「慰安婦」日韓合意

ソウルに新たな追悼施設が完成 「記憶の場」に2万人寄付、碑には247人の名前 大使館前の像撤去「絶対に受け入れない」

【「慰安婦」日韓合意】ソウルに新たな追悼施設が完成 「記憶の場」に2万人寄付、碑には247人の名前 大使館前の像撤去「絶対に受け入れない」
【「慰安婦」日韓合意】ソウルに新たな追悼施設が完成 「記憶の場」に2万人寄付、碑には247人の名前 大使館前の像撤去「絶対に受け入れない」
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 【ソウル=名村隆寛】慰安婦を追悼する施設として、韓国のソウル市などが市内の「韓国統監官邸」の跡地で造成していた公園「記憶の場」が完成し、29日、記念式典が行われた。

 式典には元慰安婦の女性のほか、敷地を提供したソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長や市民団体など各界関係者が出席。慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」に向けた昨年12月の日韓合意への反対を訴え、合意に従い元慰安婦を支援する韓国の「和解・癒やし財団」に日本政府が拠出する10億円の受け取りに反発した。

 また、元慰安婦の女性らは、ソウルの日本大使館前に違法設置された慰安婦像の撤去を「絶対に受け入れない」と頑強に訴えた。

 ソウル市によると、公園造成には市民約2万人の募金があったという。公園内には元慰安婦247人の名前や証言を記した碑などが設置され、追悼のほか、「歴史教育の場」として活用される。

 この日は日韓併合条約(1910年)の公布日に当たり、韓国では「庚戌国恥日」と呼ばれる。政府間で日韓関係が改善に向かう一方、韓国では自治体や市民のレベルで慰安婦問題を蒸し返す動きは止まない。

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