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1日救出が遅れれば、被害者の寿命も1日縮まる 荒木和博(特定失踪者調査会代表) | Yamato Press

araki「拉致問題の闇を切る」

1日救出が遅れれば、被害者の寿命も1日縮まる  荒木和博(特定失踪者調査会代表)

 拉致問題に「現状維持」はありません。1日事態が進展しなければ被害者の寿命は1日縮まります。
 このところ歴代政権は「最優先課題」で始まり「断腸の思い」で終わるということを繰り返しています。結局誰が総理になっても何も変わっていないというのが現状です。そのような中で政府に対して、あるいは国会に対して「救出して下さい」という漠然とした要請だけしていても進展はありません。
 ともかく一歩でも前に進めるためには具体的な問題提起をし、可能なところから実現していくことが必要です。そのために去る2月15日、特定失踪者問題調査会・特定失踪者家族会では後掲のアピールを発表しました。読者の皆様にはぜひこのアピールを広げて下さいますようお願いします。
 私たちはこのアピールにもとづき、3月6日には超党派の拉致議連(北朝鮮に拉致された日本人を救出するために行動する議員連盟・古屋圭司会長)に要請、また3月16日には立憲民主党の拉致問題対策本部に出席して要請を行いました。今後は拉致議連(自民・立民・公明・維新・国民の議員が参加)の他の各党、議連に参加していない党、また個々の議員に要請し、一つでも二つでも要請内容が実現していくよう求めていきます。
 昨年調査会の役員は何人も倒れ、幹事の一人であった藤澤忠将・名古屋市議は53歳の若さで亡くなりました。現在でもガン、脳卒中、心臓病、大動脈解離、難病など闘病中の役員が何人もいます。最近では役員に電話して出てこないと「ひょっとして倒れているのではないか」と思ってしまう程です。本年1月31日の幹事会ではガン・心臓疾患・脳卒中などにかかった人で構成する「徳俵ブルーリボンの会」が結成されました。土俵上で追い詰められても何とか徳俵で踏みとどまってうっちゃろうという趣旨です。
 私は今のところ元気ですが、拉致被害者救出運動に関わり始めた時38歳だったのが今は66歳です。先はどうなるか分かりません。「突然死ブルーリボンの会」となると加入即退会かなとか、悪い冗談ですが。ともかく、「全ての拉致被害者の即時一括帰国」と言って何もしなければ残り時間が減っていくだけです。スローガンはスローガンで良いとして、現実には可能なことから進めていきます。ご協力をよろしくお願いします。

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特定失踪者問題調査会・特定失踪者家族会アピール(令和5年2月15日)

拉致問題を少しでも前に進めるためご協力をお願いします

特定失踪者問題調査会代表 荒木 和博
特定失踪者家族会会長   今井 英輝

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