東日本大震災で多額の義援金を寄付した台湾の人々に感謝の気持ちを伝えようと、日本人留学生が企画したイベントが8日、台北郊外の新北市淡水で開かれた。震災の翌年から始まり今年で4回目。
この日は、宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市協同組合」の桜井広行代表理事(60)が復興の状況を報告し、「皆さんが支援してくれた被災地の現状を見に来てほしい」と呼びかけた。訪れた人々は、津軽三味線の演奏や日本舞踊に見入っていた。
実行委員長の台湾大3年、石黒亜実さん(22)は「活動を通して生まれた日台の絆を、さらに深めていきたい」と話した。(台北 田中靖人)