頭を使うようになったので《俺たちの大学物語#10》
むくり
「ン~…朝ァ…?」
「オッサ~ン朝だヨ…起きて…」
デッカイクセに小っこくなって寝るんだから…
「ンン…」
「エ⁉オッサンどしたのそのカオ!!!」
「ほヘ?」
「ン~…なんかァ…この部屋やっぱり暑いね…頭がグルグルしているよォ」
ジョノアちゃんがたくさん見えるヨ…
「何言ってんのオッサン⁉大丈夫⁉」
チークガン塗りしたの?!
「おっぱいはやわらかい…ウゥ…(ばたり)」
「ハァ?オッサン?オッサーーーン!!!…救急車呼ばなきゃ!!!」
・
・
・
「知恵熱だね」
「ち、知恵熱ゥ???」
「そう。彼ってばどうやら急激に脳ミソが発達した形跡があるね。モッツアレラチーズのような脳がエヂソンばりのシワシワだよ?何があったのコレ」
「あ~…今年から大学に通い始めたカラ、かな…?」
「それだけかなァ?ま、ちょっと休ませておけば良くなるよ」
「あ~焦ったァ…ありがとセンセ」
「しかし…フヒヒ‼知恵熱でブッ倒れるって!!ヘヘェ‼面白いねェ!!よっぽどの悩みがあるんじゃないかい⁉」
「悩み…かァ」
オッサン悩んでんのか…
「あとさァ、センセ」
「なにかね」
「ここまでオッサンを軽々運んだあの子、何???」
「ココのことかい?ウチの新しい仲間さ!ジャングルで拾ったんだ」
「はァ…」
「とてもいい子だよ。きっとお礼が欲しくてソコで待っているんだ。言ってあげてチョーダイ」
「んと…あンがとねココちゃん」
ニカッ
のしのし
「(ちょっとカワイイじゃん)」
「さァてワシも見たいドラマがあるのでね、失礼するよ」
好きに休んで勝手に帰りなさい
ヒヒヒ!
「・・・・」
「すぅすぅ」
「熱下がったんかな…顔赤くなくなった…」
「ン…」
「どこだァここはァ…?」
「オッサン!気が付いた?良かったァ…」
「ビョーイン?あれェ、どして?」
「オッサン熱出してブッ倒れたんだよ!」
「ねェオッサン。昨日も言ったケドさ…もう無理すんのやめよ…?大学行く前のオッサンだって、自由で楽しそうで良かったじゃん…」
「無理してないよォ。ただちょっと覚えるコトとか~考えるコトが多くて疲れちゃったケド…」
「それが無理してるんだってば!」
「ン~…でもやめたいって思わないよ。大事なコトだって思うから…」
「そりゃ、そうだけどさ…」
「今までやる必要がないことはしなかったケド、これから絶対必要になると思うから…」
「だからアーシが…」
「ジョノアちゃんに頼るより、頼られたいんだよオレは」
「オッサァン…」
「ハァ~…わかったよ…でも次倒れたら引きずって帰るからね」
「ジョノアちゃんには無理だよ…(倒れないように強くならなきゃな~)」
「(ココちゃんに頼むし…)」
スピースピー
「ホントにもう平気?」
「ウン、ダイジョブだよ」
「てか上に着てたの忘れてきた?」
「ア~そうかも」
「ま、いっか…センセー!アーシら帰るね~!」
「オゥオゥ、お大事に~」
また脳ミソのシワを見せてくり~ヒヒッ!
「どうやって帰るの~?」
「たしかに。来るときな~んか不思議なカンジしたからあんまり覚えてナイ…」
フラリ
「丘の上のォ…」
「ベンチに座ってェ抱き合えば帰れるヨォ」
ヒヒ…
「へ…?丘の上?」
突然のファンタジー展開?
「そんじゃ行こっか丘の上~」
「ナンデそんなフツーに受け入れられるワケ??」
オカシクナイ?
「丘の上のベンチに座ったら帰れるって…なんか胡散臭ァ…」
ていうか暗ァ…朝じゃなかったの??
「ウワ…この先?怖いんですケド…」
「だぁいじょぶだよ~行こ~」
「ちょっとまってヨ~…」
「ホントにベンチあったケド」
「ほんじゃムギュってすればいいんデショ?」
「本当に帰れんのカナ~?」
おあつらえ向きスギじゃない?
ムギュ
*
。
*
。
*
ハハァ~!雪だァ~
ハハハ…
*
。
*
。
*
「・・・・ハッ!!何今のヒゲのオッサン⁉てか眩し!!」
「楽しそうだったねェ~」
「ちょ、帰ってきてんじゃん!!」
「ね~寮の超近くだよ~便利だねェ」
「不思議体験過ぎるンですケド…」
「とりまみんなントコ行こ!」
「ほいほ~い」
ただいま~
「試験サボっちゃってから、みんなとビミョ~なカンジなんだよね」
「ハァ?そんなん気のせーっしょ!アーシも一緒に行ったげるし!」
・
・
「おかえりなさいヴァレックス」
「お前なァいい加減メッセージの返し方覚えてくれよ」
連絡なしに帰ってこないから心配したぞ
「ジュード先輩が言うには電話が来た瞬間飛び出していったって言ってたんで…」
「あとなァ、ズカズカ言い過ぎた。スマン」
単位取れそうで、良かったな
「ノックン~!全然だいじょぶだよォ」
「オレ次はもう失敗しない!」
スケジュール管理する!
「オゥ、どした?珍しく意気込んでいるな?」
「一晩でひとつオトナになった気がするんだよね~!」
「ちょ、ナニ言ってんのオッサン…」
どういう思考回路視してんのよ!
「…ってワケでこれからもオッサンのコトよろしくね。」
ドーナツのお礼は今度するカラ
「オーケーッス☆」
「ヨ~シ次のガッキも頑張るぞ~!」
オー!
つづく
おまけ…
フシギなチカラ(曖昧)によって病院に着いた後
ココちゃんに運ばれるヴァレックスの補完です
※盛大なる後付けネタなので服装違いますデヘデヘ
雰囲気だけでも!
「ンゴァー!」
「ちょ…仮にも病人なんだからサ…?」
雑じゃね?
スマイルデリバリー
こんな運び方じゃ股間打ちそうだなぁと思いましたが
着地と共に上に放り投げてはキャッチしてるんです
そんなん天井にブチ当たるわ!
身長Mod入れてるんですが、ほぼ最大身長(MAXじゃないところがミソなんです)とガッツリ最低身長なので鎧騎士で無理矢理調整しました…微調整は気が向いたら。
ココって名前は、わたくしが持っているおサルの形のスピーカーのアイテム名が“koko”だったんでそちらから拝借。ゲットだぜは関係ないですヨ!
でもサルじゃん!
ゴリラじゃないじゃん!
アチャ~
ココちゃん気に入っているんですが
濃厚なキャラ付けをしたせいで出るたびにポーズ作る羽目になるぜ
増えるゴリポ…