2019/09/02 - 2019/09/03
10位(同エリア71件中)
れいろんさん
「アラン諸島へ行きたい!」と旅程を練っていた時、「諸島」に行くなら1島だけってことは無いよなぁと、2島以上への訪問を考えました。
もちろん、ドン・エンガス遺跡のあるイニッシュ・モアははずせないので、あと1島。
せっかくなので、3島全部に泊まっちゃおうか?
でも、イニシュ・マーン(Inis Meain=中の島)は港と村落が離れているので、大きな荷物を引いての移動は難しそうです。
一番小さな島=イニッシャー(別名イニッシュ・オィール 東の島)は港と部落が近く、「小さい島」だけあって歩いての観光も可能ですね。
ではイニッシャーに1泊することにしましょう。
この選択は大正解!
イニッシャーは厳しい自然環境の中で、人々が脈々と「造りあげた」石垣が織りなす景色のとても美しい島でした。
観光客も少ない時期だったので、一人でじっくり稀有な美しさの大地と向かい合うことができました。
特別なものがあるわけではないけれど、ここだけの特別な風景に出会えたイニッシャー。
素晴らしい島でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
イニッシャーの港に近づいていきます。
・・・うん? -
丘の上に遺跡らしいものが見えます.
いい感じじゃないですか! -
めずらしい眺めに、皆さん、カメラを構えます。
-
干潮なのか、ずいぶん桟橋が高い場所にあります。
大きな荷物は船員さんが揚げてくれます。
手前の青いスーツケースが私の物です。 -
港のすぐそばから、家々が並んでいます。
-
港の向こうには白い砂浜があります。
丘の上の遺跡には、是非とも行ってみなければ。 -
乗ってきた船はドゥーランへ向け出港していきました。
-
船の向かう先に、アイルランド本島がぼんやり見えます。
イニッシャーからドゥーランの乗船時間は15分くらいだそう。近いですね。 -
今日の宿は、海から一段高くなった「村のはずれ(?)」に位置しているので、スーツケースを引いて上ります。港から徒歩5分くらいのはずですが・・・。
途中にあった、この窪みは井戸のようです。 -
イニッシャーは荒積みの石垣が模様のように広がっています。
こうした石垣で仕切られた畑は格子を意味する「トレリス」(Trellis)と呼ばれているそうです。 -
この教会の遺構(※)が目印で、ここを右に曲がれば宿はすぐのはずです。
※ Cill Ghobnait (Church Ruin) -
無事に到着しました。本日のお宿、 An Creagan Bed & Breakfast。
事前に到着時刻を連絡していたのですが、清掃をしていた女性がすぐ部屋に通してくれました。 -
海の見える部屋だということですが・・・。
おっ、天井が斜めになっている。屋根裏っぽい雰囲気がある2階の部屋です。
窓が2方向にある~。角部屋とは嬉しいです。
ダブルのシングルユースで80ユーロ。 -
海の方向(北側)は天窓です。
事前に写真で見ていたけれど、いい雰囲気~。 -
おお、眺めも最高ですね。トレリス(※)越しの大海原。
※ 荒積み石垣で格子状に仕切られた土地 -
右のドアはバスルーム、左のドアが部屋の入口です。
-
バスルームは、トイレの上の天井が斜めで、
-
シャワーブースの上は高い天井になっています。上手に設計されていますね。
夜間は水道が使えない(断水する)時間があるとの説明がありましたが、宿泊した日(9月2日)はずっと水を使うことができました。
夏の最盛期でなければ大丈夫のようです。 -
西側の窓は大きく、開放的。
-
この窓からの眺めが、また、素晴らしいぃぃ~!!
