これだけでGoogle検索の達人になれる便利すぎる検索演算子ベスト10

公開日:2014/01/22

最終更新日:2024/02/27

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パーソナライゼーションやアルゴリズムの進化で検索者の考えていることを勝手にある程度予想して答えを出してくれるようになってきたGoogle、一昔前のGoogleと比べてもローカル検索からGoogle Nowまで超絶な進化を遂げています。検索時のちょっとしたテクニック的な技は進化するGoogleの前にその必要性も失われつつありますが、特定用途の検索をしたい時にはまだまだ使えるテクニックも多数存在します。今回は改めて代表的な検索演算子をまとめた記事を紹介します。とりあえずこれだけ覚えておけば、あなたも一端の検索マスターは名乗れるかも。 — SEO Japan

グーグルは、全力で検索を改善する取り組みを行っている。あまりにも見事であるため、一般のユーザーが、この点に気づいているようには思えない。パーソナイゼーション、ローカリゼーション、そして、カスタマイゼーションを次々に導入し、その一方で、一般のユーザーに関する大量のデータを入手している。有益(尚且つ直感的な)な検索を作り出すために、どれほどグーグルが努力しているのか、見過ごされることが多い。

一般のユーザーは、グーグル、あるいは、グーグルの実際の仕組みすらも理解していない。

しかし、グーグル製品が改善されているにも関わらず、あるいは、この改善のせいで、グーグル内で高度な検索を行う力を失いつつあるように思える — とりわけ、検索マーケッターなら、効率よく、そして、効果的にウェブを移動する上で、この力は絶対に欠かせない。

事実、グーグルは、先日、主要なアップデートのニュースをリリースしていた — それは、複雑な検索においてユーザーを支援するために作られたハミングバード(日本語)である。

欲しい情報を得る

この背景、そして、コンテキストを理解する力が進化している点を考慮すると、グーグルから、望む情報を引き出すことは今まで以上に重要なっていると言えるだろう。

グーグルのためにサイトを最適化する方法は、頻繁に取り上げられているものの、ブランドがウェブでどのように表されているかを探るため、あるいは、競合者が何をしているかを探るため、マーケッターにとっては、検索を巧みに利用することは、非常に重要である。幸いにも、高度な検索は、簡単に実施することが出来る — 10点のシンプルな検索演算子を理解し、賢く検索に適用するだけで、検索のプロになることが出来ると私は考えている。

それでは、権限を諦め、グーグルを信頼する代わりに(アドワーズキャンペーンを実施する際に、グーグルの言うことを鵜呑みにしたりはしないはずだ)、検索コマンド トップ 10、そして、高度な検索を効率よく実施する方法を確認してもらいたい。

Search Modifiers

検索演算子の一覧

以下に、検討してもらいたい10点の検索演算子を挙げていく。

    1. “クエリ”
    2. -クエリ
    3. クエリ AND クエリ
    4. クエリ OR クエリ
    5. Site:example.com
    6. Inurl:クエリ
    7. Intitle:クエリ
    8. Filetype:クエリ
    9. Related:クエリ
    10. Inpostauthor:クエリ

ここからは、高度な検索演算子を理解する上で必要なツールを提供し、本当に欲しい情報を入手するために、合理的な検索を実施する方法を伝授していく。ただし、その前に、高度な検索が消えつつある理由を探っていこう。

高度な検索が消えつつある理由

数年前に、[ガソリンスタンド]等の検索を実施しようものなら、笑われていた。ほとんど役に立たない結果が返ってくるからだ — 大きな石油会社、そして、ガソリンスタンドの定義を説明する情報ベースのサイト(ウィキペディア等)が、10本のリンクを介して、提供されるだけである。

当時のグーグル検索は、技に近かった。望ましい結果を得るためには、どのワードを使うべきか、なぜか、そして、どのような効果があるのかを理解しなければならなかった。

検索には、テクノロジーに精通している、つまりテクノロジーを深く理解している必要があったのだ。

しかし、現在、見知らぬ地域でガソリンスタンドを探している場合、ラップトップであれ、スマートフォンであれ、あるいは、借り物のデスクトップであれ、[ガソリンスタンド]と単純に入力する。

ラップトップを使い、グーグルのアカウントからサインアウトし、シークレットモードを使った状態で得た結果を以下に掲載する:

