このBlogで取り上げなかったけど今年読んだ本をまとめて記録しておく.
他のblogなどに纏めていたものから,分野外過ぎてある程度の分量の感想が書けなかったもの,あまり真剣に読まなかったもの,などなど.漫画と雑誌は含まれてない.
「バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!」
3Dプリンタまわりはクリス・アンダーソンの「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」なども出版されてかなり盛り上がりを見せているけれども,バイオの方は本書以降あまり後続が出てきていない感じなのかな.「WIRED (ワイアード) VOL.4 (GQ JAPAN2012年6月号増刊) [雑誌]」もそれほどインパクトがあったわけでもないし.アメリカのMAKER系の雑誌の方を漁れば色々ありそうだけれども,全然フォローしきれていない.
「遺伝子の川」
ドーキンスは今年はこれ1冊.まだ読んでない本も多くて,「神は妄想である―宗教との決別」とか,それに関連してフランシス・コリンズの「ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える」とか読みたい.
「ライフゲイムの宇宙」
ウィリアム・パウンドストーンは最近「Googleがほしがるスマート脳のつくり方 ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ」なんて本を出してたけど,立ち読みした限りではあんまり面白そうな感じではなかった.「囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論」の方を先に読みたい.
「非線形科学」
あまりちゃんと読めなかったので,いつか再読したい.内容はしっかりしてるんだけれども,新書として単体で読むには重かった.
「鏡の中の物理学」
朝永先生の本で現在書店に並んでいるのはもっぱら「プロメテウスの火 (始まりの本)」なのだけれども,原子力方面の著作は現状では全く手を付けられていない.
「ヴィクトリア朝時代のインターネット」
本書でトム・スタンデージにハマり,現在出版されている日本語訳3冊は全部読んだ.翻訳されていない作品にはまだ手を出していないので,来年こそは手を出したいところ.そういえば,円城塔の「屍者の帝国」の参考文献に本書が並んでいるのを見つけたときは,思わずニヤけてしまった.
「謎のチェス指し人形「ターク」」
上と同じくトム・スタンデージの著作.「ヴィクトリア朝時代のインターネット」よりは面白みや驚きに欠けるものの,それでもなお19世紀のからくり人形から20世紀のDeep Blueまでに繋がる歴史の流れには圧倒される.
「デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方」
読んだ時の印象は強かったけれども,あまり実生活に活かせていない感じがある.思考プロセスは非常に参考になったけれども,実際に問題に適用しようとすると色々と難しい.再読したい.
「ゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム」
ホワイトボードと付箋紙を使った方法はある程度定着したけど他はさっぱりなので再読したい.
「コンピュータの名著・古典100冊」
掲載されている推薦書籍のうち,最初から最後まで読み通した本はなかった.SICPやProgramming Pearlなどはちょっと読んだことがある程度というのは,何ともまあ悲しい感じ.本書が出版された2003年の時点で機械学習やパターン認識,NLPなどの書籍も含まれているというのは少し驚いた.
「アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから」
今もアルファブロガーとして最前線で戦っている人から,あの人は今みたいな感じの人まで色々.
「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」
望夫君,どこいってもうたんや….
「読書について」
哲学の皆様は大変ですね.自然科学系はとにかく人の書いた文章を読むのが仕事なので….
「「空気」の研究」
後半読んでない.日本人の精神のルーツだとか根底にあるものを「空気」だとか「水」といった概念で説明するのは非常に面白いし納得がいく.
「アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか」
最新作がえらい不評を買っているらしいけれども,本書は至って普通,というか当時は結構的を得た解釈で今読み返しても結構良くまとまっていると思う.ただ,書いてある未来予想は結構外れてて,今読み返すとちょっと面白いのだけれども.
「映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方」
イニシエーションを軸にした映画評論.ただ成長するというだけでなく,通過儀礼のための舞台がどのように構築されているかも興味深い.
「ベスト・オブ・映画欠席裁判 」
まだ見てない映画が多い.おまけに俳優の名前とかも全然覚えられなくて,こういう本を読むときはちょっと大変.ある程度基礎知識を蓄えて,こういうエッセイを多方面から楽しめるくらいになりたい.
「映像の原則 改訂版」
富野御大の映像制作の解説書.書いてあることはマトモなんだろうけど,話がぶつ切り&飛びすぎて素人には読み通すのはキツイ.
「不思議の町 根津―ひっそりした都市空間」
根津に遊郭があったという話は面白かった.
「瞑想空間 ― meditative spaces」
瞑想,色々試したけど定着しなかった.そもそも,本書を参考にするならば場所を見つけるまでが一番大変だと思う.
「生半可な学者―エッセイの小径」
本書とは関係ないけど,いつか菊地成孔がラジオで話していた柴田先生のゼミに呼ばれた時の話は面白かった.
「決断力」
今年はハッシーの「羽生さん?強いよね」の印象が強い.
「栗村修の気楽にはじめるスポーツバイクライフ」
自転車には最近あんまり乗れてないけど,ぼちぼち楽しんでる.
「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」」
TVあんまり見ないけど,「マツコ&有吉の怒り新党」は毎週録画して見てる.
「屍者の帝国」
細かいネタの落穂ひろいをしたいと思いつつ時間が無くてそのままになっているので,ちょっとずつでも元ネタを回収していきたい.
「アルケミスト―夢を旅した少年」
「ボアズ=ヤキンのライオン (ハヤカワ文庫 FT (69))」という本が童話テイストで人生を象徴するといった似たような作品っぽいので,これもいつか読んでみたい.