質の良い絹はここから生まれた
- 3.0
- 旅行時期:2016/08(約8年前)
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by ミチサンさん(女性)
富岡・甘楽 クチコミ:1件
生糸工場といえば,ああ野麦峠,女工哀史,の刷り込みでいっぱいで,埼玉郷土かるた「日本の産業育てた渋沢翁」という渋沢栄一を謳う1枚の句だけのお粗末な知識。
蚕と豊かな水と燃料と必要な敷地が豊富にあったということで,この田舎に出来上がった施設。木組みとレンガと漆喰で建てられた繭置所,田舎にしては珍しい洋風の館,造船技術で造られた大きな鉄水溜。工事中の施設をなぜか見学できます,ヘルメットを被せられて。
糸繰りの体験ができるのですが,右手は時計回りに素早く繭をかき回し,左手でゆっくりと糸繰機を回す,という動作が,野麦峠の過酷な労働を想像させました。まず,ここの工女となった女性は技術習得後,地元へ戻り指導者として活躍したそうです。
たくさんの糸繰機をならべ,機械化になるまで座りっぱなしで糸を繰った青春期の女性たちが,素晴らしい世界に誇れる絹の元を作ったのですね。
展示してある生糸の輝きの美しいことに感心しました。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 1.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2016/08/13
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