Gas Station Search

以前の10本の青いリンクがだけが表示される画面とは、大きく異なる — 最初の5本のリンクは、現在地と関連しており、私が都合良く、そして、お手頃価格でガソリンを買うことが出来る場所に導いている。さらに、周辺の地図が、ガソリンスタンドに印がつけられた状態で掲載されている。また、上部にはナレッジグラフのカルーセルが用意されている。

現在、[ガソリンスタンド]の検索は、明らかに実用的なオプションに進化している。

スマートフォンを介して検索するユーザーは、このような広範なクエリ検索を行う可能性が高い。同じ検索をスマートフォンを使い、同じ地域で行った際のスクリーンショットを幾つか掲載する:

Gas Station Mobile

ご覧のとおり、リッチスニペットに関しては、ほぼ同じだが(ナレッジグラフのカルーセルはなし)、より細かい情報が提供されており、距離で特定した7つのガソリンスタンドへのルートを知ることが出来る。5位までの結果は、ランキングは若干異なるものの、ラップトップの結果と同じである。

Distilledのウィル・クリッチロー氏は、White Board Fridayで、今後のユーザーの行動を分かりやすく説明していた。このプレゼンで、クリッチロー氏は、進化する検索行動のコンセプトを、素晴らしい実例を交えて、見事に解説していた。

グーグルの検索テクノロジーは、利便性が高いレベルに達しており、ユーザーは、検索の仕組みを考えることも、分析することも、さらには、理解することもしなくなった。うまくいくと思い込んでおり、実際に、必要な結果を得ることが出来る。

これは、実際に起きているトレンドであり、今後も続く可能性は高い。グーグルナウが良い例だ — グーグルナウでは、検索をすることなく、必要としている結果を得られ、ユーザーはさらに結果を絞り込むことが出来る。グーグルグラスもまた、このトレンドを継承している。グラスは、高度な検索に対応しておらず — 恐らく、急速に拡大/a>するナレッジグラフを基に、短く、的確な答えを提供する。

しかし、グーグルは完璧ではない。特に、淀んだウェブを移動するために検索エンジンを使うユーザーに対して、改善すべき点はまだまだある。

そのため、グーグルは改善を続けているものの、高度且つ合理的な検索のニーズは消えていない。

検索演算子とその使い方

1. “クエリ” — 完全一致の検索

仕組み: クオテーションマーク、または、“クエリ” を入力すると、クエリと全く同じ記述を探す。完全一致検索とも呼ばれる。

例: “Page One Power link building”

Exact Match Search

利用: 完全に一致する情報を探し出す。シリアルナンバー、モデルナンバー、曖昧な名前等を探す際に便利である。基本中の基本だが、高度な検索において、非常に重要度が高い。他の検索演算子と組み合わせて、具体的な結果を得る上で、特に有効である。

2. –クエリ — クエリを除外するコマンド

仕組み: 引き算の演算子は、検索結果に盛り込みたくないクエリを全て除外する。

例: “Jon Ball” -”Page One Power”

Minus Search

利用: 検索結果から余分なリスティングを刈り取る。具体的な情報を探している場合、または、避けたい用語やフレーズが結果に含まれている場合、このコマンドを使えば、検索結果から除外することが可能だ。

3. クエリ AND クエリ — クエリの組み合わせ

仕組み: 「AND」を利用すると、両方のクエリを持つページが検索結果に表示されるようになる。

例: “Jon Ball” AND “Page One Power”

And Search

利用: 用語を組み合わせるだけで、テーマを絞り込むことが出来る。ANDオペレータを利用しないで検索を行うと、Jon BallとPage One Powerの双方を持つページではなく、どちらかを持つページが返される。

注記: 大文字を利用しない場合、オペレータではなく、フレーズだと勘違いされる可能性がある。

4. クエリ OR クエリ — 同様のクエリの検索

仕組み: 複数の用語を検索することが出来る。

例: “Jon Ball” CEO OR Founder OR Owner OR Partner

Or Search

利用: 複数/同様のフレーズとワードを単一の結果で検索する。通常、ORオペレータは、– 例えば、CEO/設立者/オーナー/パートナー — 同様のアイデアを表現する複数のワードに対して、用いられることが多い。

