カメムシの味と新たな出会い《俺たちの大学物語#06》
「ねりり・きるる・はらら~♪」
シュ~ト
シュボ
「さてオレもコーギに向かうか」
二人は別のコーギに行っちゃったヨ
「ばんゆ~いんりょくとは~♪…ってワ~!」
「あっ…」
ドン!
「ウォー、全力でタックルかましてもうた。すみまセェン」
もしも~し、コレヤバイカンジ?
「う…」
すくっ
「大丈夫です大丈夫です妙な場所に突っ立っていた僕が悪いんです」(早口)
「ごめんねぇ、ごめんねぇ。痛くな~い?」
「お気になさらず…では」
「イゴ気をつけますぅ」
「(アノ人よくこの辺で見かける気がする~…)」
本当に大丈夫カナ
。
。
。
放浪ジョーの足の向くままドリンクコーナーにて
「食べ物は全部食べてレビューするのがアタシの使命ッス…」
なんかピョコって出てるのヤベーッス…
。
。
。
・・・・・夜!!!!
「まぁまぁイケたッス、カメムシ炒めとか」
パクチーに近い味でしたわ
※ コチラの記事を参考にいたしました(虫画像アリマス)
「ほ~ん、カメムシは食ったことないなぁオレ」
コオロギとビートルはあるけど
「コオロギ系は2種類あったッスね~」
「あそーだ、洗濯物回してたんだった。シワなるの嫌なんでちょっち行ってくるっス」
皿は後で洗うんで置いといてくださーい
「い~よ~一緒に洗っとく~」
「サンキューで~す☆」
「ヴァレックス、来週の課題は終わったか?」
「スン…マダ~」
「結構面倒だったから早くやっといた方がいいぞ」
「ンムー…ワカリマシタ」
最近カダイが面倒クサーイ。
自分で考えて書けってコトが多くて…
「ノックスさん、来週からのオブジェの掃除当番、僕たちだそうです」
「ゲ、マジか…」
「おぶじぇ?」
「大学の広場のオブジェだよ。アレよくイタズラされるから当番があるんだと」
「他の大学の生徒がやっているそうです…」
「なんでノックンたちがトーバンになったの?」
「僕たちが履修している芸術の先生が割り振っているんです…」
「無理やりさ!やらなきゃ単位が危ういぞって脅されているんだ」
「ヒドイね~」
「ヴァレも取ればよかったんだ、芸術の授業」
「オレ、ゲージュツとかヨクワカンナイ」
「…というわけでオブジェがイタズラされたら放課後呼び出されるそうです」
「ハァ~何もないことを祈りたいね」
「ネ~。一緒にバスケできなくなるじゃん」
「僕も去年掃除当番をしたけど、編み物の時はアタリだよ」
落書きが一番大変だね
「雨の日のトイレットペーパーも悲惨だって聞きました…」
「まぁ何も起こらない週もあったから運だね。さ、そろそろ消灯しようか?」
「「「 は~~~~い 」」」
。
。
。
「ナイッシュー」
「ワーイ」
「フフ…今日も来ているワネ…」
「エネルギッシュ~」
「汗が輝いているわ~ん♡」
「 अच्छा ‼‼‼‼」
「ノックス・グリーンバーグ君はちょっとニヒルなところがイイわよね」
「そうそう♡ちょっと冷めたような目線が素敵なのよね~!」
「ジェブ・ハリス君ってホ~ントセクシーなボディよね?」
「 मैं चाहता हूं कि आप मुझे गले लगाएं‼‼‼‼‼‼ 」
「わかる~」
「やっぱり魅力が溢れてるのって彼じゃない?」
「「「「 ヴァレックス・ボシイ !!!!!」」」」
キャー!♡ キャー!♡
「さ、推しを摂取したことだし合コン行きましょ」
「そうだね~!満足!」
「今日はコミ学とセッティングされてるって~」
「アタシたちと濃厚なコミュニケーション取らせてあげましょ♡」
「 सभी सुरक्षित नहीं लौटे!!!!!! 」
「そうね、行くわよ!」
「残念なお知らせです…今オブジェに来いとのメールが届きました…」
「オイオイ!まだ火曜日だぞ!?」
「え~~~行っちゃうの~?」
「仕方がない…じゃあジェブ、例のアレで行こう」
「じゃーな、ヴァレックス!またあとでな!」
「晩御飯には戻ります…たぶん」
「え~なんやソレ~イイナ~」
イイヨネ~最高のCC!
「スン…サビシ~から帰ろっカナ…」
しょんぼり
「やぁ」
「ん?」
「今日はもうおしまいかい?」
「ドナタ?」
「…俺は…アルバード。芸術学部だ。ヴァレックス君」
「どぉも~、センパイ?…アレ?オレのコト知ってるの?」
「噂はかねがね…」
「(なんか悪いコトしたんかなオレ)」
「ヴァレックス君…というのは愛称かい?」
「いぃえぇ、本名ですぅ」
「ふぅん、変わった名前だね」
「まぁ~イロイロありましてぇ」
「あのォ~…オレ身に覚えがないんですケド…」
「なにがだい?」
「センパイサマにお声を掛けられるようなコトしてないデス~」
「ハハ!違うよ!叱るつもりなんかじゃない!日々素晴らしいシュートをしている君にお近づきになりたかったんだ!すまない、お詫びに向こうカフェで奢るよ」
「ははァ、オゴりデスかァ」
なんだかわからんけどラッキー
「なんでもイイんですかァ?」
「もちろんさ!」
「じゃ、カメムシ炒めひとつクダサーイ」
「ハイヨ!」
ドン
「本当にソレでイイのかい…?」
「なんかオイシイって聞いたんでェ気になってたんデス~」
ア~ン
「ウンウン、うめうめ」
ザリザリモグモグ
「そ、そうかい、良かった…やっぱり変わっている子だね君は」
「ゴチソーサマデシタ!」
「君の体格は、やっぱり日々のトレーニングが秘訣かい?」
「ン~ココ来る前は冷蔵庫とかタンスとか運んでいたついでに鍛えられていたケド、最近は先輩の部屋のベンチプレスとか借りてます~」
体動かすのスキでェ
「ふぅん、逞しくて羨ましいね」
「先輩もそんなに悪くないと思いますケド~」
ヒョイ
「・・・・」
「そう、かい…?」
「ン?もう17時ィ?」
「オレそろそろ帰りますぅ」
「あ…」
「うん、じゃあ、また今度。ヴァレックス君」
さわ
「ンン?はァい」
またこんどー
つづく