山形県民は家族思い? 同居人数、共働き世帯が全国一(山形新聞)
山形統計ランキング集(県総合政策室統計企画課)
毎年毎年見るたびに、「なんでこんなものまとめているんだ」という思いが1/3と、「なんでこんな微妙な項目で1位になっているんだ」という思いが1/3と、「なんかトリビア」な思いが1/3の、『山形統計ランキング』の2005年度版が発表された。
相変わらずの傾向として、「昔ながらの家族携帯」という一語に尽きる。1世帯平均人数1位(山形3.25人/平均2.67人 以下同様)もそうだし、65歳以上の親族のいる世帯割合1位(49.75%/32.16%)、共働き世帯割合1位(42.92%/28.09%)あたりを見てもそう。
さらにその傾向に拍車をかけたのが、少子高齢化だ。生産年齢人口割合は45位(61.6%/66.9%)、老年人口指数は4位(39.9/28.5)と高位につける。それでも、必ずしも老人の一人暮らしに繋がらないところが山形らしさと言えばそうなのかもしれないけどね。ちなみに、不思議なことに、合計特殊出生率は全国6位(1.49/1.29)らしいですよ。人口自然増加率は43位(-0.12%/0.13%)なのにね。
笑うに笑えないのが、経済面でのランキング。1人あたり県民所得39位(244.6万円/297.1万円)はギリギリ許せるとして、県内総生産額・県民総所得[名目・実質]・県民所得の前年度比伸び率が45~46位は泣けてくるね。もっとも、天候不順とかで農業が大打撃を受けた年は、必然的にそうなってしまうと思うけどさ。サービス産業などの第3次産業への就業者割合は全国46位(54.1%/64.3%)だそうだ。むしろ半分以上いたことに驚いた。ちなみに、東京を100とした時の消費者物価指数は全国12位(93.7/90.8)みたいです。へえ、田舎は物価が安いというわけではないのか。県民所得を考えると、どう考えても分が悪いな。
着工新設持ち家住宅の床面積という実にわかりにくい部門で1位(171.8平米/135.8平米)なのを全面に押し出すのは、持ち家住宅の延べ面積で4位(163.7平米/122.7平米)なんだからだと思う。この部門では、今や富山県が強いもの。山形も、あっちこっちのニュータウンが一段落したらどうなるんだろう。ちなみに、住宅の敷地面積は2位(419平米/122.7平米)だとか。まあ田舎の農家集落だと1000平米以上なんてざらだけどな。
おっと忘れてた。「あんな道、こんな街」的なランキングにも触れておく。
・1平米あたりの道路実延長で46位(1.67km/3.14km)
・主要道路実延長における舗装率で45位(91.5%/96.2%)
いや、道路があればいいってもんじゃないし、これらの数字から「まだまだだな」なんて道路族みたいな結論を出すつもりはなけどさ。
最後に、わけのわからないぶっちぎり方で、全国のトップランクにある部門を紹介しておこう。
・人口10万人あたりの理容・美容所数で2位(438.1ヶ所/273.6ヶ所)
・人口100万人あたりの公民館数で3位(486.5ヶ所/140.8ヶ所)
・可住地100万平方キロあたりの一般病院数47位(1.9/6.7)
でも一般病院の100病床あたり看護師・准看護師数は1位(57.2人/50.1人)
・出産数10万あたりの妊娠・分娩及び産じょくによる死亡率2位(18.5/7.6)
・人口10万人あたりの消防ポンプ車数1位(223.7台/74.4台)
【後日談】
山銀においてあるフリーぺーパーの中で、この統計についてもう少しまともに取り上げている記事があったので、読むとよりいっそう楽しめそうな気がします。(04/10)