タクシー、バスはPRに懸命 後部シートベルト着用義務化(山形新聞)
県内、初日の着用率は約9割 後部座席シートベルト(山形新聞)
相変わらず検索などで「改正道路交通法・改正道路交通法施行令は予定通り6月1日に施行」にたどり着く人が多い。あれも少し言葉を削っているので誤解がなければよいのですが。
さて、6月1日に施行された改正道路交通法および同施行令によって、これまで運転席と助手席にだけ義務付けされていたシートベルトが、後部座席においても着用しなくてはならなくなった。
今日の山形新聞によれば、県内の高速道路2ヶ所(山形蔵王ICと庄内空港IC)で調査したところ87.5%の車両が着用しており、
> 県警交通企画課は「昨年の状況と比較すると、着用の意識はかなり浸透している」と話している。
という。
この違反、既にご存知の人が大多数だとは思うが、これまでのシートベルト着用義務違反と同じく、1点の減点になる。今回は制度の普及の点から指導に留まったということだけど、はたして後部座席のシートベルトなんてそこまで取り締まれるのかな。前方の座席と違って走行中に目視しにくいし、それを逆手に考えれば、停止させられた際にすばやく着用することもできそうだし。
また、これもしょっちゅう報じられているが、この義務化で泣かされているのがバス・タクシー業界だ。山形新聞の記事では山交バスの乗客の言葉を引用しつつ
> 乗客が着用しなければ行政処分1点が科せられるのは、ドライバー側。
> 同社はバスの車内にチラシを張ったほか、各座席に着用方法の説明書を備え付けた。
> 「着用しない人には繰り返しお願いするなどの努力をする」しかないのが現状で、
> 対応の難しさが見え隠れする。
とまとめている。これはタクシーも同じで、確かに飲んだ帰りに乗って、泥酔客が自発的にシートベルトをするとも思えないし、それでトラブルになるのを避けたい気持ちはよくわかる。これはしばらく悩みは続きそうだ。
そうそう、記事の中で、
> 一方、置賜地方のともに20歳のカップルは「締めないよ。面倒くさい」。
> 山形市内の男子高校生(17)も「締めなくても降ろされたりしないんでしょ」
> と、どこ吹く風の様子。
とあったけど、開き直るなバカタレが。バスもタクシーも運送約款の中で、運転手の「職務上の指示に従わなければならない」という旨はちゃんと書いてある。あまりに「俺は客だ」という乗客には、勇気を持って降りてもらうのも大切なんじゃなかろうか。運転手は、乗客を安全に目的地に運ぶという重大な使命をもってハンドルを手にしているのだから。