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2010年07月27日 18:34
平成の大アーバン野郎 from Planet µ / Night & Day - Oriol
平成の大フュージョン野郎。
Planet µから新人アーティストOriolのデビューアルバム。70年代後半あたりのジャズ・フュージョンを思わせる、アーバン・トロピカル・コズミックなメロディとファンキーなビートの組み合わせ。当然連想するのはHerbie HancockやAzymuthなど。ジェット、ストリーーーム…。直近だとIan O' Brienの系譜に位置しているように思います(マッドマイク病は軽症)。
一歩踏み外せばペラッペラのホームセンターのBGMになってしまいそうなキワキワの綱渡り。もはやダサいのかカッコいいのかよくわからない、しかしダサカッコいいという言葉では表現できない強烈な熱気と信念(執念)が感じられるのが、このアルバムの最大の魅力です。
とにかくアルバム全曲ずーっとこの調子です。デトロイトテクノやダブステップにすり寄ろうと思えば可能なポジションにいながら、頑としてこの場を離れることはありません。この人は根っからこういう音楽が好きで、この音を鳴らさずにはいられないのでしょう。「マイアミバイス」と「スタートレック」について喋らせたら止まらなさそう。
Oriolの放つユートピアテイストの毒気に当てられたのか、12inchにはレーベルの総帥マイク・パラディナスが登場。Jake Slazengerの名義を10年ぶりくらいに押し入れの奥から引っ張り出してきて、リミックスをやっています(→ iTunesStore)。
名義の陰干し。
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Review : 2010年07月27日 18:34
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