いじめ問題余波で安楽落選-。日本高野連は25日、18U(18歳以下)アジア選手権(9月1日-6日、バンコク)に出場する高校日本代表の18人を発表した。プロ注目の選手が名を連ねる中、最速157キロ右腕、愛媛・済美の安楽智大投手(3年)が落選した。
昨春センバツ準優勝の済美は、今夏の愛媛大会3回戦(7月24日、対東温)で敗れた後、今月9日に1年生部員が2年生部員からカメムシを食べさせられたり、灯油を飲まされそうになったりするなどの野球部内でのいじめが発覚。20日の日本高野連の審議委員会で、9月9日に行われる日本学生野球協会審査室に上申することが決められた。同校の野球部は現在、練習を自粛しており、一定期間の対外試合禁止処分が科される見込み。日本高野連・竹中雅彦事務局長は「(いじめに関与していなくても)当時、同校の主将だった安楽選手は、選考から外すことになった」と落選の理由がいじめ問題にあると説明した。
なお、選出された選手はいずれも3年生で、投手は昨夏の甲子園優勝の前橋育英・高橋光成(こうな)ら6人。野手は智弁学園・岡本和真内野手ら12人。代表監督は、鳴門渦潮の高橋広監督が務める。