少子化の大きな要因になっている「未婚化」「晩婚化」の対策として徳島県では、平成22年から結婚したくても出会いがないという独身者をサポートする「きらめき縁結び応援団」を募っている。
県次世代育成・青少年課によると、県内の30~34歳の未婚率平均は平成22年の調査で男性が43・2%、女性が31・9%で全国平均(男性46%、女性33・9%)より下回っているが、20年前の同年代の平均値は男性が27・6%、女性が10%で急速に未婚化が進んでいることがわかる。
また、平均初婚年齢でみると昭和55年は男性が27・3歳、女性が24・5歳だったものの徐々に年齢は上がり、平成24年は男性が30・4歳、女性が28・6歳。男性は3・1歳、女性は4・1歳高くなり、晩婚化も進んでいる。
この傾向に歯止めをかけようと、県が打ち出したのが「きらめき縁結び応援団」事業。個人、会社、NPO法人など各種団体に出会いの場となる婚活イベントやセミナー、講座などの開催を呼びかけ、26年12月からは婚活イベントにかかる経費の一部を補助する制度も導入した。
廃校利用のイベントも
市町村が認める団体が実施するイベントで上限50万円を補助し、市町村も上限50万円を補助するので最大100万円を活用でき、この補助金を活用し県内各地でさまざまな婚活イベントを開催。大半は徳島市での開催だが、少子・高齢化が進む県西部の三好市では廃校を利用したユニークなイベントを開いている。
「出合の授業」と銘打ったイベントは旧出合小学校の教室や体育館で実施。昨年1月に「出合の授業 一学期」、8月に「二学期」を開催。今年4月以降に「三学期」を開く予定だ。