2023/09/15 - 2023/09/16
82位(同エリア254件中)
あおしさん
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この連休はどこの観光地もにぎわっているのか、なかなかホテルが取れませんでした。
兵庫県の小京都・出石のホテルが取れたので、今回は兵庫県の山陰海岸に出かけました。
地球の不思議さを感じる玄武洞、但馬の小京都、仙谷氏の城下町・出石とまわってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=mTde8PoIW7w
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自転車 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
15日金曜日。
夜行バスで出発します。
普段はJRの夜行バスを使うのですが、今回は満席だったので、ジャムジャムエキスプレスという夜行バスを利用しました。
普通の電源コンセントがあるのは便利だったのですが、wifiがなかったのはちょっと残念。
まあ、ほとんど寝てましたが。高速バス (ジャムジャムライナー) 乗り物
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朝7時前に大阪に到着。
大阪駅からはJR宝塚線の「丹波路快速」で山陰を目指します。
新しい電車で実に快適。
JR西日本の電車は東京の電車に比べると快適な電車が多いです。JR福知山線 (JR宝塚線) 乗り物
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途中の篠山口駅までは電車の本数も多いのですが、篠山口駅で乗り換えた電車は一転して2両、ワンマン電車。
利用者が少ない区間なのでしょう。
もっとも2両の電車は観光客らしき人で大賑わいでした。
どこへ向かうのかな。篠山口駅 駅
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福知山駅で山陰本線に乗り換え。
城崎温泉行の普通電車は旧国鉄時代の電車でした。
JR東日本やJR東海は旧国鉄時代の電車はほぼ見なくなりましたが、JR西日本ではまだまだ現役のようです。
懐かしい電車でした。福知山駅 駅
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大阪駅から5時間近くかかって、まずは玄武洞駅で降ります。
特急列車は通過する小さな無人駅です。
まるで「18きっぷ」の旅行。
駅名となった玄武洞は川の対岸にあります。玄武洞駅 駅
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玄武洞は対岸にありますが、橋がなく、モーターボートの「わたし船」で対岸に渡ります。
駅の案内板にあった電話番号に電話するとすぐに来てくれました。
お客は私1人。
電車で玄武洞に行く人はほとんどいないのでしょう。玄武洞ミュージアム 美術館・博物館
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玄武洞は噴火によるマグマが冷却され、玄武岩によって生じた奇岩が見られます。
つい数年前までは無料で見られたようですが、今は公園として整備され、入園料500円となりました。玄武洞公園 自然・景勝地
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見れば見るほど不思議な造形です。
理論はあるのでしょうけど、それにしても自然の不思議さを感じます。
なお、「◎◎洞」と言っても鍾乳洞ではなく、洞窟には入れません。
むかしは入れたらしいですが。 -
玄武洞公園にはほかにも洞窟があります。
荒々しい玄武同に比べると、美しさの点ではこの青龍洞の方が上。
わたしもこの青龍洞が一番気に入りました。青龍洞 自然・景勝地
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こちらはっややそっけない白虎同。
洞窟も浅いです。白虎洞 自然・景勝地
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朱雀洞は「南朱雀洞」「北朱雀洞」の2つの洞窟が並んでいます。
こちらは南朱雀洞。
この手前に小さなお子さん3人がはしゃいでいましたが、小さな蟹がいました。南朱雀洞 自然・景勝地
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北朱雀洞。
やや小さめの洞窟です。
やはり荒々しい玄武洞と美しく優雅な青龍洞がメインのようです。
どっちが好みかは人によって分かれるでしょう。北朱雀洞 自然・景勝地
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再度「渡し舟」で川を渡って玄武洞駅へ。
今度は旧国鉄時代からの電車ではなく、デイーゼルカーでした。
しかも色も旧国鉄時代と同じ朱色。
懐かしい。玄武洞駅 駅
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隣の豊岡市の中心駅、豊岡駅へ。
平成の大合併で城崎、玄武洞、そして出石もすべて豊岡市になりました。
出石は豊岡駅からバスで20分ほど。
お客は10人ほどでしたが、地元の人がほとんどで観光客は私を含めて3人ほどでした。豊岡駅 駅
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出石のバス営業所で降りて、まずは出石家老屋敷へ。
出石城の目の前、出石藩の家老の屋敷だったところです。
建物だけが保存されていました。
出石藩の歴史やかごや鎧などを展示していました。
ここでレンタサイクルを2時間300円で借ります。出石家老屋敷 美術館・博物館
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出石のシンボル・辰鼓楼。
もともとは出石城の中にあった時を知らせる太鼓をたたく櫓でしたが、明治時代に町中に移設されたものです。
この周りは出石の中心で観光センターやお土産物店、そしてたくさんのお蕎麦屋さんが集まっています。辰鼓楼 名所・史跡
