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2008年09月29日 11:34
Future Chaos - Bomb The Bass
UKクラブミュージックの祖、復活作。
ウィリアム・バロウズを引用したヒットシングル「Bug Powder Dust」が収録されたアルバム「Clear」が1995年。プロデュースを担当したDepeche Modeのアルバム「Ultra」が1997年。「Ultra」の仕事で何があったのか、「人生最悪の出来事、心身ともに疲れ果てた」として以降ほぼ消息不明だったので、10年以上ぶりのカムバックということになります。
トレードマークだったサンプリング、カットアップ、ブレイクビーツや生楽器を完全封印して、ティム・シムノンが新たなパートナーとしたのはビンテージシンセ「Minimoog」。クラフトワークから綿々と続くオールドスクールなエレクトロの系譜の王道をゆくサウンドへと変貌しました。
PCやソフトシンセなど最新機器の使用状況は不明ですが、このうごめくような生生しいシンセサウンドは一朝一夕で出せるものではありません。ドラムの音も全部Minimoog? 余計なこけおどしや虚飾のサウンドは無し。どっしりと落ち着いた悪い大人のエレクトロです。
全曲がボーカルあり。ゲストはJon Spencer、Fujiya & Miyagi、Mark Lanegan(Queens Of The Stone Age)など。曲の雰囲気は、ちょいダーク。このアルバムを聴いて一発目で思い出したのは、やっぱりLFOがプロデュースしたDepeche Modeのアルバム「Exciter」でした。本人に言ったら苦笑いでしょうが。
Review : 2008年09月29日 11:34
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