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IT転職百科事典
第4回:一般人理解不能…ここまでズレてる「エンジニア時間」
編者:Tech総研 2006/11/22
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エンジニアと一般人の時間感覚にはズレがある!? もし、ズレがあるとすれば、具体的にはどんなズレなのか!? これら疑問を解決すべく、エンジニア200人とエンジニア以外の一般人200人にアンケートを実施。それぞれの職場におけるシチュエーション別の時間感覚について10個の質問に答えてもらった。また、そのデータを比較、分析するにあたっては、エンジニアと他業種、両方の経験がある元エンジニアのお二人に協力してもらった。
Hさん
経営コンサルティング会社の社内システム開発部門にて、プログラマとして5年勤務。その後、ソフトウェア企業の営業職へと転職し、現在、外資系企業のマーケティング部門に所属。
Sさん
通信会社の社内営業SE、ネットワークSEとして勤務後、同社でアプリ開発やサービス開発などに携わる。この間4年。その後、出版社へと転職。現在、IT系の雑誌編集者として活躍中。
Q1:「朝イチ」といえば、何時?
エンジニア
一般
順位
回答内容
%
1
9時
63.0
2
8時
19.0
3
10時
11.0
4
7時
3.5
5
6時
2.5
6
その他
1
順位
回答内容
%
1
9時
47.0
2
8時
23.5
3
7時
10.5
4
10時
9.5
5
6時
7.0
6
その他
2.5
「あなたの職場で朝イチといえば何時?」という設問に対する回答を比較してみると、エンジニアは「9時」63%、「10時」11%に対し、一般は、「8時」23.5%、「7時」10.5%、「6時」7%と、全体的に
エンジニアのほうが遅めの傾向
にあることがわかった。また、職種別に見ると、コンサルタント、クリエーティブ系、システム開発、ソフト開発などが、比較的遅めの傾向にあり、一方、サポート、生産技術、プロセス開発、サービス、販売系などは比較的早めの傾向にあった。このことから、エンジニアにとっての「朝イチ」は、取引先の時間感覚の影響も多く受けていることがわかる。
「工場に勤務するタイプのハード系エンジニアは、比較的朝は早めで、一般の人とさほど変わらない。一方、IT系のエンジニアはどうしても一般の人よりも朝が遅めになりがち。夜型の人が多いからでしょう」
「エンジニア時代のころは、客先から『俺たちは早く来ているのに、どうしておまえらは遅いんだ。もっと早く来い』と言われていましたね。朝イチの時間が客先の感覚とズレていた証拠だと思います」
Q2:ランチ時間は、どのくらい?
エンジニア
一般
順位
回答内容
%
1
30分〜1時間未満
56.0
2
10〜20分未満
20.5
3
20〜30分未満
15.0
4
5〜10分未満
4.5
5
1時間以上
3.5
6
その他
0.5
順位
回答内容
%
1
30分〜1時間未満
59.0
2
20〜30分未満
19.0
3
10〜20分未満
15.5
4
1時間以上
5.0
5
5〜10分未満
1.0
6
仕事をしながら手短に
0.5
「昼休みのランチにかける時間はどのくらい?」という設問に対して寄せられた回答を比較すると、「5〜10分」というエンジニアの回答が4.5%なのに対し、一般人はわずか1%。「10〜20分」という回答の割合も、エンジニアは20.5%、一般は15.5%。やや、エンジニアのほうが一般の人に比べて、
ランチタイムを手早くすませる傾向
にあるようだ。職種だと、通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)、制御設計系のエンジニアの多くが、10〜20分とランチにかける時間が短め。また、システム開発(Web・オープン系)は、かなり幅が広く5〜10分しかとれない人と、1時間以上とれる人とが同確率だった。
「エンジニアもランチタイムは、比較的しっかりとれるもの。エンジニア時代、私もきっちり1時間とっていました。が、実は、今のほうが長めで1時間半くらいとれています」
「社内勤務だと、きっちり1時間とれる人が多いでしょう。私も、社内勤務だったエンジニア時代は、そうでした。今の仕事は移動が多いため、適当にすますことも多々あります。それと同じで、客先に出向くタイプのエンジニアは、ランチタイムがとりづらいのでは」
次のページでは、エンジニアの「時間感覚」をより詳細に分析していきます。
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