親友の悪口を言いふらす子どもの心理を徹底解説!

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友達同士で起こる


他人の 悪口 を言いふらすのは、普段から仲が悪かったり喧嘩したりしている相手に対してだと思いますよね。以前はそのような傾向が強く、悪口の多くは仲の悪い相手に対するものでした。

ところが、今はそうとは限りません。最近は、親友同士としか思えない関係での悪口が非常に多い のです。そして、その親友同士による悪口は、圧倒的に女子に多く見られます

もちろん、原因は様々です。貸したものを返してくれない、約束を破るといった分かりやすいものもあります。しかし、理由の分からないものも非常に多いです。

それでは、なぜ 親友 同士なのに悪口を言いふらしてしまうのでしょうか。
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グループからの孤立を恐れている


親友同士の悪口 の多くは、グループからの孤立を恐れているのが原因です。

例えば、小学校から仲の良かった2人(AさんとBさん)がいたとします。中学校に入ってから、Aさんは同じクラスのCさんとも仲良くなりました。

CさんはAさんとは仲が良いですが、Bさんとは特別仲が良いわけではありません。そのため、CさんはAさんとBさんが一緒にいるときは仲間に入っていきません。

このようなときに、CさんがBさんの悪口を言ったり、BさんがCさんの悪口を言ったりするようになるのです。グループから排除しようとする わけです。

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思春期の子どもは とても不安定 です。誰かに必要とされたいという依存心を強く持っています。他人の悪口や秘密などを共有することによって、自分たちは仲間であると確認しようとするのです。

悪口を言われた過去がある


悪口を言いふらしている子どもをよく調べてみると、その子にも 以前悪口を言われた過去があるというパターン が非常に多いです。

これは、いじめを行う人間が、過去にいじめられた経験があることが多いのと似ています。悪口を言われた嫌な経験があるからこそ、友達を失いたくなくて悪口を言ってしまうのです。

人間関係の作り方を教える


孤立を恐れて親友同士で悪口を言ってしまう子どもには、人間関係の作り方から教えてあげる 必要があります。

お互い合意の上で直接話し合わせると良いですが、思春期で 感情的な部分 もあります。悪口の内容が事実であっても嘘であっても、それだけではなかなかすっきりとした解決は難しい です。

そのため、話し合わせた上で、ただのクラスメイトとしての付き合い をすすめてあげましょう。あいさつや日常会話をする程度の関係ということです。

そして、「そうしているうちにまた友達になれるかもしれないよ。」と一声かけてあげます。すると、時間と共に本人たちが解決してくれる ケースが多いです。

いかがでしょうか。これが、親友の悪口を言いふらす子どもの心理 になります。

このように孤立を恐れて悪口を言ってしまう場合は、解決に非常に長い時間がかかります。私も何度かこのような子ども達を見てきましたが、長い場合は解決に 1年 かかることもありました。

ゆっくりと時間をかけながら指導していきたいですね。

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まとめ
・親友同士で悪口を言いふらすのは、孤立を恐れているからである。
・孤立を恐れて悪口を言う子どもの多くは、自分も悪口を言われた経験がある。
・人間関係の作り方を教え、時間をかけて解決させる必要がある。

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