水戸黄門 第1部

1969年8月4日〜1970年3月9日(全32話)


みどころ:

 「世の為、人の為になる時代劇」というコンセンサスのもとに誕生した“ナショナル時代劇シリーズ”の最初の主人公に選ばれたのは、黄門さまこと徳川光圀であった。いつの時代にも、庶民の圧倒的な支持を集めてきた黄門さまは、ここに月曜8時の顔となる。
 行動する黄門と、「七人の孫」の孫的存在の助・格コンビ、加えて、変幻自在の元忍者で義賊だった風車の弥七を軸としてドラマが展開するというパターンは、早くもこの第1シリーズから形成されている。この回の旅は、光圀の実子頼常が藩主となっている讃岐高松藩のお家騒動を解決するのが目的だった。第14回の放送で一件落着したあと、水戸へは直接帰らず、漫遊の旅を経てというスタイルも、すでにこの第1部で形づくられている。
 黄門、助、格のトリオに、風車の弥七というフリーに動ける人物を加えた新しい形の黄門世直し旅もまた、テレビ的な配慮で、成功の一因と言えると思う。

登場人物:

水戸光圀(みとみつくに)/東野英治郎(とうのえいじろう)、
佐々木助三郎(ささきすけさぶろう)/杉良太郎(すぎりょうたろう)、 渥美格之進(あつみかくのしん)/横内 正(よこうちただし)、
風車の弥七(かざぐるまのやしち)/中谷一郎(なかたにいちろう)、 深雪(みゆき)/岩井友見(いわいともみ)、
お蝶(おちょう)/弓 恵子(ゆみけいこ)、 柳沢吉保(やなぎさわよしやす)/山形 勲(やまがたいさお)、
中山備前(なかやまびぜん)/永田 靖(ながたやすし)

立寄り先と主なゲスト:

【1】水戸:月丘夢路、佐藤 慶
【2】江戸:月丘夢路、芦屋雁之助
【3】小田原:香山美子、大木 実

【4】三島宿:鮎川いずみ、十朱久雄
【5】江尻宿:ハナ 肇、馬淵晴子
【6】藤枝宿:竹脇無我、松岡きっこ

【7】大井川:稲垣美穂子、松本留美
【8】浜松宿:北大路欣也、岩本多代
【9】御油宿:榊 浩子、河原崎建三

【10】松坂宿:尾崎奈々、千之赫子
【11】伊賀:桜井センリ、石橋エータロウ
【12】堺宿:梓 英子、田中邦衛

【13】堺湊:稲吉 靖、河村弘二
【14】高松:磯村みどり、勝呂 誉
【15】今治:長谷川哲夫、上田吉二郎

【16】近江:加藤 剛、赤座美代子
【17】岡山:松村達雄、砂塚秀夫
【18】津山:高田美和、浜畑賢吉

【19】湊川:大辻司郎、月形龍之介
【20】鯖江:大友柳太朗、河村有紀
【21】高遠:中村竹弥、亀井光代

【22】金津:田村高広、北林早苗
【23】高山:島かおり、平凡太郎
【24】亀田:本郷功二郎、珠めぐみ

【25】庄内:渡 哲也、菅井一郎
【26】高田:藤田佳子、伊吹吾朗
【27】白河:山本陽子、南原宏治

【28】磐城:岩崎加根子、東千代之介
【29】桐生:内田良平、青柳美枝子
【30】前橋:山田吾一、高森和子

【31】忍:佐藤友美、竜崎一郎
【32】水戸:姿美千子、水島道太郎



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