機械・装置とは? わかりやすく解説

機械装置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 06:08 UTC 版)

愛知電気鉄道電7形電車」の記事における「機械装置」の解説

台車はJ.G.ブリル社製の鍛造釣り合い式台車であるBrill 27MCB-2を装着した6形とは異なり同じく釣り合い式ではあるが形鋼組み立て構造で両抱き基礎ブレーキ装置への対応が容易なBLW社製ボールドウィン84-27-Aを装着する。 もっとも、この台車は製作当時最新仕様であるDepressed形と称するU字形状の釣り合い備えていたものの、基礎ブレーキ装置はこの種の高速電車用としては珍しく当初車輪一方からのみブレーキシュー押し付ける押し踏面ブレーキであった。 このボールドウィン84-27-Aは日本来着したボールドウィンA形としては最後に輸入されたもので、前述通り日本車輌製造D形台車をはじめ日本車両台車メーカー各社模倣し大量生産されたこの種の釣り合い式台車のスケッチとなった機種でもある。 車輪径は864 mm(2フィート10インチタイヤ新品時の公称値)、軸距はこの時期電車台車としては標準的な2,134 mm(7フィート)で、この台車型番含まれる「84-27-A」の「84」は84インチ=7フィート、即ちこの軸距の値を示す。また、続く「27」は1台あたり27×1,000=27,000ポンド≒12.2 tの心皿荷重に耐える設計であることを示す。 ブレーキ装置は、連結運転用自動空気ブレーキ単車運転用応答性良い直通ブレーキ2種ブレーキ切り替え可能なM(AMM自動直通ブレーキ採用する。各運転台ブレーキ制御弁はこの切り替えコック操作対応するWABCO M-24-C、床下ブレーキ弁は同じくWABCO M-2-Bで、ブレーキシステムおよびHL制御器に空気圧供給する電動空気圧縮機WH社製DH-25を搭載する連結器新造時より鉄道省制式下作用式基本自動連結器並形自動連結器)を装着する。これについてメーカーカタログでは、「連結運轉ニハ鐵道省基本自働聯結器取付タリ」と特記している。なお、戦後諸元表ではモ3200形全車とも並形自動連結器代えて輸入品シャロン下作用式自動連結器装着したとされるが、その交換時期および交換経緯は明らかではない。

※この「機械装置」の解説は、「愛知電気鉄道電7形電車」の解説の一部です。
「機械装置」を含む「愛知電気鉄道電7形電車」の記事については、「愛知電気鉄道電7形電車」の概要を参照ください。

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