物園
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駅前の駐車場脇にも飾られていました。
今回は「伊万里焼ロードギャラリー」を散策したいと思います。 -
伊万里駅前交差点には「伊万里色絵夫人立像《いまりいろえふじんりゅうぞう》」が飾られていました。
本来の伊万里色絵夫人立像は高さ40cm程だそうですが、少し大きく作られているようです。
優雅に歩き出そうとする女性の立ち姿は寛文期(17世紀後半)の風俗画を特徴付ける美人画様式だそうで、陶磁器は国内外の王侯貴族や富豪などが観賞用として珍重されていたようです。 -
国道204号線に架かる相生橋南の西側蘭柱に飾られた「伊万里色絵酒樽乗人物型注器像《いまりいろえさかだるのりじんぶつがたちゅうきぞう》」です。実物は高さ37cm程だそうですが、こちらも大きく作られているようです。
相生橋 名所・史跡
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この像は酒樽に跨るオランダ人が右手に足付きグラスを持ち左手に酒瓶を持っている姿を模ってす。
実物は頭部が栓になっていて、中に酒を入れる容器だそうで下の酒樽には蛇口が取り付けられています。18世紀中頃にオランダからの注文を受け、有田で焼き上げられ輸出されていたそうです。 -
江戸時代は伊万里川河口のこの付近が伊万里津と呼ばれる船着場があったようで、港があった頃の様子が描かれた陶板が説明文と共に飾られていました。
伊万里焼は有田焼、波佐見焼、鍋島焼などの肥前国生産された磁器の総称で、主な積み出し港が伊万里であったことから「伊万里焼」と呼ばれたそうです。 -
相生橋南の東側蘭柱には沈香壺《じんこうつぼ》が飾られています。
相生橋を渡ります。 -
相生橋の中間の左右蘭柱には「伊万里色絵菊梅文壺《いまりいろえきくうめもんつぼ》(燭台仕立て)」が飾られています。実物は高さ66cm程だそうですが、こちらも大きく作られているようです。
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古伊万里はヨーロッパでは器としてだけでなく、金工技術を加えて王侯貴族の宮殿などを飾っていたようです。また背景には18世紀にヨーロッパで流行した燭台金具の装飾にあるような曲線と渦巻を多用したロココ様式の風潮に、金彩や赤絵を駆使した色絵陶器の絢爛豪華さが好まれたからのようです。
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相生橋北の西側蘭柱にも沈香壺が飾られていました。
実物は高さ90cm程だそうですが、こちらも大きく作られているようです。 -
「伊万里色絵楼閣山水文大壺《いまりいろえろうかくさんすいもんおおつぼ》」です。
綺麗な丸みを持った形は陶磁器の本場中国で誕生したそうで、このような形状の壺を沈香壺といい壺の中に香木を入れ来客時に蓋を開けて香りを漂わせ、もてなしたようです。
本場中国の壺を席巻し伊万里焼の壺がヨーロッパの王侯貴族に好まれ広まったようです。 -
相生橋北の東側蘭柱には木の株に留まるオウムを模った「伊万里色絵鸚鵡像《いまりいろえおうむぞう》」が飾られていました。
実物は高さ43cm程だそうですが、かなり大きく作られているようです。 -
鋭いくちばしや脚などの表現力と全体の造形力が素晴らしく、高く評価されているそうで、一度焼いた素地に赤、青、緑、黄、黒などの色絵具で装飾されているようです。
17世紀後半には、像や虎、鷹や獅子、ニワトリなどの動物をはじめ日本女性や若集を生き生きと表した大型の置物も作られ、ヨーロッパの王侯貴族の宮殿などに飾られたそうです。 -
伊万里川の北岸を散策します。
川沿いの浸水防止塀には有田焼の陶器がはめ込まれていました。 -
川沿いを歩いているとカリヨンの音色が聞こえてきました。音の場所を探すと相生橋の袂にある佐賀銀行のからくり時計からで船や人形が動いていました。
伊万里からくり時計 万里音 名所・史跡
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可愛らしい協会がありました。
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延命橋の北側にやって来ました。東側の蘭柱には「伊万里色絵碁盤乗唐子座像《いまりいろえごばんのりからこざぞう》」が飾られています。
実物は高さ26cm程だそうですが、これもかなり大きく作られているようです。延命橋 名所・史跡
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宝珠を握り碁盤に胡坐をかいて座る愛らしいい唐子がモデルです。
江戸時代、碁盤の上で小さな操り人形を踊らせる碁盤人形という座敷芸が流行していたようで、それがモチーフに取入れられたのではないかと考えられているそうです。
ヨーロッパの王侯貴族の間では神秘的な東洋への憧れが強くこのようなエキゾチックな像が喜ばれていたようです。 -
幸橋までやってきました。
幸橋北の東側には、伊万里市が8月4日を橋の日に制定された記念に伊万里焼の夫婦鶏像を設置されたそうです。この焼物には特に銘はないようでした。
幸橋を渡り伊万里神社にお参りすると夫婦円満になると言われているようです。幸橋 名所・史跡
