2023/04/28 - 2023/05/06
90位(同エリア138件中)
RiEさん
旅行6日目(5月3日)。
今年は梅も桜も藤も開花が早かったので、ツツジも早めかも…と期待して訪ねたのは10万本のつつじが咲き誇る山口県内屈指の名所つつじ名所“大平山山頂公園”。
ランチの後は1916年に建てられた公爵毛利家の本邸を公開して毛利家に伝来する美術工芸品・歴史資料約2万点を収蔵している“毛利博物館”と、84,000㎡もの広大な敷地に回遊式の庭園を設け四季折々の景観を楽しむことができる“毛利氏庭園”を鑑賞した。
車で移動して741年に聖武天皇の勅願により国ごとに建てられた官寺のひとつで創建当初の境内に現在もなお貴重な伽藍を残す“周防国分寺”と、福岡の太宰府天満宮・京都の北野天満宮と共に日本三天神に称せられている“防府天満宮”も参拝した。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9:30過ぎにHOTELを出発して国道2号線からクネクネ山道を上っていくと、10:30前に“大平山山頂公園”駐車場に到着した。
海が見渡せる散策路に沿って進んでいくと、帽子を手で押さえていなければ飛ばされてしまうくらい強い風が吹いていて、標高が高いせいか肌寒い。大平山山頂公園 公園・植物園
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10万本のつつじが咲き誇る県内屈指の名所つつじ名所なので、早咲きのつつじを期待したけど贔屓目に見ても2部咲きで早過ぎたみたい。
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風に泳ぐ鯉のぼりの下にはつつじの散歩道が設けられていたので、見頃だったら華やかな光景だったはず。
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太平山ロープウェイのりばと書かれた古い建物は既に廃業していると案内が出ていたけど、人の姿があるので行ってみる。
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建物内には待合室があり、その手前に十二支の木彫り像が並べられていてシュールだった。
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かつてのロープウェイ乗り場は展望台として開放されており、防府の街並みと海に浮かぶ島々が一望でき、空に溶け込むような雲が綿あめみたい。
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GWなので開店と同時に“のん太鮨 防府店”を訪ね、早めのランチを。
直営の柳井港魚市場から新鮮な瀬戸内の地魚や旬の魚を中心に毎日入荷している回転寿司だけど、注文制なので寿司は回っていない。のん太鮨 防府店 グルメ・レストラン
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12:30前に毛利氏庭園と毛利市博物館駐車場に車を停めて歩き出すと、駐車場奥から可愛い声で「にゃーにゃー」呼びかけながらズンズン近寄ってくる猫。
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スリスリ&ゴロンと撫でろアピールされたので、アゴ周りまでマッサージしたらご満悦の様子。
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結構撫でさせてもらったのでそろそろ行こうと立ち上がったら「こんなにふわふわなのに、もう撫でないの?」と可愛い圧をかけられて最高だった!
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立派な表門近くまで付いてきたけど、私たちの後ろから観光客がやってくるとターゲットを変えたらしく、再び足元スリスリ&ゴロンしてアピールしているのに、猫が苦手な人のようで「あらー!お腹空いてるみたい…」と言いながら早足で逃げ始めて猫が戸惑っていた。
毛利博物館【旧毛利家本邸】 公園・植物園
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木立に囲まれた道を進み、石橋を越える。
威厳ある雰囲気がヒシヒシと伝わってきて、まるで城郭に向かっているようだった。 -
突然開けた砂利が敷き詰められた広場の奥まった場所に建っている建物が“旧毛利家本邸”。
明治維新後、最後の長州藩主:毛利元徳は新たに創設された華族制度の最高位である公爵の地位を授けられ、新たな居住地を探しをする上で「土地健康に適し且つ海陸便利の処を選定すべし」と定めたそうで当時、内務大臣であった井上馨の助言を受けてこの防府市多々良の地が選ばれた。
そのため所在地から防府邸・多々良邸とも呼ばれていたそう。
入場券は博物館・庭園・博物館+庭園共通券に別れていて、今回は共通券を購入したので大人1人:1000円だったけど、特別展開催中は金額が変化するのでご注意を。 -
毛利邸は長府毛利家第14代当主:毛利元敏によって1903年に完成した邸宅で、近代和風建築の粋を集めた贅沢な造りをしており、この毛利氏本邸の建物見学と一緒に毛利氏ゆかりの文化財を収蔵している毛利博物館も見学できる。
