トップの条件
第九回「山武 小野木聖二社長(10月15日放送)」 (2010.10.22)
▼2010年10月15日放送の「山武 空調制御トップメーカーの成長戦略」の内容はこちら
今回は計測・制御のオートメーション化で実績を上げる山武の小野木聖二社長(64歳)です。
「偉い人なのに気さく」。小野木社長はまさにこのタイプで、とても気さくで、そして機械が大好きな方です。
小野木社長はEmorningの出演を楽しみにしてくださっていました。というのも、テレビ局の機材に興味があるから、なのです。
それもそのはず。小野木社長は高校時代に放送部に所属し、校内にみずから放送スタジオを作ったり、学校中に配線を巡らせたそうです。筋金入りの機械好きなのです。
山武への入社エピソードも愉快。入社試験を受けに来た際、健康診断の会場だった当時の蒲田工場の古さに驚き、「こんな会社には入らない」と思ったそうです。
しかし学校の教授からの推薦状があったので断ることが許されず、「3年働いて辞める」と決意して入社しました。いざ入社してみると、「楽しいからずるずる今に至るんだよね」と語る小野木社長は、入社後、機械の設計に没頭したそうです。
山武の事業は3つの柱に分かれています。1つ目のビルディングオートメーション事業は、商業ビルなど大規模な建築物の空調制御やセキュリティの提供とメンテナンスで、2010年3月期は967億円の売上高を上げています。
2つ目のアドバンスオートメーション事業は工場やプラント向けの制御システムで、同じく769億円を売り上げています。
3つ目のライフオートメーション事業は家庭のガスや水道メーター、緊急通報や介護などの高齢者サービス、一戸建ての全館空調システムなどを手がけ、同じく347億円を売り上げています。
ビルディングオートメーション部門では、建物内の温度・湿度・流量や位置を検出するセンサーから、温度や湿度を調節するコントローラーやバルブに至るまで全てを一貫して製造。山武が提供するシステムはオフィスビルやホテル、データセンターから工場や一般家庭に至るまで本当に幅広い。
22日の放送は昭和シェル石油の新井純社長が登場します。激変する石油精製・販売業の中で、未来を拓く戦略を聞きます
このコラムは日経ビジネスweb版と連動しており
日経ビジネスではコラムの詳細を見ることが出来ます
日経ビジネスホームページ(外部リンク)
月別アーカイブ
年別アーカイブ