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学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が運営する塚本幼稚園(同)で勤務実態のない職員を雇用したなどと虚偽の申請をし、大阪府から補助金数千万円を不正にだまし取ったとして、府が近く、学園の籠池泰典前理事長(64)を詐欺罪で大阪地検特捜部に告訴する方針を固めたことが17日、分かった。
府は3月に幼稚園に立ち入り調査するなどし、職員の勤務実態を調べた結果、学園が事実と異なる職員数を届け出て不正に補助金を受給していたと判断した。学園側に補助金の返還も求める。
府関係者によると、学園側は平成23〜28年度、府が幼稚園に専任で勤務する教職員の人数に応じて支給する経常費補助金を申請し、約2億円を受給。だが、学園が府に提出した書類に記載された職員の中には、幼稚園での勤務実態がなかったり系列の保育園で教職員を兼任したりして、補助金の支給対象とならない職員も含まれていたという。
幼稚園はまた、障害などで特別な支援が必要な園児を受け入れた際に支給される補助金も受け取っていた。