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幸橋を渡った南側の東蘭柱には銘はありませんでしたが伊万里焼の鶴亀文沈香壺が飾られていました。
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北側の夫婦鶏像と共に伊万里市が8月4日を橋の日に制定された記念に設置されたそうです。
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伊万里川の南側を歩き、延命橋南側まで戻ってきました。
東側蘭柱には「伊万里色絵瓢箪鯰唐子像《いまりいろえひょうたんなまずからこぞう》」が飾られています。実物は高さ26cm程だそうですが、かなり大きく作られているようです。 -
「瓢箪《ひょうたん》で鯰《なまず》を押さえる」とは捉えどころどころのないさまの諺で、ユーモラスなしぐさが大津絵の画材になったり、歌舞伎にも取り入れられるほど庶民に親しまれたようです。
とても遊び心のある作品ではないでしょうか。 -
伊万里川沿いを相生橋に向かいます。
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途中脇道に入り、観光協会で伺った伊万里焼の店舗に立寄ることにしました。
伊萬里横丁という通りを進みます。 -
伺ったのは古川陶器店(伊万里市伊万里町)です。
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創業が1910年(明治43年)だそうで、100年以上の老舗です。
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立派なものなのでしょう…… 綺麗とは思いますが私にはさっぱり良さが分かりません。
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見るからに高そうな品々が所狭しと並んでいます。
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鍋島焼の佐賀藩直営の窯では藩主のをはじめ将軍家や諸大名への贈答品など、高級な焼物が焼かれていたそうです。
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焼物好きな方が見られれば、どれもこれも超お宝なのでしょうね。
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妻は色々と品定めをしているようです。こちらの棚の商品は数千円台と私たちにも手が届きそうです。
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精算時、歴史を感じるレジスターがあるのに気が付きましたが、何と現役で活躍中なのには驚きました。
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伊万里駅まで戻ってきました。
これから少し遅い昼食をいただきに唐津市呼子に向かいます。 -
国道202号線を走っていると伊万里焼のキロポスト支柱(距離標)もありました。
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国道202号線を走り伊万里東府招ICから無料区間の西九州道に乗継ぎます。
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二区間だけ乗って北波多ICで流出、佐賀県道50号線、33号線、340号線と乗り継ぎます。
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伊万里駅から40分ほどで前回友人と訪れた際に立寄った「お魚処呼子玄海」(唐津市呼子町殿ノ浦)に到着です。妻にも美味しいイカの活き造りを食べてもらいたいと思い立寄りました。
お魚処 玄海 グルメ・レストラン
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今回のイカはアオリイカのようです。
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オーダーが入ったのか、スタッフの方が入口にある生簀からイカをすくい上げられていました。
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生簀の中を覗くと、元気いっぱいに泳ぎ回っています。
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テーブル席に案内されました。
さすが日曜日、15時前だというのに沢山のお客が食事をされていました。 -
オーダーしたのは「いかの活き造り膳」(2,860円)です。
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しばらくすると「いかの活き造り膳」が出てきました。つい先ほどまで生簀で泳いでいたので鮮度が抜群で身も透き通っていて、妻はこんな透き通ったイカの刺身は見たことがないと大喜びです。
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足を元気に動かしていて、さすが活き造り!
