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吉田沙保里「負けた人の気持ち分かった」

 リオデジャネイロ五輪の成績優秀者をたたえる文部科学省の表彰式が25日、東京都内で開かれた。

 レスリング女子58キロ級で4連覇を果たした伊調馨(ALSOK)が松野文科相に特別表彰されたほか、メダリストやその指導者が顕彰された。伊調は「世界の舞台で活躍できたのは、熱心に指導してくれたコーチやスタッフをはじめ、国民からの温かい声援のたまもの」と謝辞を述べた。

 女子53キロ級で4連覇を逃し、銀メダルだった吉田沙保里(フリー)は、「こういう表彰式で、メダルを取る取らないとか、金・銀・銅で(扱いが)違う。負けた人の気持ちが分かり、いい経験になった」と話した。去就については「ゆっくり決めたい」と明言を避けた。

 伊調はこの後、ALSOK本社を訪問。社員約300人の出迎えを受け、今後について、「(五輪の決勝で)納得のいくレスリングを見せられなかったことは悔しい。修正できる部分は早めに修正したい」と意欲を示した。

2016年08月25日 23時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun