この記事では、MacでRubyの開発環境を構築する方法を解説します。
こんにちは!インストラクターの佐野です。
プログラミングを学習する時って環境構築が面倒ですよね。
環境構築は入門者が1番つまづきやすいポイントでもあります。
「もっと手っ取り早く学ぶ方法はないのか?」
とお困りの方も多いでしょう。
実はMacでRubyを学ぶ場合であれば、手っ取り早く学ぶ方法があります。
今回はMacでRuby入門される方向けに、10分で学習をはじめることができる方法をご紹介します。
- Rubyの環境構築を手っ取り早く学びたい方
- Rubyをこれから学習しようとお考えの方
- Rubyの環境構築について1から学びたい方
※この記事はMacをお使いの方を対象に書いています。
- Cloud9を使えば環境構築しなくてもRubyが学べる
- RubyはMacのターミナルで実行できる
- 開発環境の構築後はコード作成を繰り返し学習すると良い
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Rubyの環境構築って難しい?
Rubyに限らずプログラミングを学ぶ時は、自分で環境構築を行う必要があります。
ただ、最初の入門時は環境構築を行うことはできるだけ避けるべきです。
環境構築は自分の環境に応じて特別な設定が必要な場合が多くあります。
そのためには幅広い知識が必要となるため、入門時にそれらを考慮して環境構築することは非常に非効率だいえるでしょう。
実際に数多くの初心者がエラーに悩まされて時間を費やしてしまう結果になっています。
環境構築にハマってしまうことはベテランでもよくあることなのです。
自分の使いやすい開発環境を構築することは、ある程度基礎が身についてからでも全く問題ありません。
まずは、最もつまづきやすい環境構築をスキップして学習を始めるようにするといいでしょう。
Macをお持ちであれば、Rubyのプログラムは簡単に実行できるので、学習を簡単に始めることができます。
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Rubyプログラムを実行する方法
Cloud9
Cloud9というWEBサービスを使うことで、環境構築を行うことなく開発環境が手に入ります。
この方法はWindowsパソコンの方でも使えるので、特におすすめの方法です。
ある程度Rubyに慣れるまでは、Cloud9で学習するといいでしょう。
Cloud9については、こちらの記事で解説していますのでぜひ使ってみてください。
ターミナルでファイルを実行する
MacにはもともとRubyがインストールされています。
バージョンは少し古い2.0系が入っていますが、後方互換生があるので学習にはさほど支障ないでしょう。
また、Macには「ターミナル」というアプリがインストールされているので、このアプリを使うことでRubyのプログラムを実行できます。
ターミナルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
ターミナルでRubyのプログラムを実行する方法を解説します。
ターミナルの起動
まずターミナルを立ち上げたら
$ cd
と打って、トップのディレクトリに移動します。
cd はchange directoryの略で、ディレクトリの場所を変更することを意味します。
コマンドの意味や、他に使えるコマンドを知っておきたい方はこちらの記事をご覧ください。
専用のフォルダを作成しよう
次に、Rubyを学習するためのフォルダを作った方が管理が楽なので、専用のフォルダを作りましょう。
$ mkdir ruby-study
mkdirはmake directoryの略で、ディレクトリー(フォルダ)をコマンドから作成します。
作成したフォルダに移動します。
$ cd ruby-study
Rubyのファイルを作成しよう
「vi」コマンド、または「vim」 を使うことで、ターミナル内でファイルの作成や編集ができます。
viやvimコマンドはVimというエディターを使って、ファイルを開くコマンドです。
なので、Vimの使い方がわからない人はこちらを参考にしてください。
ターミナルでファイルの作成や編集をするには、「vi」コマンド、または「vim」 を使います。
Vimは、すべてキーボード入力で操作できる非常に人気高いエディターです。
ではまず、今回は「main.rb」という名前のRubyファイルを作成します。
Rubyのファイルは拡張子が「.rb」になりますので、間違えないようにしましょう。
$ vi main.rb
このコマンドを実行すると画面が切り替わり、Vimエディターを使った編集モードになります。
ここからは本格的にVimエディターでの操作ですので、Vimの基本的な使い方がわからない人は、まずVimから学習しましょう。
キーボードの「i」を押して、INSERTモードに切り替えます。
(Vimでは、NORMAL、INSERT、VISUALモードの3種類があり、そのうちのINSERTモードでは直接文字の編集が可能です。)
これで文字が入力できるようになります。
まずは手始めに「Hello World」をターミナルに出力してみます。
puts "Hello World"
と入力し、左上の「esc」キーか「 Ctrl + [」 キーを押して、INSERTモードを終了し「:wq(コロン + w + q)」通してENTERを押すか、「 Shift + z + z」 でファイルが保存されます。
この操作で、変更を保存してエディターを終了できます。
そして
$ ruby main.rb
と、「ruby + ファイル名」でRubyが書かれたファイルを実行することができます。
あとは、Finderからruby-studyフォルダにあるmain.rbファイルをテキストエディタで開いて編集すれば、さまざまなコードを試すことができます。
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ターミナルでirbコマンドを使う
もっと手っ取り早くRubyプログラムを実行する方法があります。
ターミナルを開いた時に
$ irb
と「irb」コマンドを打ってENTERを押すことでRubyプログラムを即座に実行できるツールを起動できます。
$ irb irb(main):001>
irbでは、一行ずつRubyのプログラムを入力して一行ずつ実行することができます。
簡単なプログラムや、ちょっと動作を確認したい場合などに活用することができます。
irbであれば5分もかからずにRubyの学習を始めることができるでしょう。
irbで簡単なRubyプログラムを実行してみる
まずは、Hello World!を出力させてみましょう。
irbを入力した後、以下のコードを入力してください。
p "Hello, World!"
[実行結果]
"Hello, World!"
しっかりと、目的の文字列を出力できました。
pメソッドは、出力系のメソッドの1つです。
出力系の種類についてはこちらを参考にしてください。
次は簡単な四則演算をしてみましょう。
irbでコンソールを開いた後、以下のコマンドを順番に入力してください。
3+2 8-9 9*9 8/3.to_f
[実行結果]
5 -1 81 2.6666666666666665
四足演算ができました。
ですが、ここで気をつけなければならないのは、割り算の場合です。
割り算の場合は、明示的にfloatを指定しないと少数が出力されません。
このようにirbでRubyのコードは実行できるので、ちょっとしたRubyのコードを試してみるときには重宝します。
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自分で環境構築したい方は
自分でRubyの学習環境を構築したい方もいらっしゃるでしょう。
環境構築については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
Rubyを扱う上で、使い勝手のよいエディターの紹介もあります。
もし環境構築で詰まった場合は、深追いせず、Cloud9やターミナルでの学習をおすすめします。
環境構築からRuby学習までを最短で学ぶには?
最初にご紹介したとおり、Rubyに限らずプログラミング学習には環境構築が必要です。この環境構築で躓いてしまい、学習自体を辞めてしまうということは往々にしてあります。
環境構築に関してはCloud9やターミナルを活用することで簡略的に進めることができます。しかし、環境構築は学習の一歩目に過ぎません。
環境構築からRuby習得までを効率的に進めたい方は侍エンジニアをご活用ください。
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