ポーランド旅行１・ルブリン民芸祭とカジミエシュ・ドルヌィにワルシャワも

今回は、マイルでフライトを取りました。マイルの延長措置も、そろそろ無くなっていくだろうし、使っておかないと。本当は、ANAの長距離便だと交換効率が良いのでしょうが、プライベートではANAの国際線は乗らないので(行先側のフラッグキャリアに乗りたい＋ANAはどうしても出張気分になる)、スタアラ提携線利用です。イースターなど航空券が高いタイミングで使えればさらに良いのですが、やっぱりそういう時には選択肢が用意されていないですね。こういうの、どうやって設計しているのかなあ。夏休み期間ですが、特別な日では無い中、ビジネスも絡めると確保出来ました。普通に購入するとちょっと高めだったので(エコノミーでも)、良しとしましょう。

薄曇りのザベンダム。手前がシェンゲン圏内便、奥が圏外便。

マイルでの確保だからか、事前の座席指定が上手く出来ず、というか、LOTのサイトで出来ることに気付かず、カウンターに並びます。2番目だったのに、先頭の人が何やら揉めていて、後から来た隣の列の人に抜かされる始末・・・。昔は、カウンターでの最終確認に安心感を求めていたけれど、今や、荷物をドロップインする以外は行かずに済ませられる方がいいなと感じる。無事窓際をゲット。

ここ3カ月は、ライアン・エアリンガス・アイスランドエアとアウェイばかりだったので、久しぶりのラウンジ。うーん、夏だからか、手が足りていないからか、もう少しピカピカにしておいてほしいなあ。このラウンジは清潔さが好きなのに。夏のビュッフェはやっぱりキレイに保つのが大変なのかな。そして、こう言ってはなんだけど、欧州人は(むしろ日本人以外は、と言った方がいいのだろうか)、あまり気にしていないような気もする。

ノイハウス(だったかな？)のショコラコーナーがオープンしていました。その場で色々作っています。少し前から再開していたらしいのですが、平日だけだそうで、だから気が付かなかったのね。スタッフの人とおしゃべりをしながら、試食。人が常駐している場所は、清潔感がある・・・。やっぱり、やる気の問題か。

定刻をちょっと過ぎて10：05くらいに搭乗開始。これくらいの時間が早すぎず、遅すぎずでいいなあ。

わあ、小さい機体！この前の出張で、同じ便に乗ったときは、もう一回り大きかったような。この座席数でも、乗車率60％くらいでした。最近、満席状態ばかりなので、新鮮。古めのビジネスくらいなのでは？というような、ゆったりした座席に、隣が来ない状態で、超快適です。

そうそう、LOTは、飲み物だけではなく、スナックも出てくるのよね～。この、航空会社毎のサービスの差、どうしてあり得るのだろう。競合に対抗するため？競合がある路線もあれば、そうじゃない場合もあるだろうしなあ。他より余裕がある？あまり、そうとも感じないけれど・・・ナゾです。

このブルーベリーパン的なもの、もう1種類、塩味系のものと2種からチョイスです。

ポーランドへの旅は、ちょっと悩みました。クラクフに行ってみたい、民芸祭も気になる、と思いながら、現下のウクライナ情勢を前に、春～初夏は却下。ですが、国境を越えた側まで何か起こることはなさそう、というのもみえてきた中、お祭りに日程を合わせられる機会はなかなか無い、と行ってしまうことに。お祭りを開催すること自体、安全さを示しているのだろうし。というわけで、結果的には、ウクライナへのゲートウェイともいえるルブリンが行先になってしまいました。そして、クラクフとはどうにも交通の便が悪いので、今回はスキップです。

LOTの就航先。ロシア・ウクライナ・ベラルーシは、都市名だけが記載され、線が引かれていません。

さらには、コーンのおつまみも配られます。正直、短距離線で水やオヤツが出て来なくても、もはや何とも思いませんが、出てくるとやっぱりウレシイ。これ無しにして、10ユーロ下げるよって言われたら、そちらの方がいいけど。

ワルシャワ行きは、LOTの他に、ライアン、ウィズエアーもあります。この充実度、一体何なんでしょう。どういうニーズがあるのかな。素直にLOTをチョイス。

ポーランド上空に入り、畑が広がっているのが見えてきました。この辺りは、細長い畑なのですね。畑の区画割って、家のつくりとか税制とか几帳面度数などが関係しているのではと推測するのですが、地域による違いを、誰か研究したりしていないかなあ。いつも気になる。

表紙写真、着陸寸前に、ワルシャワの高層ビルが良く見えました。

定刻前に、ランディング。「ポーランド共和国」と書かれた飛行機が数台並んでいました。政府専用機とかかな？

12:15頃に降りて、バス乗り場に向かって、切符を買って、12:27にはバスの中。これ、最短ではなかろうか。ところで、切符は20分越えの場合、4.4PLNを買わなくてはいけないと思うのですが、Google mapは3.4PLNでいいよ！と言ってきます。これ、どうしてなんだろ。4.4で買ったけど。

