ネットで衰退、再興…大宅文庫復活の舞台裏
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日本初の雑誌の専門図書館として多くのジャーナリストや雑誌編集者に愛されてきた大宅壮一文庫(東京・世田谷区)。インターネットメディアの普及などで雑誌の売り上げが落ちると、利用者が減って運営危機に直面したが、逆にインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)が復活に向けた支援の大きな力になるなど、新たな注目を集めている。
大宅壮一文庫とは
「クチコミ」「恐妻家」などの造語を生み出した評論家の大宅壮一(1900~70年)は、雑誌など約20万冊の膨大な蔵書を残して亡くなった。大宅文庫は大宅の「(遺品の資料類を)マスコミの共有物として活用してほしい」という遺志に基づき、1971年に日本初の雑誌専門図書館として設立された。
以降、出版・テレビなどのメディア関係者が記事の情報集めやネタ探しなどに利用してきた。雑誌は主に出版社から寄贈されて毎年1万冊ずつ増えており、現在は約1万種類、約78万冊を所蔵している。
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