「ルイ・ブライユ」という人物をご存じだろうか。大人の間では「知る人ぞ知る」的な偉人の一人だが、実は子供たちの間では、子供向け検索サイトでの検索件数が織田信長、ケネディらおなじみの偉人はもちろん、アイドルのAKB48、嵐をも凌いでいるのだ。世界の偉人を漫画で描く「小学館版 学習まんが人物館」シリーズの最新刊、50巻目の主人公で、織田信長、ケネディをはじめ野口英世、ヘレン・ケラーなどを取り上げてきた同シリーズに堂々と名を連ねる「ルイ・ブライユ」とは-。(服部素子)
確かに素晴らしい発明ではあるのだが…
というわけで、失礼を顧みず同社編集部に聞いてみると、「ルイ・ブライユは、点字を発明した19世紀のフランス人です」。
ブライユが生まれたのは、1809年。3歳のときに負ったケガがもとで5歳で失明。10歳でパリ王立盲学校に入学して点字と出合い、改良を重ねて現在、133言語・142カ国で使われている6点点字のシステムを開発した人物だ。同書では、前向きに生きたブライユの43年の生涯を、漫画家の新井●(=隆の生の上に一)広さんがさわやかなタッチで描いている。
もちろん、点字は目の見えない人に、文字によるコミュニケーションを可能にした素晴しい発明だ。しかし、いかんせん、一般の「ルイ・ブライユ」の認知度は低い。