175番は、スリが多いとの注意書きが溢れていて、乗るかどうかは悩みました。ワルシャワ空港の場合、電車もバスも同じように便利ですし。ですが、今日の行先を考えると、175番の方が断然便利。地元民のブログも読んで、気を付ければ大丈夫そう、とこちらをチョイス。乗ってみて、拍子抜け。混んでいるわけでもなく、着席も出来て、スリの皆さんが仕事をするのは結構難しそう。これよりイマイチな路線はいくらでもあると思う。昔は雰囲気が違ったのかなあ。普通の注意力を持っていれば問題無いと感じます。

空港から市内への道、Zwirki i Wigury通りは並木が美しく、電車よりも乗っていて気持ちが良い(電車車窓は、郊外の少し寂しげな風景)。

しっかし、暑そうだなあ。

王宮広場に到着。再訪。前回も良いお天気でした。少しずつ、訪問2回目の場所が増えて、自分の記憶が重層化してくるのを感じます。

今日は、キャリーケースを持ったまま、お店を覗こうという作戦です。普段、こういうのはあまり好きではなく、移動の時は移動に専念したいし、途中で観光するなら、荷物は預けたい。ですが、1カ所だけだし、再訪で距離感も分かっているし、今日の荷物は軽いし、という判断です。

あれ、民芸市みたいなのがここにもあるのかな？と思ったら、これはヘボいやつでした～。残念。

旧市街広場。絵になるよねえ。ゴミが多かったり、周りがごちゃついているグランプラスより素敵な広場は沢山あると思う・・・(苦笑)。

Dom Sztuki Ludowej。前回、一瞬だけ訪れて、素敵なものが沢山！と思うも、毎度のことながら短時間では決めることが出来ず、どうせきっとまた来る！と帰途に就きました。今回、ワルシャワには戻ってくるわけですが、ルブリンの前に、一度見ておけば、ルブリン・ワルシャワ双方で落ち着いて判断できるだろう、という、自分の購買パターンを鑑みた上での下見です。我ながら、面倒くさい人です。

やっぱり、最初の訪問では冷静に見ることが出来なくて、2回目には、自分がどれを好きなのか良く分かる。ここで買うとしたら、の目星をほぼ付けた上で、まだ、あと30分あるな、一休みしましょう。ツーリスティック過ぎるのではという懸念を持ちつつも、広場に面したお店の雰囲気が、やっぱり素敵。U Fukieraにしました。

PERLA。暑い中歩いてきて、ビールが美味しい！

少し前から天気予報をチェックしていて、もう、旅行期間中、どうにも暑い日が続きそう。やっぱり、この時期は仕方ないなあ。ベルギーよりも、ポーランドの方がずっと暑い感じ。内陸だから？？そして、アイスランドとのギャップが大きい。足して2で割ってほしいよ～。

ガスパチョ。自分の思い込みなのかもしれないけれど、家の近くのレストランは、「コースで頼むよね」オーラが強い感じがして、スープだけでオシマイにすることがどうしても出来ない。都心だと、まあ、出来なくはない。東欧だと、スープの地位が高いように思えて(一品で主菜に出来る)、全然OKに感じる。この店は、ちょっと高級目なので、若干微妙なのかもしれないけれど、立地的にセーフかなあ、と。オシャレプレゼンテーションでウレシイ。オイシイ。ビールと合計65PLN。ポーランド的には高めかもだけど、この雰囲気・質ならアリです。

サクッと頂いて、お手洗いもお借りして、バスに乗って、ルブリン行きのバス停に向かいます。ルブリンへのバスは事前に予約しておきました。いまや、私的にはマストです。こういう時、どの時間のバスを予約するかは悩みどころです(選択肢があれば)。フライトが遅延せず、お店に着いて見るまでとバス停に至るまでがスムースに進み、プラスちょっと休憩時間が取れるくらい、にしました。逆に言うと、どこかで遅れれば間に合わないというヤツです。余裕を持ちすぎて持て余すくらいなら、遅れたら買い直す方が良いかなと。荷物を持っているときに待ち時間が増えるのはイヤだし、後ろに変更する方が楽です。この辺、バスの本数やどちらで余裕を持ちたいかにも寄るけど。

バス停は、少し分かりにくかったです。道路のどちら側にあるのか、チケットの案内では不明確。この手のバスの場合、Uターンしたりするから、必ずしも、ルブリン方向側とは限らないし。10分程早めに着いて、正しいバス停に辿り着きました。片側二車線だったかな？で、逆で待っていると簡単に移動出来ないので、間違えていると積むヤツです。5分前くらいから、大勢人が集まってきて、合ってるな、という感じになりました。

座席は8割くらいの埋まり具合だったかな～。WIFIも使えて、座席もキレイで、隣もおらず、快適。2.5時間乗って、9USD。よって、何時のバスに乗るかを悩むのも、バス代というよりは、一重に、満席で乗れなくなるケースを気にしているものです。ちなみに、サイトで混み具合(どれくらい残席があるか)が分かるのは有難い。