5. Site:サイト名 — 具体的なサイトを検索する

仕組み: Site:サイト名は、グーグルの検索を単一のウェブサイトに絞り込む効果がある。

例: Site:pageonepower.com “Jon Ball”

Site Search

利用: 具体的なウェブサイトで情報を探す時に用いられる。別の検索コマンドと組み合わせて用いられることが多い。TLDに絞り込むことも可能である(.gov, .com, .edu)。

6. Inurl:クエリ — 具体的なURLの検索

仕組み: クエリがURLに含まれているウェブページのみを返す。

例: inurl:Jon Ball

In URL Search

利用: この検索演算子には、様々な用途がある。個人の名前を介して、当該の人物が持つ様々なネット上のプロフィールを探す、もしくは、特定のページを探す(ゲスト投稿、リンクのリスト、インフォグラフィック、フォーラム等)を上で有効であり、また、Site:と組み合わせると、より効果的である。

7. Intitle:クエリ — 具体的なタイトルの検索

仕組み: 検索コマンドintitle:クエリは、クエリがタイトルに組み込まれたページのみに結果を絞り込む。

例: intitle:jon ball

In Title Search

利用: inurl:クエリと同じように、インターネット上のプロフィール、各種のページ、そして、検索に関する一般的な情報を探す上で効果が期待できる(タイトル内のフレーズやワードを持っているため)。

8. Filetype:クエリ — 具体的なファイルを探す検索

仕組み: 特定のタイプのファイルを持つページのみを検索する。

例: site:pageonepower.com filetype:pdf

File Type Search

利用: 具体的なトピックに関する具体的なファイルを探す。また、スクリーンショットを見れば分かるように、特定のサイトで特定のタイプのコンテンツに絞り込む際にも大活躍する。

9. Related:クエリ — 関連する結果の検索

仕組み: クエリに関連する検索結果を返す。注記: site:検索と同じように、その他の関連するウェブサイトを盛り込むため、クエリにサイト名を利用することが出来る。しかし、有名なサイトではない場合、何も見つけられない可能性が高い。

例: Related:reddit.com

Related Search

利用: ウェブサーフィン、クエリに関連するページの発見、そして、人気の高いサイトに似ている知名度の低いサイトの発見に向いている。

10. Inpostauthor:クエリ — ブログの作者の検索

仕組み: Inpostauthor:、別名、ブログの作者検索は、作者を限定して、ブログの記事を検索する。

例: inpostauthor:Jon Ball

In Post Author Search

利用: 数多くの作品を投稿するブロガーを追跡する。この検索演算子は、とりわけ、作者の名前が平凡な場合、割と広範な結果を返すことに注意してもらいたい。

捻りを加える — 複数の検索演算子を使った高度な検索

以上、とりわけ重要な検索演算子を10点紹介した。次に、創造力を発揮し、賢く検索を行う方法を伝授していく。

検索演算子を個別に利用した場合でも、多少、質の高い結果を得ることが出来る。しかし、組み合わせて、– 検索の文字列を組み立て — ピンポイントの検索を作成することで、本領を発揮する。

Mozのドクター. ピート・マイヤーズ氏は、「グーグルのsite:オペレータ 25点の強力な組み合わせ」の中で、site:検索に関する高度な検索を分かりやすく説明している。時間を割いて、この記事に目を通してもらいたい。様々なオペレータを組み合わせて、ターゲットを絞った検索を行い、正確な結果を得る上で、お手本になるはずだ。

それでは、幾つか例を挙げていく:

1. 競合者のゲスト投稿キャンペーンを把握する

考えられる検索:

  • Inpostauthor:“名字 名前” -site:競合するサイトの名前
  • Inurl:ゲスト投稿 “名字 名前” -site:競合するサイトの名前
  • Intitle:ゲスト投稿 “名字 名前” -site:競合するサイトの名前
  • “Author: 名字 名前” -site:競合するサイトの名前
  • “Written by 名字 名前” -site:競合するサイトの名前
  • “Author Profile” “名字 名前”
  • “About the Author” “名字 名前”
  • “Author Bio” “名字 名前”
  • Inurl:Author “名字 名前”