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透きとおった身は、とても美味しそうです。
今回いただいたアオリイカもとても美味しかったのですが、前回いただいたケンサキイカのほうが少し甘味が強かったように思います。 -
活き造りを食べ終えた頃スタッフの方が来られ、イカの耳とゲソの部分は塩焼きか天ぷらのどちらにされますかと聞かれたので塩焼きにしていただくことにしました。
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塩焼きができる間、イカシュウマイをいただきます。
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口に広がるフンワリ感と、ほんのり自然な甘味、プリプリで噛み応えもありる絶品です。
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耳とゲソの塩焼きができあがりました。
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程よい塩加減で、イカが新鮮なこともあってかとても美味しくいただくことができ、妻も大満足のようです。
妻はイカシュウマイが美味しかったので実家にも土産に買って帰ると土産物を色々と見て回っています。 -
妻が土産物を選んでいる間、私は名越大橋を眺めながら食後のモクモクタイムです。
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お腹も大満足です。今度はコウイカのシーズンに食べに伺ってみたいと思います。
ごちそうさまでした。
ここから唐津に出て福岡ICから九州道に乗継ぎ帰路に就きます。今の時間は15時30分、ゆっくり走っても23時までには十分自宅に帰ることができそうです。 -
唐津市街地を抜け唐津ICから無料区間の西九州道に流入します。
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途中交通集中による自然滞留はあったものの、割とスムーズに走ることができています。この先前原ICからは有料区間になり、一気に福岡市街地を抜けていきます。
が…… -
今宿ICを過ぎた付近からしっかりと渋滞していました。
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渋滞に捉まり5km程の移動に20分余り、福重JCTの分岐部付近で発生した事故のため車線規制されていたのが原因だったようです。
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福岡高速はとてもスムーズに流れています。前方に福岡タワーが見えてきました。
福岡タワー 名所・史跡
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博多ポートタワーが見えてきました。福岡の中心部を走行しているようです。
博多ポートタワー 名所・史跡
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福岡ICで九州道に乗換え、古賀SAに休憩に立寄りました。呼子から2時間15分かかってしまいました。
古賀サービスエリア 道の駅
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福岡と言えば明太子……
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そして博多ラーメンです。
土産物を購入し、モクモクタイムを終え18時10分古賀SAを出発します。 -
関門橋を渡ります。
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1時間15分ほどで美東SAに到着しました。休憩には少し早いようですが、ここで瓦そばをいただくのが定番です。
美東サービスエリア 道の駅
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フードコートに向かいます。
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いつもの瓦そばが出てきました。
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美味しそ~!
山口県の定番グルメの一つ瓦そばは、熱く熱した瓦の上に茶そばを置きその上に錦糸玉子、牛肉、ネギ、刻み海苔などの具材が盛られた郷土料理です。
いただきま~す! -
しっかりと焦げ目も付いていて、パリパリ感が最高です。
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アツアツでジュージューと音を立てている瓦そばを出汁に付けていただきます。
今回の旅行の締めにふさわしい一品でした。ごちそうさまでした!
20時10分美東SAを出発し、途中小谷SAで休憩を挟み23時30分無事帰宅しました。
片付けなどは明日妻にお願いし、帰宅後早々に入浴を済ませ床に就きました。 -
翌日仕事から帰宅後土産物を広げてみました。
伊万里で妻が購入した茶碗と湯飲み…… -
川登SAで購入した平戸シュガーラ……
カスドースという名前ではないのですが、同じようなお菓子で熊屋(長崎県平戸市魚の棚町)で製造されています。牛蒡餅本舗熊屋 グルメ・レストラン
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早速いただいてみます。
見た目はかすどーすとあまり違わないような感じで、フワフワのカステラ生地にバニラの仄かな風味を感じ、まろやかで甘く贅沢な味わいでとても美味しくいただくことができました。
食べた感じもかすどーすとあまり違わないように思いました。
旅行から少し日にちが経ってしまいましたが、やっと纏めることができました。今回は少しハードスケジュールでしたが、妻がとても喜んでくれたので運転の疲れもあまり感じないようです。また機会をつくって旅行を計画したいと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ことりsweetさん 2024/01/27 09:18:22
- 有田焼♪
- momotchiさん、はじめまして。
伊万里の風景素敵です。
私は有田焼が好きで2017年にやっと陶器市に
行きました。
その時町のいたるところに有田焼が使われているのに
ビックリしました。
相生橋の陶器の飾りが見事ですね~~
古川陶器店の看板もかっこいい。
いいお土産が見つけられてよかったです。
呼子のイカの美味しそうなこと!
また瓦蕎麦も美味しそう。先日旅した山口でも
機会はあったのに食べてなくってすごーく残念になりました。
平戸シュガーラも美味しそう。
器も美味しいものも出会いたくなります。
また佐賀を旅したくなりました(#^^#)
ことりsweet
- momotchiさん からの返信 2024/01/27 12:11:53
- Re: 有田焼♪
- ことりsweetさんありがとうございます。
以前友人と長崎と佐賀の食べ歩きに出掛けた際、友人が伊万里焼の大きな壺などが伊万里市中にあるというので道すがら探してみましたが期待するほど見付けることはできず、帰宅後改めて調べてみると市内中心部の橋の欄柱などに沢山あることが分かり、見逃したことをとても残念い思っていました。
今回、妻がちゃんぽんとイカを食べたいというので、前回友人と走ったものと同じようなコースでドライブすることにしました。前回は長崎県や佐賀県への出向経験のある友人に全て任せだったこともあり、今回は自らしっかりと下調べして出掛けた甲斐もあり伊万里焼を満喫したり長崎や佐賀を改めて楽しむことができました。
妻もとても喜んでくれたので、調べ直しコースを考えた甲斐もあったというものです。
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