高速道路の、単調な風景を行くだけなので、読書に勤しみます。昔は、バスの中だと酔っちゃうから、本は読まないことにしていたのですが、真っ直ぐ進むだけなら問題ないな。途中、停車して、何故か、車からホース？？を延ばして、しばらく何やら作業していたのですが、一体何だったのでしょうか。

ほぼほぼ定刻に到着。こんなバスでした。バスターミナルから、ルブリン城を横目に見つつ、今日の宿、Dom na Podwaluはすぐです。

チェックインして、お部屋に向かいます。おおっ、想像していたのよりいい感じ！

この宿、ルブリンでの一番人気の宿なのですが、HPはそれほどオシャレでは無い、激安、でも、口コミでは、いわゆる「地味だけど、清潔」ってヤツに思える、と予約してみました。正直あまりの安さに侘しい感じなのか心配しつつ、やって来たのです。この手の宿で時々ある、実際よりも写真映りが悪いタイプです。ヤッタ。

シングル設定があったら、基本的にはシングルにします。ベッドのサイズ的には全然余裕なわけですが(寝ているときは動かないタイプだし)、やっぱりせせこましい感じの部屋になってしまう時も多い。ここは全体の部屋面積は意外と広くゆったりで、いい感じ。窓も大きく明るい(暑くなるので、昼間は閉めておいたけれど)。机も広々、スーツケースも置きやすい。

お水も用意してくれて、ウレシイ。

値段は驚きの171PLN/泊。予約時は朝食を付けておらず、でも、結局、チェックインの時に付けて、33PLN/食。最初から付けていたら、15PLN。450円ですよ！！シングル(ダブル以上も同じ)の中に、スタンダード・コンフォート・コンフォートプラス、と少しずつ違うグレードがあるのですが、この違いはイマイチ分かっていません。備品のリニューアルが済んでいるのかとリビング付きかどうかっぽいのですが。Booking.comではスタンダードとコンフォートを売り分けていなくて、写真から想像するに、コンフォートにしてもらったように感じる。コンフォートプラスの、シングルなのにリビング付きにしたいのって、どういうニーズなのかな。私も、自分の家なら、ベッドルームで仕事も食事も、はイヤだけれど、ホテルの部屋で、しかもシングルにするなら、一つの空間でいいんじゃないのかなあ。

水回りもピカピカ。オシャレそうに見えて、仕切りが無いシャワールームより、こういう方が結局使いやすいよねえ。シャンプーとかは、持参した方がいいかもですね。部屋同様に、シングルでもゆったりしているのが好きだなあ。

窓からの景色も気持ちがヨイ。お城に、お祭りの準備の様子も見えます。この宿は、「どの部屋でも景色が良いし、静か」とうたっています。お城側も旧市街側も、それぞれの良さがあるのだろうな～。「静か」については、この写真の奥がコンサート会場だったので、22時くらいまでさすがに賑やかでした。でも、お祭りのために来ているのだからね～。旧市街すぐだけれど外側なので、おそらく、普通の日はかなり静かだと思います。隣の部屋のカップルが毎晩遅くに帰ってきて、若干騒がしいのはちょっと困った。

皆さん、エレベーターが無いことにコメントしていらっしゃいますが、2022年8月現在、エレベーターは、あります。超ムリくり付けた感じで、雰囲気を損ねているのかもしれないですが、設置スペースは十分にあったわけで、大きなスーツケースがある人には朗報でしょう。

宿の全景。上の写真でも分かるけれど、真四角全ての方向に部屋があります。内側が廊下になっているので、ビュー無しの部屋は無いと思われます。私の部屋は、この写真で言うと一番右上。お城を見るという観点では、一番良い部屋なのでは無かろうか。但し、出入口からは一番遠い部屋でもあります。

一休みしたら、晩御飯に向かいます。わ、何、この「いい」雰囲気。ルブリン、旧市街の街並みについて、それほど有名ではないという認識です。それが、こんな感じに素敵だと、思いがけなくうれしい。観光客もそれなりにいるのだろうけれど、地元の人が楽しんでいる感で満ちています(写真は、人のいない瞬間を狙っています)。

何かのおススメで見たSw Michalに入店。地元のビール。これも泡が無いタイプ(笑)だ。

このお店、おひとり様が多いな～。斜め向かいのおじさんが、店員さんに「今日、英語話す人が多いけど、なんかあるの？」「今週末はお祭りがあるんですよ～」

豚肉バーベキュー。どうやって食べるの？？聞いてみたら、「熱いから気を付けて！」と言われた、右の取っ手部分を紙ナプキン越しに掴んで、左から肉を外して食べろ、とのこと。私がアタフタする様子を見て、同じものを食べていた、さっきのおじさんが「ボナペティ！」「さっき、店員さんと話してましたよね～。私も、お祭りのために来たんですよ～」「ほほ～」彼は、ウィーンから来たそうな。

日が落ちて、やっと涼しくなった街をプラっと歩きます。かなり東に移動して、でも、時差は無いので、日の入りは早いです。濃紺の空を背景に、綱渡りをする人のオブジェが、オシャレ。

楽しそうな雰囲気が充満している町だなあ。短い夏を、満喫しようとする人々。