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2008年09月19日 13:36
「イキガミ」と「生活維持省」星新一遺族が酷似と抗議
星新一の公式サイトに期間限定で「生活維持省」を全文公開。
■ 映画「イキガミ」原作が星新一作品に酷似と指摘 作者側は反論(Yahoo/産経)
小学館から発売され9月27日から公開されるTBS製作映画の原作となった漫画「イキガミ」の内容が、星新一の小説「生活維持省」に似ているとして、星新一の次女、マリナさんが18日、小学館に抗議していたことを公式ホームページで明らかにした。小学館側は「『イキガミ』は作者、間瀬元朗氏のオリジナル作品であり、『生活維持省』とはまったく違う創作物」と反論している。
「イキガミ」は映画化で初めて知りました。あらすじ聞いただけで「そういうの星新一で無かったっけ?」と丁度思い出せなくてモヤモヤしてたところでした。この騒動も映画公開に向けた新手のプロモーション?と思えるくらいベストタイミング。筒井康隆も日記の中で触れています(→Link)。
小学館の反論が凄い。
これに対し、小学館側では「作者・間瀬元朗氏も担当編集者も、最近になるまで星先生の『生活維持省』という作品を読んだことはない」
ベストセラー「ボッコちゃん」に収録の直木賞候補作品相手に、作家はともかく、大手出版社のコメントとして「読んでない」は無理があると思います。ということで、これは大手出版社だからこその裁判向けのコメントと考えて間違いないでしょう。音楽の場合「聴いたこと無いけど偶然似ちゃった、世界には同じこと考える人が居るものなんだなー」は完全アウトだったはず。
30歳より上のSF(少し不思議)系の作品を書く日本の作家・漫画家にとって藤子不二雄&星新一の短編集はデフォルトくらいに考えて間違いない(はず?)でしょう。この「イキガミ」の作者は1969年生まれだそうですが。星新一側に裁判起こして金をせびる意志が感じられないだけに、一言「ファンでした」と言って単行本の奥付に献辞でも一言書けば円満解決した話かもしれません。
星新一の公式サイトに、読んで判断して、ということで「生活維持省」全文が公開されています(Link)。また、星新一側と小学館側の見解が併記されていますので一読をおすすめします。星新一側。小学館側。
ちなみに、自分は星新一の挿絵は「真鍋博」派です。
News : 2008年09月19日 13:36
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