真夏の東欧クロアチア・アドリア海の旅　その２ ブラチ島のBol、「黄金の角」と呼ばれるズラトニ・ラットビーチへ

スプリト港に停泊するフェリー。ブラチ島のSupetar行き。目的地のBolにはさらにそこからバスに乗り継ぐ。

Supetarまでのフェリーの片道運賃は大人1人33クーナ。日本円で約600円。往復で買うと帰りの分はかなり割引が効くが、帰りはBol港発の船で戻る予定だったので片道分だけを購入。

フェリー運行会社「Jadrolinija」のサイト
http://www.jadrolinija.hr/en/about-us/ships/ferries

フェリーの甲板。

船に乗ると船内にあるエスカレーターで2階へ。2階には屋内のラウンジ有り。さらに階段で上がると甲板にも座席がある。甲板は屋根付きなので日差しが強くなってにも雨が降っても問題無さそう。

Supetar到着。ブラチ島最大の町。綺麗な街並み。海も青々としている。晴れてればなお綺麗だったろう。

Supetar港にあるフェリー・バスのチケット売り場。
降船後、そのまま真っ直ぐ数分歩くとたどり着く。このフェリーのチケットセンターの裏側がバス停。Bol行きのバスにはここから乗る。バスのチケットを買おうと列に並び始めたところ、バスの運転手が「こっちに来い」と手招き。バスの中でもチケットが買えるらしい。バスは定刻通りに出発。大人一人片道43クーナ。日本円で約780円。フェリーより高い。バスもフェリー同様に往復分購入しておくと割引きが効くが、こちらも片道分のみ購入。

対向車線にフェリー待ちの長い車列。島から車で出るにはフェリーを利用するしか無いしね。このシーズンは混雑が避けられなさそう。

Supetarからバスで1時間弱、島の反対側へ。バスの車窓からBolの街が見えてきた。街の向こう側に見える三角の形をした岬がズラトニ・ラットビーチ。対岸に見える島はフバール島。フバール島の方が大きくて観光客も多そうだけれど、今回はこのズラトニ・ラットビーチが目当てなのでBolにやって来た。

Bol手前の海岸際に見えるのがドミニコ会修道院。
その手前の集落の、一番右手前に見える建物が今回宿泊するホテル「Villa Anna」。

バスはBolの港に到着。スプリトからここまで2時間ちょっと。
バスを降車してしばらくした後、Villa Anaのスタッフが声をかけて来た。バスがSupetarを出発したところでホテルにSMSを送り、港でのピックアップサービスを頼んでおいたので迎えに来てくれていた。

VillaAnna。
ファミリー経営の小さなホテル。
Bol港からだと上り坂を徒歩10分弱。手ぶらで繁華街まで往復するだけならさほど遠くない距離。一方、最寄りのビーチまでは徒歩5分ほど。

Villa Annaでのチェックイン手続きは食堂前にある葡萄棚の下で。

冒頭、ホテル側から謝ってきた。もともと予約していたのはハーフボード（朝食・夕食付き）だったのだけれど、ここに来て「夕食は用意できない」との話。「事前に連絡できたんじゃないの？」と腑に落ちない点はあるが、無いものは無いので受け入れるしかなかった。もちろんホテル料金のうち夕食分は差し引かれる。予約サイトの写真では子豚の丸焼きだとか、ダルマチアの家庭料理だとかたくさん載っていたので期待していたのだけれど…。その代わり街での食事が楽しめたので結果オーライ。

ウェルカムドリンク。いろいろと選べたけど「自家製の白ワインもあるよ」と言われたところで迷わずをそれを注文。すっきりとして飲みやすいワインだった。

ウェルカムデザートのパラチンケと葡萄。パラチンケとはクロアチアで言うクレープのこと。クロアチアに限らず、チェコやスロヴェニア、ハンガリーなどでも似たような名前で呼ばれている。この後、毎朝このパラチンケを好きなだけ食べさせてもらえることに。