この2つを組み合わせるだけで、個々に利用するよりも、遥かに正確な結果を得ることが出来る。

ゲスト投稿に関しては、私自身は、Inurl:author “名前 名字”を特に気に入っている。このとてもシンプルな検索の文字列は、質の高いゲスト投稿を探す上で、絶大な効果を発揮する。質の高いサイトは、Author(作者)のページを用意している傾向があり、その多くがURLに「author」を盛り込んでいるためだ。

author bioも忘れずにチェックしてもらいたい — bio(経歴)に対する完全一致の検索を可能にして、作品を突き止めてもらうため、ライターの大方は、bioをほとんど変えていない。

2. ブランドの言及

当然ながら、この検索を行う際に、グーグルアラート、Fresh Web Explorer、そして、Mention.net等、役に立つツールが存在する。

しかし、ブランドの言及を検索するために、グーグル検索を活用する手もある。通常、上述したツールほどの効果は見込めないものの、自分で探したい人達、または、高度な検索を学んでいる人達には、楽しい作業になるはずだ。

幾つか例を挙げていく:

  • -site:pageonepower.com -site:facebook.com -site:twitter.com “Page One Power” OR “pageonepower.com” OR “https://pageonepower.com/” OR “https://www.pageonepower.com/“
  • -site:pageonepower.com -site:facebook.com -site:twitter.com “Jon Ball” OR “Jonathan Ball” OR “CEO of Page One Power” OR “Founder of Page One Power”.

まず、自分のサイトとソーシャルメディアのプロフィールは除くべきである。その後、重要なブランドの用語、製品、そして、社内の人物名に狙いを絞り込もう。ORオペレータを利用すると、複数の用語を一度に検索することが出来る。最近まで、グーグルは波型ダッシュ(~)を類義語のオペレータとして採用していたが、残念ながら、撤廃されてしまった。

3. 不明瞭なファイルを探す

グーグルの検索スキルに磨きをかけるのは、見つかりそうもない情報を検索するためである。

この例では、先日参加したカンファレンスのプレゼンを探していると仮定する。

カンファレンスやプレゼンが終わると、プレゼンターは、カンファレンスのウェブサイトが、頻繁にページを更新/削除するため、自分でプレゼンをウェブに投稿することが多い。

プレゼンターは、様々方法で、この取り組みを行うことが出来る — 自分のサイトで、第三者のサイトで(スライドシェア等)、あるいは、ソーシャルメディアを介して。

いちいち複数のサイトをチェックしていくのではなく、次のような高度なグーグル検索を試してもらいたい:

  • “名字 名前” filetype:pdf “カンファレンスの名前” -site:カンファレンスのサイト
  • “名字 名前” “カンファレンスの名前” プレゼンテーション OR ファイル OR å‹•ç”» OR パワーポイント -site:カンファレンスのサイト
  • “カンファレンスの名前” “プレゼンのタイトル” -site:カンファレンスのサイト
  • “カンファレンスの名前” AND “名字 名前” プレゼンテーション OR ファイル OR スライド OR å‹•ç”» -site:カンファレンスのサイト

役に立つ組み合わせが、必ず幾つか存在するはずである。検索コマンドを利用する際は、結果に応じて検索を変え、検索をさらに絞り込むことが肝要だ。

まとめ

高度な検索は、極めて重要度が高い。グーグルは、先日、ハミングバードアップデートを実行に移した。ハミングバードは、音声検索で用いられる確率が高い、複雑な検索を改善することを目標に掲げている。

グーグル検索は、15年前にリリースされて以来、大幅に改善を遂げてきた。事実、あまりにも改善の度合いが大きいため、過去の検索を思い出すことが出来ない人の方が多いのではないだろうか。しかし、継続的に改善されるものの、グーグルに依存すると、効率的、そして、効果的に検索を行う力を自ら弱めてしまう。

そのため、グーグルの検索テクノロジーに必要以上に頼るべきではない。今回紹介した10通りのシンプルな検索演算子を覚えれば、プロのように検索を実施することが出来るようになる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Top 10 Search Modifiers: Why They Matter, What They Are & How To Use Them」を翻訳した内容です。

前半の基本はおさらい編としても、後半の応用編はナルホドと思わせる具体的な活用事例もありました。誰にでもすぐ簡単に使えるGoogle検索ですが、ちょっとしたテクニックを知っているだけで検索にかかる時間を圧倒的に減らすことができることもありますよね。あなたの検索ライフに活用できるティップスは何か見つかったでしょうか? — SEO Japan [G+]
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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