「再び竹島へ漁に」 領土議連議員が島根で意見交換、住民ら思い訴え

 「竹島の日」(22日)を前に、超党派議連「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の国会議員らが21日、島根県竹島資料室(松江市)を訪れ、竹島にゆかりを持つ同県隠岐の島町の住民らと意見交換。住民らは「できるなら再び、竹島周辺へ漁に行きたい」と熱い思いを訴えた。

                  ◇

 訪れたのは、新藤義孝・元総務相ら領土議連の3人。隠岐の島町からは、久見地区に住む久見漁師会のメンバーを中心に住民ら8人が参加した。

 意見交換に先立ち、島根県などが竹島問題に関して取り組んでいる調査・研究結果を紹介。竹島と久見地区との関わりなどについて、竹島が日本に編入された1905年前後に周辺で行われていた漁業の実態などについて説明があった。

 このあと意見交換が行われ、議員らが竹島周辺の現在の漁業実態を尋ねると、住民らは「韓国側の武力行使と漁場の占拠で暫定水域さえも近づけない。安全な状態なら、漁に行きたい漁業者はいる」と答えた。

 久見地区に住む前田芳樹町議は「頼れるのは地元ではなく領土議連の方々。島民の竹島に対する熱い思いを知ってほしい」と訴えた。

 新藤議員は「国が領有権の主張をしっかりしていくのと同時に、竹島でかつてどんな活動が行われていたか国民が知識を共有することが重要だ」と話した。

会員限定記事

会員サービス詳細