紅葉で黄金に輝く秋のポーランド堪能旅行 【5】ポズナン ポーランドの始まりはポズナンから

IC57112でグダンスクを出発してポズナン駅へ到着したのは定刻の20時55分。

この区間のみネット予約で座席指定することができずコンパートメントになりました。

92Lの大きなスーツケースをどうすかが悩みの種でしたが、それほど混雑していなかったので通路に出していました。気合を入れてスーツケースを網棚の上に乗せたのですが網棚からはみ出て危険なので「降ろした方がいいよ」と同乗客からやんわり言われたのでした。。

ポズナン本駅からはトラムに乗車し、20分ほどでホテルのある旧市街の広場に到着。

最も眩くオレンジ色にライトアップされているのが今夜の宿です。笑

レストラン・ビアホール・醸造所兼ホテルなので、ドアを開けると飲食店特有の湿気と暖かさと食べ物の香りが充満していました。

そして、これがエントランス。
この上に大きなビアホール、その奥の階段を上ると宿。。と続きます。

それにしても、この怪しげな青の照明...何屋さんなんだ。。苦笑

エレベーターは無いとのことで部屋までスーツケースを運んでくれました。客室は上の写真（1F）から階段を登りビアホールを通り抜け更に1階上の3Fにありました。

エントランスの青い怪しさとは打って変わって室内は清潔でシックな雰囲気。

ミネラルウォーターはガス有り・無しの各1本ずつが置かれていました。

下の階がビアホールとはいえ、かなり遮音性が良くて屋外の音が少し聞こえるだけでとても静かな部屋でした。

バスも綺麗しシャワーブースも広々。

排水溝のつまりもなく、極めてまともでした。

グダンスクでのランチのパスタの影響もあってお腹もあまり空いてないのでまずは広場周辺で夜景の撮影をすることに。。

ポズナン旧市街広場の夜景も綺麗ですが、明日の昼間も楽しみ。

ディナーは旧市街広場の近くにあるお店のうちいくつかチョイスしておいたどこかで食べようかと何軒か当たってみましたが、夜10時を過ぎていてお店は空いていてもキッチンがクローズしているお店ばかりでホテルで食べることに。

ホテルのレストランはポーランド料理が豊富で一番食べてみたいと思っていたジュレックとピエロギを注文しました。

ピエロギはラビオリといったところでしょうか。クリーミーなマッシュルームのソースがかかっていて美味しかった。
ジュレックも初めてだったので酸味のあるスープは美味しいのか疑問でしたが、嫌な酸味ではなく、たくさんのスパイスが入っていてハマる人が多いのも納得の味でした。

どちらも美味でこの旅で食べたピエロギ（茹でたもの）とジュレックが一番。当たりのディナーでした。

ビアホールの隅にある醸造設備。
ビール好きにはたまらないんだろうなぁ。きっと。

お腹もいっぱいになり幸せ気分で就寝～。

旅行前から風邪気味がずっと続き旅行中も本調子ではないまま始まってしまいましたが、飲み続けた風邪薬もやっと効いたのかこの日の朝には身体もすっきり。
朝食は美味しくいただけそうです。