軒唐破風付車寄せから建物内へ。旧毛利家本邸 美術館・博物館
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館内図をみるとわかるけど見学可能な黄色の部分だけでも相当広く、建物総面積は4000平方メートル(1212坪)、部屋数においては60部屋を有しているそうで気が遠くなるほど豪奢な華族の生活を垣間見ることができる。
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車寄せがある表玄関から入って右に曲がると、欅の一枚板が敷かれた廊下と呼んでいいか分からない程広い板の間の先を見ると、襖2枚分の幅があるのがわかる。
旧毛利家本邸の廊下はこのように横幅が広いので開放感があるのが特徴。 -
応接室
欅の一枚板に面しているのは2つの応接室で、ここは邸内唯一の洋風部屋になっており、床には絨毯が敷かれ椅子が無数に置かれていた。
これから演説が始まるような雰囲気と欄間の見事な彫刻にも圧倒される。 -
廊下は畳が2枚並べて縦に敷かれた幅があり、視覚効果が抜群でどこまでも続きそうな錯覚に陥る。
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1階大広間(客殿)
本邸南棟1階は大広間と主人の間となっていて、大広間(客殿)は3部屋からが襖で仕切られており、合わせると42畳の広い空間になり天井は一段と高い格天井にし、最奥の18畳ある客殿には当主が座る大きな床が設けられ客を迎えもてなした。
客殿・次の間・三の間それぞれのシャンデリアは部屋が下るごとに電球の数を減り、通す間の電球数は客の格式に合わせていたそう。 -
中庭
ソテツと巨石の組合せがダイナミックかつ風格を漂わせる。 -
階段は木曽御料林から切り出されたヒノキを用いてて、吹き抜け構造になっており開放感があった。
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2階
畳敷きのゆったりとした造りの広縁があり心地良い風が通り抜ける。 -
広縁に正座して庭を眺めると前景にひょうたん池の庭が広がり、奥に山が霞んで見えて青々とした美しさが存分に感じられた。
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二階書院
本邸の2階の間で3部屋から構成されていて合わせると32畳あり、最奥12畳の間は主床と脇床に畳を敷いて格天井張りになっていて上段の間とし、当主が座るのにふさわしい造りをしていた。 -
防府毛利家の家紋が入った襖。
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水屋の横にある階段から下りて行く。
こちらの階段は幅は広いけど一般的な家屋のような造りだった。 -
皇居間
1916年には大正天皇が、1922年には貞明皇后が、1947年には全国巡幸中の昭和天皇が、1956年には昭和天皇・香淳皇后が宿泊した公爵毛利家の本邸。 -
寝室
その際こちらの部屋を寝室として利用したと説明があったけど、照明がカバーで覆えるようになっていたり、欄間ではなく障子が閉められるようになっていてプライベートが保てるようになっていた。 -
博物館の看板案内に従って進んでいく。
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納戸
金色の襖に囲まれた納戸は老朽化が目立つ。
納戸前の廊下を部屋の形に添って進んでいくと… -
小さな部屋にビロード敷きの足台が付いた椅子が置いてあった。
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奥浴室
奥は毛利家当主と当主夫人の浴室になっていて、洗い場スペースを広く取っており天井も高い。
浴槽は大理石製という豪華さだけどサイズは割りとコンパクトで、給湯施設を当時から完備していたらしく、大正時代の建築ながら蛇口をひねると湯が出てくる贅沢な造りだった。
博物館は入場券の再提示が必要で内部撮影禁止になっており、総数約20000点にも及ぶ所蔵コレクションはすべて旧公爵毛利家に伝来したもので、定期的に展示品を入れ替えが行われている。 -
靴を履いて外に出ると、今度は“毛利氏庭園”を見学するため庭園入口門を通過。
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入って右側に本邸があり、畳敷きの広縁が見えるこの位置から眺めると総2階建住宅のように見えた。
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力強い印象の立派な松。
毛利博物館【旧毛利家本邸】 公園・植物園
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本邸の東南中央には7,934平方メートルの瓢箪池が広がっていて、外周を散策すると時間が掛かりそうなので…
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石造りの太鼓橋を渡って時間短縮。
