共産党の志位和夫委員長は5日の記者会見で、希望の党の玉木雄一郎代表が1月24日の衆院代表質問で安倍晋三首相の憲法9条改正案への反対を表明したことに一定の評価を示した。「安倍政権のもとでの9条改定は反対だとおっしゃったことはテイクノートしている。(希望の党の憲法観を)見ていきたい」と語った。
ただ、希望の党が先の衆院選で9条改正への積極姿勢を掲げたことなどを念頭に「選挙協力の対象にできる状況にあるとは考えていない」とも強調した。
共産党は、次期参院選の改選1人区での候補一本化を目指し、立憲民主、民進、自由、社民各党に候補者調整の協議開始を呼びかけている。一方、希望の党に対しては「自民党の補完勢力だ」(志位氏)として共闘勢力には加えない姿勢を示している。