サワラ漁解禁、過去に例がない3599本の大漁

播磨灘のサワラ漁が解禁。初日は近年にない大漁だった=22日、兵庫県洲本市五色町鳥飼浦
播磨灘のサワラ漁が解禁。初日は近年にない大漁だった=22日、兵庫県洲本市五色町鳥飼浦

 播磨灘のサワラ流し網漁が解禁となり、22日朝、兵庫県洲本市五色町鳥飼浦の鳥飼漁港などで初水揚げされた。五色町漁協によると、昨年の235本を大きく上回り過去に例がない大漁となる3599本、約11・9トンが水揚げされた。阪神間などへ流通し、淡路島内の飲食店でも「淡路島の生サワラ丼」などとして提供される。

 同漁協によると、25隻が出漁して21日午後6時から網を入れ、22日早朝から水揚げされた。1隻で600本という記録的な漁獲の船もあり、体長70センチから1メートルを超えるサワラが漁船から次々と運び込まれた。

 同漁協の福島富秋・代表理事組合長は「解禁日にこれだけ獲れるのは38年漁師をしていて初めて。10年以上続けている稚魚放流などの効果と温暖化の影響もあるかも」と話した。同市のサワラの漁獲量は、記録のある昭和60年以降は60年の年間約480トンをピークに減少が続き、ここ数年は50~70トンで推移している。1日で11トンを超える漁獲に港は活気づいた。

 洲本市では平成26年から「淡路島の生サワラ丼」をブランド化しており、「あぶり丼」「タタキ丼」「漬け丼」などさまざまなメニューで提供している。問い合わせは淡路島サワラ食文化推進協議会((電)0799・30・4066)。

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