【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向さんのFXメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』で、オンライン交流会の第30回目の開催が決定しました!
開催日時は、12月21日(土)20時30分からで、参加できるのは明日12月11日(水)までにメルマガ購読者となった方です。年内最後の交流会で年末相場の注意点を確認したり、今年のトレードを振り返ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、前回(第29回)は60名以上の方にご参加いただき、11月の田向メルマガで集中的に取り上げたユーロ/米ドルのトレード相談が多く寄せられました。
【※関連コンテンツはこちら!】
⇒FXのことをなんでも相談できるオンライン交流会がスタート! 田向宏行さんがチャートを交えて直接答えてくれた! 参加者同士の交流も
ユーロ/米ドル日足はダウ理論が上向きに転換も、週足は下向きで時間調整中。米ドル/円も日足レンジ内で調整
ユーロ/米ドルは先週の当コラムでも書きましたが、時間調整中と思われます。
【※関連記事はこちら!】
⇒ユーロ/米ドルは時間調整中。1.0609~1.0333ドルの11月18日週足を抜けないハラミ線は、今週で3週目に。1.0609ドルの日足レンジ上限の壁を使う、積極的な売り戦略も(12月3日、田向宏行)
ただ、先週金曜日(12月6日)の米雇用統計で、週足のはらみ線を上抜けました。
(出所:TradingView)
これにより、日足ダウ理論は1.0609~1.0333ドルの日足レンジ上限を上抜けて上向きに転換し、1.0629~1.0472ドルのレンジとなっています。
(出所:TradingView)
このため、ダウ理論によるユーロ/米ドルは、週足では1.0937~1.0333ドルの下向きのレンジの中で調整中である一方、日足では上向きのレンジとなったことから、方向感が弱まっており、日足ではなく週足での時間調整の可能性も考えることになります。
この方向感の弱さはユーロ/米ドルだけでなく、米ドル/円でも同様です。
米ドル/円は、12月3日(火)に148.64円まで下げましたが、その後反転上昇。ダウ理論では日足レンジ内での調整となっており、日足レンジ上限は11月20日(水)高値155.88円でレンジ幅が広くなっています。
(出所:TradingView)
こうした動きは、他のドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)やクロス通貨(米ドル以外の通貨同士の通貨ペア)でも同様で、多少の違いはありますが、いずれの通貨ペアも方向感が弱まり、積極的に仕掛けるタイミングではなくなっています。
★ザイFX!で新たにスタートした田向さんの有料メルマガ「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」では、会社員などトレードにかける時間がない人に最適なメルマガを配信! メルマガ登録後10日間は無料解約可能です。
相場が傾かないとしても多少は上下しており、ここを分析する力がないと、相場に騙されてしまう
私のトレードの考え方は「多数派に乗る」です。
自分の思惑や相場観が「多数派だろう、多数派になるだろう」ではなく、チャート分析で「多数派を見つけてそれに便乗する」ことにしています。
言うまでもなく、相場で利益を得るには、多数派の側にいなければならないからです。
私のような素人の考えや思惑など、アテになりませんし、自己満足でしかないと思っています(いろいろ考え想像するのは楽しいですけどね)。
そもそも、相場が動くのは、それぞれの時間軸で売り手か買い手のどちらかが多数派になり、その多数の方へ相場が傾くからです。これをトレンドとも言います。
相場が多数派の方向に傾いていくと、誰の目からもトレンドが見えるので、多くの人が同じ方向へ参入してさらに大きく動くことになります。だからトレンドに乗るのが大事ですし、多数派を見つけられると利益に繋がりやすくなります。
逆に、相場が傾かなければ動きませんし、利益を取るのが難しくなります。
ただ、判断が難しいのは、相場が傾かないとしても多少は上下しているので、ここを分析する力がないと、相場に騙されてしまいます。チャート分析の基礎知識が必要なのは、この点です。
相場がレンジ内の動きになっているという状態は、こうした相場の傾きが巻き戻されている状況なので、誰もが手を出しにくく、相場は動きにくくなるわけです。
こうした相場の値動きの仕組みは、拙著『相場の壁とレンジで稼ぐFX改訂版』などで詳述していますので、ご興味があればそちらをご参照下さい。
