現在の日本については、「他の国を侵略する憲法でもなく、軍国主義の時代でもない」と理解を示した上で、「(戦前)当時の『親日』と国交正常化後の『親日』は全く変わっている」と、いまだに親日派をつるし上げようとする韓国の左派勢力の姿勢を批判した。
自ら社団法人「韓国災難救護」の総裁を務めるなど、社会支援に従事している経験から、韓国のハンセン病患者らに対し、人知れず、支援の手を差し伸べる日本人が少なくないにもかかわらず、韓国で「あまり知られていない」実態も憂えた。
姉の槿恵氏の対日政策については、国交正常化50年の式典で日韓関係の深化に言及し、駐日大使を経験した李丙●(=王へんに其)(イ・ビョンギ)氏を秘書室長に起用したことを挙げ、日韓関係にとって「いいシグナルだ」とし、「私たちは、新しいスタートを切らなければならない。見守ってほしい」と期待を込めた。
最後に、番組を視聴した日本のネットユーザーに向け、「韓国では、日本を非難するニュースばかりが流れるが、大半の国民は私と同じ考え方を持っていることを分かっていただき、もっと韓国を好きになってほしい」と訴えた。
この日配信されたインタビューは録画で、槿令氏は収録を終え韓国に帰国した先月30日、ソウルの空港で韓国の報道陣に同様の主張をしたところ、韓国内で物議を醸した。
インタビューを終え、槿令氏はこうも付け加えた。
「よいことをしようとすると、水を差す人がいます。そういう人を警戒しないといけません。賢い人は分かると思います」