ハムやチーズ、カプレーゼなど定番の朝食。

農業大国だからか他の中欧諸国の朝食ではあまり見かけなかったレタスのサラダがあってほっとした。

ベーシックな朝食メニュー。

いつもホテルでの朝食は7時台に頂くのですが、この日はゆっくりめの8時過ぎ。

他の観光地よりものんびりしているからか、朝食のピークは9時ぐらいで他のお客さんものんびりしている様子でした。

ビアホールにある醸造施設では朝から仕込みが行われていました。

昨日は何リットルの量のビールが出たんだろう。

まずは朝早くから開いている教区教会へ。

さすが・・・教区教会。
装飾の仕方が半端ないです。。

このバロック建築の教区教会のオリジナルはイタリア人による設計で1651年から1732年までの約80年かけられて作られたそう。

教区教会

金ピカではないのですが、色使いが豊富で華やかな装飾。

ポズナン 教区教会

ポズナン 教区教会

ポズナン 教区教会

天井高もたっぷりで大聖堂にも引けを取らない荘厳さです。

次はポズナン大聖堂へ向かいつつ街歩き。

ペチュニアと市庁舎

どうやら市庁舎と教区教会の建物はくっついているようでした。

ヤギが喧嘩してる像。

あいにくの曇りで少し肌寒かった。

ポズナンの街並み

ポズナンの街並み

トラムのチケットはこんな感じでだいたいの停留所の側にありました。
他の都市も同じような感じ。

日本ならトラムの停留所に一つとか法則性がありそうですが、停留所から離れた場所にあり、上下線で一つとか停留所にあったり...と不規則で少し面倒でした。

ポズナン大聖堂までは一駅だけで歩けない距離ではないですが８番のトラムに乗車して移動します。

ほんの3分ほどで大聖堂前の停留所に到着～

大聖堂までの道のカーブが良くていい感じの１枚が撮れた。
曇り空が残念。。

大聖堂というだけあって中は広いのですが、祭壇には派手さがなくて落ち着いた雰囲気でした。ステンドグラスが綺麗だった。

1945年に第2次世界大戦の影響で破壊されたけど11年かけて再建された建物だそう。

脇の祈るスペース（なんて言うのかわかりません泣）の方が荘厳でした。

これも脇の祈るスペース。

帰りは行きにトラムに乗車した停留所までは歩くことに。

道端の緑地帯もかなり手入れされていて綺麗でした。
ポズナン大聖堂の見えるカット。

ピエルコポルスキ広場（Pl. Wielkopolski）停留所

大聖堂に向かう際に乗車した停留所で再びトラムに乗車して1駅の広場で下車しました。

トラムを降りるとピエルコポルスキ広場(Plac Wielkopolski)にはマーケットが常設されているようで、食べ物や衣類、花などを扱うお店が並んでいます。

この度初めてのマーケットなのでかなりわくわく。

秋真っ盛りできのこがたくさん並んでました。

そして、ハロウィンの時期でもあるのでかぼちゃがいっぱい。
どれも重そう。笑

ポーランド料理に多用されているディルも多くの野菜屋さんで売られていてマーケットはディルの香りでいっぱいでした。

ピエルコポルスキ広場のマーケットにて

ピエルコポルスキ広場のマーケットにて

ピエルコポルスキ広場のマーケットにて

ピエルコポルスキ広場のマーケットにて

旧市街の端を囲むようにトラムが走っていてカーブがいいんです笑

にわか撮り鉄してました。

これはポズナン城。

パスしましたが、展望スポットがあり街を見下ろすことができるそうです。

ちょうどここでスケッチしている学生が居て構図を拝借。

確かに絵になります。
絵なら空の色も水色にできるんだけどな・・・笑

教区教会、ポズナン大聖堂と街歩きをして3時間ほどで旧市街広場に戻ってきました。
時刻は11時半頃。ポズナン市歴史博物館は金曜日だったので12時から開館。時間もまだあるし、もう少し歩いてみることに。

旧市街広場から近いフランチシュカン教会へ行ってみることにしました。

フランチシュカン教会の前にはポズナン城も望めました。

意外と旧市街から近くてこぢんまりしています。

フランチシュカン教会の外観

フランチシュカン教会の祭壇は大聖堂の大きさや教区教会の荘厳さに負けない華やかさでした。

フランチシュカン教会の祭壇

フランチシュカン教会の内部

ポズナン市歴史博物館の前に行ってみるとすごい人だかり。
何か事件でもあったの？と思うほどでしたが、上を見上げると羊2匹が喧嘩する市掛け時計が動き始めたところでした。

市庁舎が完成した際にヤギがここで喧嘩をしていたという言い伝えからだそうです。
午前中に見たヤギは市庁舎が移ったからヤギの喧嘩する像を作ったのだろうか・・・謎

みんながヤギに見入っている間にひっそりと開館したので仕掛け時計はパスして入館しました。

現在、時計につけられているのはオリジナルではないということなので、これが本物でしょう（たぶん）。

そういえば、この旅行記を書いている時にポーランド政府観光局のブログを見つけてポズナンのマップを配っていることを知りました。。ポズナンの情報も少なかったので、旅行前にヒットすればよかったのに...

ポーランド政府観光局がやってるヤフーのブログはこちら↓
https://blogs.yahoo.co.jp/dziendobrywieczor/folder/1107341.html?m=lc&p=1

ホールでは感動的に思うかと思いきや、入ってみると割と普通で入ってしばらくしてから分かりました。苦笑
グダンスクで素晴らしいものを見てしまったがために感動せず。。慣れは怖い！！

ポズナン市歴史博物館の横に並ぶカラフルなファサードの建物は16世紀に建てられた魚売りの家々で第2次世界大戦中に破壊され再建されたものだそう。

これまでの旅先ではこれほどカラフルなファサードが並ぶ広場は見なかったので新鮮。

小雨が降っていましたが、ランチをするにも中途半端な時間だったのでパスして時間まで旧市街広場をぶらぶら歩くことにしました。

ホテルに預けたスーツケースをピックアップしてトラムに乗車して駅に向かいました。

駅で何か買わなければ...と思っていたのですがピンとくるものが無く、ランチにパンでも買おうかと思ってパン屋さんに入ってみるとそこには美味しそうなケーキたちが！！！

どれを買えば良いか迷いに迷ってラズベリーの乗ったポーランドの伝統的なケーキをいただきました。

味はまぁまぁでした。ゼリーの部分が意外と甘くなくてもう少し甘いのが良かった。。。

ポーランドに来たら食べてみたいと思っていたポンチキが売っていて人気のようだったので買ってみることに。

ケーキを食べた後で流石にポンチキまで手を付けられなかったので車内で食べることにしました。

ホームに着くと列車は遅れていて15分ほど遅延してやってき。
心配だったので近くに居た20代ぐらいの男性に聞いてみると快く教えてくれた。少し経済的なことや世間話をしてお別れすることに。ポーランドの初任給は12万ぐらいらしい。

さよならポズナン。

IC8306に乗車し次はヴロツワフへ向かいます。

つづく

次の旅行記↓
https://4travel.jp/travelogue/11444560