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出石の町は江戸時代とまではいいませんが、昭和時代の雰囲気の街並みがなかなかいいです。
国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。川崎尚之助生家跡 名所・史跡
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幕末の志士、「維新の3傑」、木戸孝允(桂小五郎)はここで9か月ほど徳川幕府の追手から隠れ住んでいたことがあります。
木戸孝允の寓居跡。
幕末の京都で新選組などと斬って斬られての凄惨なところから、この静かな出石の町中で過ごしていたころの彼の心境はどんなものだったことでしょう。桂小五郎潜居跡 名所・史跡
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ここにも桂小五郎が一時過ごしていた場所だったようで、石碑がありました。
おりゅう灯籠 名所・史跡
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まずは、町中から2キロほど離れたところにある静思堂へ。
戦前の帝国議会で、「憲政の神様」尾崎行雄などと並んで反軍を貫き、演説の名手としてし知られる斎藤隆夫の生誕地です。
現在は記念館が建てられています。斎藤隆夫記念館 静思堂 美術館・博物館
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入口にある斎藤隆夫の胸像。
少し身体がねじれ曲がっているのは、肋膜炎で肋骨を7本を抜いたため。
小柄で「ネズミの殿様」と呼ばれましたが、国民からの信頼感は尾崎行雄や犬養毅(首相となり515事件で暗殺される)と並ぶほどの政治家でした。
現在でも多くの政治家に尊敬されており、館内には中曽根元首相、安倍元首相の揮毫も展示されていました。 -
日本が中国との戦争をはじめ、太平洋戦争に向かって、軍国主義に染まっていった時代、斎藤隆夫は議会で有名な「反軍演説」を行い、政治介入する軍部を批判しました。
これに当時の陸軍は激怒、当時多くの衆議院議員も軍部に同調しており、衆議院議員の圧倒的多数により、斎藤は衆議院を除名されました。
その通知書も展示されていました。
この斎藤隆夫の除名は日本の憲政史上の汚点の1つ。
最近ガーシー議員の議員除名で物議をかもしましたが、それもこの斎藤隆夫の議員除名があったからです。
もっとも地元の有権者は斎藤を見捨てず、次の衆議院議員選挙では全国最高得票で当選し、政界復帰しています。
戦後は再建された日本進歩党でしたが、274人中260人が「軍部」に同調したとして公職追放されてしまったため、追放されなかった斎藤が政界の中心を担うことになります。 -
入館施設は4時半までに入館が必要なのでまずは先に入館施設まわり。
明治時代の郡役所だった出石明治館。
出石の明治時代以降の歴史や斎藤隆夫をはじめ地元出身の名士を案内していました。出石明治館 名所・史跡
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宗鏡寺、通称「沢庵寺」。
沢庵付けで知られる江戸時代初期の高僧・沢庵はこの出石の出身で、10代のころはこのお寺で修行をしていました。宗鏡寺庭園 寺・神社・教会
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この酒蔵は江戸時代から現在も使われている蔵です。
出石酒造 名所・史跡
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出石史料館。
もとは出石の豪商の屋敷だった建物です。
現在は出石藩についての史料や鎧などの展示がされていました。出石史料館 美術館・博物館
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さすがに豪商のお屋敷でなかなか豪華な建物でした。
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明治34年に開館した近畿では最古の芝居小屋である出石永楽館。
中に入りたかったのですが、今日から1週間は歌舞伎演目があるそうで入館できませんでした(つまり今も現役の芝居小屋です)。
ちなみにその演目は片岡愛之助さん。
愛之助さんは何かのインタビューで「ここ5年ほど休日はゼロです」と話していましたが、あんな売れっ子がこんな交通の不便な小さな町の仕事も引き受けているのんですね。
そりゃ、忙しいわけだ。出石永楽館 名所・史跡
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レンタサイクルを家老屋敷の閉館前の5時前に返して、24時間開放されている出石城跡へ。
現在は石垣と復元された隅櫓があります。
出石藩は漫画「センゴク」の仙谷氏が江戸時代中期に信州上田藩から移封され、城主となりました。
小さな藩だったのでさほど大きな城跡ではありませんでした。出石城跡 名所・史跡
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平和な時代の城なので山城ではなく、平城です。
なので、あまり街並みの景観はよくはなかったです。
夕日が白い隅櫓に映えてとてもきれいでした。諸杉神社 寺・神社・教会
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出石はお蕎麦が名物。
街にはたくさんのお蕎麦屋さんがありましたが、観光客向けなのか6時になるとほとんどのお店がおしまい。
ようやく川崎尚之助の生家前のお蕎麦屋さんが営業していました。
川崎尚之助は会津の新島八重の最初の旦那だった人です。
大河ドラマ「八重の桜」では長谷川博己が演じていました。川崎尚之助生家跡 名所・史跡
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出石でお蕎麦が名産になったのは、仙谷氏が信州から移封されたときに、信州のそばをこの藩の名産にしようとしたことから始まりました。
5枚のお皿にそばを載せて様々な薬味などで食べます。
今日は出石の古めのホテルで宿泊。そば処 彩蕎子 グルメ・レストラン
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