今村雅弘復興相は25日、自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災の被害に関し「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な額になった」と述べた。
今村氏は講演後、記者団に「首都圏でも防災対策をやらなければならないとの意味だった」と説明。その上で「取り消す。ご心配をかけ、おわびする」と語った。
パーティーに出席した安倍晋三首相も「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言だ。おわびをさせていただきたい」と述べた。
今村氏は今月4日の記者会見で、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者の帰還について「自己責任」との認識を示し、その後撤回、謝罪したばかりだった。