庭中央付近にあるこの巨大な石灯籠はカメラの影響によるバグじゃなく、私の背丈よりも大きかった。 -
青々した松と、鮮やかなツツジのコントラストが綺麗だった。
庭園はピクニックOKなようで、シートを敷いてランチを食べている親子連れが何組もいた。 -
14:00前に“周防国分寺”に到着。
ナビに従って裏の駐車場に車を停めたけど、道幅が狭くて台数も少ないため大きな車だと厳しいかも。国分寺金堂 美術館・博物館
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周防国分寺は741年に聖武天皇の勅願により国ごとに建てられた官寺のひとつで、正面に見える金堂は創建当初と変わらない場所に建っており、貴重な伽藍を今に残す。
現在の金堂は毛利重就が1779年に建立したものだそう。 -
金堂内部も見学できるけど、この先は有料拝観になっていて大人1人:500円。
中に案内されるとベンチに腰掛けながら周防国分寺の歴史や、周防国分寺に伝わる仏像の由緒説明の録音が聞けるので、真正面の須弥壇から漂う荘厳な雰囲気に圧倒されっぱなしだった。 -
金堂内は撮影禁止なので看板の写真を。
本尊の藥師如来坐像を囲うように日光菩薩立像・月光菩薩立像が配置されていて、須弥壇真下から見上げるような距離で拝観出来るので素晴らしく、所狭しと並べられた数々の仏像も見応えがあったので興味がある人は是非。 -
駐車場手前の金堂裏には開運・良縁・学業・商売繁昌・開運の神:聖天尊が祀られている。
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続いて福岡の太宰府天満宮・京都の北野天満宮と共に日本三天神に称せられている“防府天満宮”へ。
14:30前についたけど周辺には幾つも駐車場があるのにどこも満車で入庫待ちに時間を取られ、境内も非常に混んでいた。
参道には“防府まちの駅 うめてらす”があり、防府や山口県の土産物をはじめ、駐屯地を持つ防府ならではな航空自衛隊グッズも取り扱っている。防府天満宮 寺・神社・教会
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青銅製の鳥居前から赤い絨毯が敷かれフラワーアーチが設置されていた。
ここは抱えていればペットOKなので犬をよく見かけたけど、フラワーアーチ前に自前の脚立を構えて飼い猫のプライベート撮影会をしてる人もいて、結構自由な雰囲気だった。
ただし猫は全然カメラ見ず、飼い主の声にも反応しないで手こずっていたけど。 -
参道に配置されたプランターは大石段花回廊と呼ばれているそうで、今年で11回目を迎える期間限定イベント。
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階段を上がっていく途中にある小さな神社は水波能売命を御祭神とする“酒垂神社”で、巨大な酒樽が賽銭入れになっていた。
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ぬっ!と身を乗り出すような姿勢を取るのは夢叶う牛。
防府天満宮は菅原道真が祀られているので、菅原道真公と縁が深いということから2017年に奉納された。 -
参道階段の勾配がきつくなるにつれて赤・紫・黄色・オレンジなど色鮮やかに咲いたビオラ・ベゴニア・バーベナのプランター約700個を使って、地元の方言で相手に感謝の思いを伝える意味の「幸せます」の文字を表現している。
ただ現地では遠く離れても、近づいても正直読めなかったので後で調べた。防府天満宮 大石段花回廊 (幸せますウィーク) 祭り・イベント
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大型連休の込み合う時期だからただでさえ人が多いのに、中央はプランターが占拠して通れないし、文字によっては階段端しか歩く場所がなかったため時々渋滞が起きて危なかった。
階段という場所柄、せめて通行の邪魔にならない配慮は必要だと思う。 -
青空に生える楼門は朱色が目立つせいか中国建築っぽい雰囲気がある。
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社殿は銅板茸入母屋造りで平安時代様式の優麗繊細さを漂わせていて、楼門とは異なる雰囲気を醸し出していた。
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大小様々な大きさの合格祈願だるまが並べられ、学問の神様として知られる神社らしい光景も。
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夫が防府産の日本酒が欲しいというので近くの酒屋を訪ねる途中に“萩往還”と刻印された石柱が立っていて、由緒には「歴史の道 萩往還 立市・らかん橋」と書いてあった。
立市とは何だろう?と調べてみると、防府天満宮の鳥居前町として最も古くから発達した宮市発祥の地でなのだそう。
明日は島根県の津和野まで足を延ばして、日帰りで津和野観光する予定。
続きは08へ。
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