政界地図が激変する中で行われた衆院選。落選した大物候補らは23日、支持者らへのあいさつ回りなどに追われた。
希望の党への逆風のあおりを受けたのは、民主党政権時代に国土交通相などを務めた希望前職の馬淵澄夫氏(57)だ。奈良1区で平成15年以来守り続けてきた議席を喪失。23日は早朝から奈良市の私鉄駅前に立ち、「申し訳ありませんでした」と何度も頭を下げた。
神奈川4区の元みんなの党代表、浅尾慶一郎氏(53)も4期目の議席獲得はならなかった。衆院解散直前に自民党へ入党したものの、4区では自民前職が公認を得ており、比例復活のない無所属で出馬。保守分裂の混戦に加えて支持層が「リベラル結集」を掲げた立憲民主新人に流れた。
23日夜に選挙報告会を開き、終了後、報道陣に「今後のことは、支持者らの反応もみながら考えていきたい」と述べるにとどめた。