宿泊棟。今回の宿泊はここの三階。

泊まった部屋。

エアコン、ベランダ、小さなキッチン付き。シャワーはバスタブ無し。壁が薄くお隣の声や音楽が響くこともあったけど、夜は静かにしてくれたので問題無く過ごせた。

部屋からの眺望。

足元に葡萄畑、その先にBolの街並み、そして海、遠くにフバール島が見える。かろうじて街の向こう側にズラトニ・ラットビーチが見えるか見えないか。

夜の部屋からの眺め。街の灯りがある中、星もたくさん見えた。

VillaAnna備え付けのプール。
ビーチも近いせいか、あまり利用している人は少なかった。海からの帰り、身体からの”塩抜き”で利用させてもらった。

Bol港。
Bolはこの港を中心とした小さな町。

Bol港にある石造りの小さな教会。

Bol港に面したちょっと味のある壁の建物。

市場…というほどの規模では無いけれど、野菜や果物、チーズ、サラミ・ハムなんかを売ってる屋台が数軒。この他、街中にはコンビニサイズの小規模のスーパーも有り。スーパーは日曜定休。

Bol港の海岸通り。この街のメインストリートみたいなもの。

Bolに着いた当日は風が強くて海は少し荒れ気味。町の南側にあるビーチに様子だけ見に行ってみることに。打ち寄せる波が水しぶきとなって海沿いの道を水浸しにする。

Bolの南側にあるビーチ。
人気のズラトニ・ラットビーチは島の外からの観光客でいっぱいになるけど、こちらは住民やBolに滞在している人が中心らしく、日中もだいぶ静か。

ビーチからの眺め。
綺麗な海と森に囲まれ、喧騒から逃れた感のある落ち着いたところ。島での滞在中、結果的に３日ぐらいはこの南側にあるビーチで過ごすことに。

今回、シュノーケルの道具を持参したのでビーチで潜ってみたところ。
海中の透明度は高いものの、底が白いだけなのでサンゴ礁のような美しさは無い。それでも何種類かの魚たちや小魚の群れなどが見られてまあまあ楽しめた。

ところどころにウニが群生してるので足元注意。

海沿いに建つドミニコ会修道院。
これがあることでこのビーチの景観もだいぶクロアチアらしさが漂う。

ドミニコ会修道院からの眺め。

残念ながら修道院の中には入れなかった。

海岸沿いの廃墟を彩るグラフィティ。
元がホテルなのか学校なのかはわからないけれど、単に廃墟のままにしているよりかは安心感が得られる。

宿泊していたホテルからズラトニ・ラットビーチへはこの汽車型のトロッコバス1本で行ける。片道大人一人40クーナ。日本円で約720円。考えるとそこそこ高い。

このBolの市街外周を巡る路線は朝、昼、夜の3回しか巡回していないので、あとは港中央からの出発に乗るしかない。ちなみに、Bolの港からズラトニ・ラットビーチへは小型船でも往復可能。

ズラトニ・ラットビーチ。
トロッコバスの振動でやや乗り物酔いに…。速度は遅く、20分程度はかかったけれど、歩きだと暑い日差しの中を45分程度はかかるので無いよりかはマシ。

ビーチは気持ち良い風が吹き続けていた。まだ午前10時前なので人も少ない。

着替えるところ。ホテルから水着着て来てるのであまり使うことも無かったけれど、スプリトから日帰りで来る人には重宝するかも。

ビーチの中ほどにあるのは松の森。そこの木陰を陣取って滞在。

ズラトニ・ラットビーチの先端。

先端から見た島側の眺め。

ビーチは昼前になるとだいぶ混んでくる。

遠目だと砂浜のように見えるけれど小さな砂利浜。これでも「クロアチアで一番砂浜なビーチ」という話も。裸足で歩くと少し痛い。マリンシューズがあるとベター。

ちょっと上の方から見たズラトニラットビーチ。

上の写真の手前辺りの岩場付近にて。小魚の群がたくさん集まってて凄かった。

ズラトニラッチビーチの先端。

ズラトニラットビーチの先端、反対側より。昼過ぎともなるとフバールかスプリトから来たであろう日帰り客も入り混じってビーチは人でいっぱいになる。

ズラトニ・ラットビーチを十分堪能したので今度は歩いてBolに帰ってみる。途中、匂いにつられて炭火焼きのお店で食事していた時間を除けば、やはり30分ぐらいはかかっただろうか。