丘の上の遺跡が真正面です。 -
丘の上の遺跡たち・・・。
左がオブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)、右が7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)だそうです。 By グーグル先生。
ざっくり荷物を整理したら、早速行ってみなくては! -
イニッシャーに広がるトレリス。(荒積みの石垣で仕切られた畑。)
特徴的な光景になかなか足が進みませんが、天気がもっているうちに丘へ行かなければと気も急いてしまいます。 -
白砂のビーチ(※)を横目で見ながら・・・
※ Tra Inis Oirr (Inisheer Green Coast Beach) -
丘の遺跡を目指してどんどん歩きます。
-
ひと登りすれば、
-
オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)に到着です。
崩れかけの塔が良い感じ。 -
更にそこからの眺めは・・・
-
・・・素敵の一言。
-
奥にはイニシュ・マーンの島影。
イニッシャーの家屋とトレリス。 -
とても印象的な、不思議な眺めが広がっていました。
人の手が造り、自然と一体となった景観。 -
私、こんな景色に出会いたかったんだ。
見入ってしまいます。 -
村から離れると、だんだん、トレリスは増えて・・・
-
この景色、何に例えればいいのでしょうか。
あえて言うなら、美しいパッチワークの大地。 -
オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)から、上に目をやると、トレリスの向こうに、別の遺跡が見えます。
行ってみましょう。 -
オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)、遺跡も、そこからの眺めも素晴らしかったです。
入場は自由(おそらく24時間)でした。 -
オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)、雰囲気のある崩れかけの姿はいつまで残っているのでしょうか。
-
オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)の周囲もトレリスになっていて、一つの囲いの中には牛が放されていました。
-
こちらの遺跡は教会か修道院の跡のようです。
グーグル先生によれば7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)だとか。 -
がっちり柵がめぐらされていて、近づくことはできません。
う~ん、残念です。 -
鐘楼の跡と、教会の跡なのでしょうか?
7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)。 -
7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)から、もっと先へ行ってみましょう。
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集落を背に南へ。
うまくいけばイニッシャーを1周できるかな。 -
井戸? 溜水? の枠があるのね。
家畜用か、灌漑用なのか? -
イチオシ
大西洋の離島に広がる美しい大地。
何度も目に焼き付けて、何枚写真を撮っても、興奮で心身が震えます。 -
厳しい自然環境の中、島の人たちが「造った」景観です。
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大地を砕けば手に入れることができた素材で、大事な土壌を守るために、昔の人が手積みで作り上げてきたんですよね。
-
途中から、集落方面へショートカットする路もありました。
-
歩いている路を振り返って・・・。
7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)方面です。 -
おやぁ、トレリスの中に羊たちが。放牧されているんですね。
のぞき込む私に、何の興味もない様子の羊たち。 -
灯台(※)が見えてきました。
※ Inisheer(Inis Oirr ) Lighthouse -
灯台(※)が見えてきました。
※ Inisheer(Inis Oirr ) Lighthouse -
海の先に目を転じれば本島のモハーの断崖が。
-
灯台まで行こうと思っていたけれど、まだまだ遠いねえ。
宿までは進んでも、戻っても同じくらいの距離なのですが、道の様子がわかっている「戻る」を選択します。 -
実はオブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)からここまで、誰にも会わなかったので、だんだん心細くなってきていたのです。
振り向いたら、すぐそこにあるように見えた遺跡たち。 -
どこも同じようなトレリスの中に居て、特徴的な建造物が見えたので少しホッとします。
-
往路で目にした「ショートカット路」を下って・・・
-
集落へ降りてきました。
朱色のアロエの花が灰色の眺めに色を指していますね。
丘の上のオブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)、かっこいいです。 -
島のカトリック教会(Inis O?・rr Church)が正面に見えてきました。
-
観光シーズン外に、唯一オープンしている「夕食のとれる」レストラン(兼ホテル ※)を仰ぎ見て・・・
※ Tigh Ruairi (Rory's Pub) Bed & Breakfast -
そして、イニッシャーで唯一のスーパー(Siopa XL)を横目で眺め・・・。
雨がぽつぽつ落ちてきたので、慌てて・・・ -
宿に戻ってきました。
雨上がりにはのオブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)左側に虹がかかりましたよ。
