小田急電鉄は20日、特急ロマンスカーの9代目新型車両70000形のデザインを発表した。流線形の赤い車体と先頭車両の展望席が特徴。眺望を重視し、側面の窓は高さ1メートルの大型となる。新型車の導入は2008年の60000形(MSE)以来で、18年3月から運行を始める。大きな荷物を置く収納スペースや授乳時などに使用する多目的室も設ける。2編成計14両を新造する。
1996年から走っている30000形(EXE)はリニューアルして内装を変更、車いす対応トイレを設置する。
ロマンスカーは主に新宿と箱根湯本(神奈川)や片瀬江ノ島(同)を結んでおり、先頭車両に展望席があるタイプが観光客に親しまれてきた。08年からはMSEが東京メトロ千代田線に乗り入れ、大手町駅や霞ケ関駅などに停車して通勤客の輸送も担っており、計4種類で運行している。