Bol港を根城にする白い猫。

港町だけあってか、猫がたくさん。市街は道も狭く、車の通行も制限があるので比較的猫が暮らしやすそうな町だった。

この白い猫は昼間も人気者。小魚を釣ってもらうのを待っているところの図。

ホテルからBol港へ往復するたびに遭遇した猫。後から子猫もやってきた。

Bolの港にあるワイン屋。

港に差し込む夕陽を見ながらアペリティフ。

滞在中、2回訪れたお店「Konoba Dalmatino」。

ワイン屋の一本裏側の通りにある。
魚介系が美味しく、店員も愛想が良かったのでおススメ。

Konoba Dalmatinoの店内。
店員の女の子が覚えていてくれて、二回とも同じ席で。

さらに店内の奥の様子。

店頭のショーケースに並べてあったその日の魚。この日は左手前の赤いやつをグリルでオーダー。

開きでグリルされた魚。脂がのってて美味。背骨一本残して全部たいらげる。

イカのグリル。

ホントは蛸が食べたかったのだけれど、この日は蛸が無いというのでイカに。イカも美味しかった。

生ハム。

肉厚のスライスでとても美味しい。たまたまこのお店で知り合った日本人のご夫婦に教えてもらった一品。

最終日の夜、蛸を食べに三度同じお店に行こうとしたところ、港に屋台がたくさん出ていた。予定を変更して屋台飯を楽しむことに。

蛸とジャガイモの煮物。

ツナのステーキを焼いてるところ。

ツナのステーキ。

Bol港の夜景。

港沿いの道。
レストランやバーが軒を連ねる。

ふ頭にドラムを持ち込んでのバンド演奏も。

Bol港からSplit港へ向かう船もある。Bolからの帰りに利用。

上の船のチケット売り場。

支払いは現金（クーナ）のみで、オープン時間はいずれかの船が到着する45分前からのみ。Bol港のインフォセンターの話では「この便は人気があるので前々日ぐらいに買っておかないと売り切れる心配がある」と言われたので、言われたように前々日に購入。

Ticket officeのWorking hours (2017時点):
06:00AM - 06:25AM
07:00AM - 07:25AM (Only Sundays)
11:40AM - 11:40AM
04:10PM - 04:50PM
05:10PM - 05:50PM

船の時刻表が変われば、それに応じてチケット売り場が開いてる時間も変わるだろうけれど、開いてる時間がどれだけ限られているかの目安までにここにメモしておく。

Split行きの船が着くふ頭。

Split行きの船。30分遅れで到着。Bol港出発予定時刻11:40に対して船が到着したのが12:10。結果的にBol港から出たのは１時間遅れ。日差しがとても強く、隠れる場所も無かったので、乗船できるまで桟橋で待っているのが辛かった。

ちなみにこのBol-Splitルートは１日1往復のみ。
JADRROLINIJA社 SPLIT行きの時刻表：
07:15 DUBROVNIK
09:15 KORCULA
10:45 HVAR
11:40 BOL
12:30 SPLIT

JADRROLINIJA社 DUBROVNIK行き
15:45 SPLIT
16:50 BOL
19:15 KORCULA
21:00 DOBTVNIK
ほかにSPLIT-BOL-JELSAルートもあり。

Bol港を出港。

Split港到着。

Splitのバス乗り場。

チケットはこの建物の中で販売。支払いは現金（クーナ）のみ可。片道大人一人33クーナ。日本円で約600円程度。この日の空港へのシャトルバスの出発は１時間ごと。船が遅れたけれど、何とか飛行機に間に合う最終のバスに乗り込むことができた。

空港とSplit旧市街との間を往復するシャトルバス。なんとか帰りの飛行機に間に合う。