部屋から眺めることができて、とても嬉しいです -
おはようございます。
楽しみにしていた朝ごはん。 -
ジュースとシリアルを取ってきて、温かい料理がサーブされるのを待ちます。
-
卵、ソーセージ、ハム、白&黒のプディング。
アラン諸島で3泊、B&Bに泊まりましたが、毎朝、がっちりボリューミーなアイリッシュブレックファーストを堪能しました。 -
今日は曇天~。
船の時刻まで、に少し散歩へ出かけましょう。 -
昨日とは反対側、東へ歩いてみましょう。
B&Bを背にして・・・ -
右に石灰岩の大地と海を眺めて。
目的地はないので、のんびり行きます。 -
荒積みの石垣には木苺の蔓がまとわりついています。
鋭い棘に気をつけなければいけませんが・・・ -
黒く熟した実は甘くおいしいですよ。
昨日はこの実を摘みながら、食べながら、島内を散策しました。 -
荷物を引き取って港へ向かう途中、Cill Ghobnait (Church Ruin)に寄ってみます。
ここは24時間、解放されていて・・・ -
禁止事項がイラストで描かれた看板が立っていました。
・・・誰かが、猫の顔と、「No Cats」って追記しています。何か可笑しい~。 -
壁が残っています。
Cill Ghobnait (Church Ruin) -
祭壇も。
Cill Ghobnait (Church Ruin) -
港で船を待ちます。
ドゥーラン行の船は、11時45分にDoolin2、12時15分にDoolinと同じような時刻に走っていました。 -
私は12時15分発のDoolinに乗ります。
船が回ってきました。 -
イニッシャー~ドゥーラン、乗船料は10ユーロ。
船上で支払います。 -
さよならイニッシャー、オブライアンの城(Caislean Ui Bhriain)、7人の娘たちの教会(Church of the Seven Sisters)。
本島に素敵な島でした。 -
この日は波が高めです。揺れる揺れる~、カメラもブレるブレる~。
奥はモハーの断崖かな? -
あの断崖に沿ってハイキングをする予定なのですが、お天気が気がかりです。
-
わずか、15分ほどの乗船でドゥーラン港に入港します。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- 鯨の味噌汁さん 2022/07/07 14:04:19
- 楽しく拝読。ありがとうございました。
- れいろん様、
こんにちは、初めまして。
アラン諸島の旅を検討していて、この記事にたどり着きました。
イニッシュモア・イニッシャ―の2島訪問を考えていたので、大変参考になりました。ありがとうございます。
バス乗り場などの詳細な情報、感謝です。
- れいろんさん からの返信 2022/07/07 22:13:05
- RE: 楽しく拝読。ありがとうございました。
- 鯨の味噌汁さま
初めまして、コメントありがとうございます。
コロナ前の旅行記を読んで下さってありがとうございます。
アラン諸島、行く前は、航路の移動に不安(欠航など)がありましたが、思いのほかスムーズに動くことができました。
イニッシャ―は人口と自然の織り成す景観がとても印象的な島でした。
鯨の味噌汁さまは、この6月にシチリアへ行ってこられたのですね。
どのように、帰国に際して必要なPCR検査を受けられたのかと、興味深く最後の旅行記を読ませていただきました。
現地ガイド手配という作戦があったのですね。とても参考になりました。
また、鯨の味噌汁さまの他の旅行記も拝見させていただきますね。
れいろん
-
- たらよろさん 2020/03/28 15:22:49
- 朴訥な雰囲気
- こんにちは、れいろんさん
長閑な街並みですねー
草原の中に点在する石造り…
羊さんが遊牧されて、近くには海の風景も…
う~ん、これは癒されるわ。
こんな街もコロナの影響があるのかな?
今は早く収束して、また世界中の素敵な場所にお出かけしたいですね。
たらよろ
- れいろんさん からの返信 2020/03/29 19:13:01
- RE: 朴訥な雰囲気
- たらよろさん
今日は東京で雪が降りました〜〜。
もう、すっかり溶けてしまったんですが、「桜に雪」、きれいでしたよ〜。
コメントありがとうございます。
アラン諸島は独特の寂しい雰囲気があって、想定以上に良かったです。
イニッシャーは特に素敵でした。
本当にコロナ災禍は早く収束してほしいですね。
こんな時だから、国内旅行でもって思っても「外出自粛」要請が出されたりして、自分の向かえばいい方向が分かりません。
では〜。
れいろん
-
- willyさん 2020/03/27 12:14:12
- 間違えました><
- れいろんさん
すみません、先ほど誘導灯に書き込みをしたのですが、イニッシャーをイニッシュモアと書いてしまいました。コメントって修正ができないですね。。
それにしても本当に素敵な風景です。4トラに参加したてのころ読んだ記事でいつか絶対レンタカーか自転車で回ろうと思っているアイルランドと周辺諸島。
潮風にさらされているのに家々が綺麗なのはお手入れのたまものなんでしょうか。
willy
- れいろんさん からの返信 2020/03/28 09:05:23
- RE: 間違えました><
- willyさん
willyさんは、海外レンタカー運転も大丈夫なんですね?
良いなあ〜。
私はハワイ島のレンタカー旅行でちょっと調子に乗っていたのですが、その後レユニオン島でかなり大変な思いをしたため、今は海外レンタカー利用は躊躇しちゃいます。
次の旅行記は「モハーの断崖トレイル」暴風の中のトレッキングになります。
まあ、たったの8Kmなのですが、天気が悪かったのでつらかったです。
willyさんのような本格登山は、もうできないのですが、機会があれば少しは歩きたいんです。
今後ともよろしくお願いします。
れいろん
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