朴槿恵大統領訪米

米国、朴大統領を宇宙開発でも冷遇か 親子2代の見果てぬ「夢」

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、宇宙開発分野で米国の協力を得ようと画策している。訪米中の朴氏は14日、米航空宇宙局(NASA)の技術研究施設を訪問したが、韓国の次世代戦闘機(KFX)開発事業で、米国に核心技術の提供を拒否されたばかり。さらに高度といえる宇宙開発分野で、協力を得るのは容易ではなさそうだ。(夕刊フジ)

 朴氏は先月初め、米国の反対を押し切って、北京で行われた抗日戦争勝利70年記念行事に出席した。得意の「米中二股外交」が破綻しかけている朴氏としては、今回の訪米で、米国のご機嫌を取り、国民に良好な米韓関係をアピールしなければならない。

 そこで、訪米の目玉に位置付けたのが、宇宙開発分野での連携だ。

 朴氏は14日にワシントン郊外、メリーランド州にあるNASAゴダード宇宙飛行センターを訪問。16日にホワイトハウスで行われるオバマ大統領との米韓首脳会談で、協力関係の強化を呼びかけるとみられている。

 だが、韓国の宇宙開発は、とても「米国と協力強化」などと胸を張れるレベルではない。

 独自の人工衛星搭載ロケットの打ち上げでも、2009年8月と10年6月に相次いで失敗し、12年秋は延期に、13年1月に初めて成功し、世界で10番目の打ち上げ国になったばかりだ。

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