中銀の金融政策発表を消化してもあまり動かなそう。その理由はクリスマス休暇と来年のトランプ米大統領の就任
では、なぜ今の相場は動きにくくなっているのでしょうか。
近視眼的には、今週(12月9日~)はECB(欧州中央銀行)とSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])の会合(金融政策決定会合)ありますし、来週(12月16日~)はFOMC(米連邦公開市場委員会)、日銀、BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の会合あり、これら中央銀行の金融政策発表に注目が集まっているのかもしれません。
ただ、私はそれらを消化しても、あまり動かないだろうと考えています。
理由は、クリスマス休暇と来年(2025年)のトランプ米大統領の就任です。
クリスマスまで2週間となり、休暇に入っているトレーダーも多いはずです。そうした市場参加者の状況でポジション調整が入れば、現在のように相場は巻き戻されます。
ということは、休暇を控えてのポジション調整で相場が傾いていないのに、あえて新規に仕掛けて相場が傾くことに期待するのはリスクの方が高く、割に合わない戦略ではないでしょうか。動くだろうという、自分の思惑で取引することになってしまいます。
また、来年1月20日(月)には、トランプ氏が米大統領に就任します。
今回で2回目のトランプ政権ですが、2017年1月に就任した際には、就任当日に多数の大統領令を発出しました。
おそらく、今回も同じように就任当日に大統領令をバンバン出すはずですし、本人もそう言っています。
つまり、1月20日(月)にトランプ米大統領が就任すると、直ちに世界の政治経済に影響を与えるようなことが起こる可能性があるわけです。
となると、前述のクリスマスと同様に、そうした激変がありえるスケジュールの状況で、ここから新たにポジションを取って仕掛けるのかということです。
1月20日(月)にトランプ米大統領が就任すると、直ちに世界の政治経済に影響を与えるようなことが起こる可能性があるのに、ここから新たにポジションを取って仕掛けるのかということ (C) Chip Somodevilla/Getty Images News
個人投資家の少額な資金ならまだしも、巨額のマネーを扱うヘッジファンドや金融機関などが、そんなリスクを取るとは思えません。
となれば、マーケットの大きなプレーヤーが動かないので、相場も動きにくくなると考えるのが自然だと思います。
★ザイFX!で新たにスタートした田向さんの有料メルマガ「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」では、会社員などトレードにかける時間がない人に最適なメルマガを配信! メルマガ登録後10日間は無料解約可能です。
米ドル相場は米ドル買い方向へ動きやすい。主要通貨ペアで週足ダウ理論が米ドル売り方向に転換したものはない
ただそれでも、これまでの動きを前提として見れば、米ドル相場は米ドル買い方向へ動きやすいと思われます。
冒頭で取り上げたユーロ/米ドルのように、主要通貨ペアの中で日足ダウ理論が転換しているものありますが、週足が転換したものはまだありません。
拙著でも書いていますが、流動性が低下していれば、時間軸を上げた方が安全で、その点を考慮すれば、この時期は日足より週足をベースに大まかな相場を見てもいいのかもしれません。
年末まではまだ4週あるので、この間に動きが出る可能性もあり、リスクを抑えつつ値動きを追うのがいいのではないかと思っています。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で新連載をスタートした田向宏行さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!(月額:4400円・税込)」です。
FXや投資に関する書籍7冊が、計10万部超えの人気を博す田向さんが、100年以上続くダウ理論を基に、チャートポイントやテクニカル分析を配信します。
さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施する予定です! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。
10日間の無料体験期間がありますので、「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」をぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)