維新・新代表に松野氏有力 首相は「橋下氏の力生かしてほしい」

 維新の党は「大阪都構想」が住民投票で否決されたことを受けて代表辞任の意向を示した江田憲司氏の後継を19日にも両院議員総会で選出する。松野頼久幹事長の就任が有力となっている。また、都構想を実現できず政界引退を表明した橋下徹最高顧問(大阪市長)について安倍晋三首相は18日、今後の連携に含みを持たせた。

 複数の維新幹部は18日、新代表に関し、松野氏が旧日本維新の会と旧結いの党が合流した昨年9月の党結成で中心的な役割を果たしてきたことなどを挙げ、「松野氏が適任ではないか」と語った。松野氏は平成24年に民主党を離れ、橋下氏が結成した日本維新の会に参加。維新の党では幹事長として江田氏を支えた。

 松野氏は18日、国会内で記者団に「混乱を大至急収拾して新体制を組まなければならない」と語った。

 維新は20日に党首討論、26日以降に安全保障関連法案の審議入りを控え、早期の党立て直しを図る。19日午前に執行役員会を開き、江田氏の辞任を了承した後、任期途中で代表が欠けた場合の代表選の詳細なルールを定めた「代表選規則」を新たに設ける予定。了承されれば午後の両院議員懇談会で意見集約を行い、総会に切り替えて新代表を選出する段取りだ。任期は江田氏の残余期間となる今年9月までとなる。

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