なんでも、日本の三大豪雪地帯というのがあって、出羽・尾花沢というのは飛騨高山、越後高田とタメを張るほどの豪雪地帯らしい。うん、確かに本州の平地ではそうかもしれないね。
それにしても、花笠発祥の地とか、スイカの名産地に比べると、いかばかりかマイナスイメージの強いアピールポイントだな。
さて、そんな尾花沢市が、豪雪を活用しようと数年前から始めているのが雪冷房システムだ。
雪冷房システムの実験2002(尾花沢市役所)
早い話が、冬の間に多すぎる雪をかき集めておき、夏になったらその冷気を使って冷房にしてしまおうという、現代版雪室ってわけだ。頭がいいのか悪いのかよくわからんぞ。
というわけで、実物を見てみたいので行ってみた。
やってきました尾花沢市役所。何度か来たことはあったのだけど、庁舎西側の雪貯蔵スペースを注意して見たのは初めて。
でけえ。
なんでも高さ7m、重さは140tあるそうな。おいおい琴の若何人分だよ、って話だ。
ちなみ、中のほうをのぞいてみると、こういう風に、中の冷気を取り込んでいる。
(04/22撮影)
もちろん、この雪山を作るにも、溶けないように何重にもおよぶ保温体制も、冷気を送るシステムにもお金はかかる。トータルで見て、はたして東北電力の電気代とどちらがいいかという話もあるけれど、邪魔者になりがちな雪を夏まで使うというのは、画期的なアイディアだと思ったよ。
言うまでもなく、環境にやさしいというのであれば、上に書いたような作業にかかる環境負荷も考えて比較しないといけないんだけど、そこはまだ調査が終わっていないみたい。
いずれにせよ、 我 が 家 で こ れ は で き な い な あ 。