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ホッファーが残した重要な指摘の1つに、人をトゥルー・ビリーバーにするのは貧しさではなく苛立ちだ、というものがある。ここで言う苛立ちとは、自分はもっと恵まれて然るべきなのに、おかしいじゃないかという感覚のことだ。
テロ事件の犯人の中にそれまで軽犯罪にしか手を染めてこなかった人物が含まれていることは、特に意外なことではない。ホッファーによれば、「すべての大衆運動において、早くから身を投じた支持者の間で幅を利かせていたのは苛立った人々だった。彼らは大抵、運動に自発的に参加していた」。
彼らにはいろいろな特徴がある。自分は社会になじんでいないという感覚があるかもしれないことも、その1つだ。
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